海上自衛隊 補給艦 「とわだ」因島出港 令和2年3月6日
海上自衛隊 補給艦 「とわだ」が令和元年12月に入港し令和2年3月6日に点検・整備を終え出港しました。
海上自衛隊のH.P記載のスペックからです。
基準排水量:8,100t
主要寸法:長さ:167m、幅:22m、深さ:15.9m、喫水:8.1m
主機械:ディーゼル2機2軸
馬力:26,000PS
速力:22kt(40.7km/h)
乗員:140人
入港時の写真から時系列で貼っていきます。
本船航路から外れ、ついに待ちに待った「とわだ」がやって来たぞー!一段と大きな船影が見えて来た。でも何かヘン!?海面から甲板まで高さが少し高く成っているぞ!!これは自然現象による蜃気楼の一種で浮島現象と言われ冬の冷やされた空気より海水温の方が高いため海面近くの空気が温められ光が屈折して起こるようだ。
沖合で停泊しタグボートに曳航されるのを待っている間に「とわだ」に搭載されている内火艇がやって来ました。「とわだ」と同時に点検整備をするために降ろされたんでしょうね。内火艇は、沖合で錨泊している時の人員や物資の輸送や艦艇間の連絡船などの役目を担います。大型の艦艇では両舷に収容されています。
「とわだ」の前には、あの有名な「あきつしま」が係留されてます。”あきつしま”とは日本の古来の国名です。「とわだ」は誰もが予想する十和田湖に由来してます。
翌日には訓練支援艦「くろべ」と係船場所の入れ替えをしました。何故?大人の都合と言うやつでしょうか?。でも我々にとってはシャッターチャンスを提供して貰えました。「くろべ」との2ショット。
「くろべ」が着岸しました。
出港4日ほど前にすわっ!出港!?と接岸の向きを右舷から左舷に変更しただけでした。見違えるように奇麗に成っていました。
そして令和2年3月6日、早朝出港の時がやって来ました。
私達の位置からは見えませんでしたがラッパが鳴り響き”出港用意!”の号令のもとタグに曳かれ離岸していくのが見えて来ました。そしてJMU因島工場の見送りの人達に向け汽笛、長音1発と”左帽フレ!”の号令が聞こえてきました。
輸送艦「くにさき」の船尾と掃海管制艇「ながしま」の横を通り過ぎます。その時、両艦ではUW旗(ご安航を祈る)を掲げ、自衛艦旗の掲揚の時間と重なり隊員の方達も整列しお見送りです。
そして次は私たちの前でも”左帽フレ!”を頂きました!!感動です。
こんなにも沢山の人達からの”帽フレ!”初めてだな~!
そして何時もの様に手旗信号で”ニンム ガンバッテクダサイ サヨウナラ”と送りました。随分遠くだったのでどうだったのかな?と思いながらカメラで確認すると返信が有りましたがレンズが200mmで倍率が小さく逆光で判別出来なかったのが残念でした。
写真に起こすとこんなに大きく見えるんですがファインダーを通して見ると思いの外、小さくて残念でした。
しかし感動です!。意思疎通ができる事が嬉しくて嬉しくて。有難うございました!。
ドッグマスターと造船所の作業員の方が船尾のタグに離船します。
そして汽笛、長音1発が聞こえ”左帽フレ!”が聞こえたので自衛艦旗を振ってお見送りしました。
補給艦は弾薬、燃料および食料、水などを補給することを任務としています。
艦長そして乗組員の皆さん有難うございました!「とわだ」のご安航をお祈り致します。
P.S:↓以下独り言です。
テレビのニュースで見るのは同盟国との訓練で併走しながらホースを接続し燃料の補給を行っている所を見ますが、あの時の両艦艇では高い操船技術を必要としています。私も小型船舶の勉強でチョットだけ知ってますが2隻の船舶が接近または併走している時には吸引作用が働き接触する恐れが生じます。(両艦艇の大小の差や条件によって反発作用を生じる場合も有ります)また外洋の場合は波が高くピッチング(縦揺れ)やローリング(横揺れ)なども有り練度の高い操船技術を必要とします。
着かず離れずの距離を保ちながら上手にやっている、と言う事ですね!。(恋愛中・夫婦の男女の関係と一緒とか?・・・。)
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