「BRIGHT TSUBAKI」進水式 内海造船(株)因島工場
進水式に相応しい秋晴れの11月1日、内海造船(株)因島工場で2,900TEU型コンテナ船「BRIGHT TSUBAKI」の進水式が有りました。7月20日にも同一オーナーの1,900TEU型コンテナ船「BRIGHT COSMOS」の進水式も有りました。今回の船の方が一回り大型に成っています。
入場に際して職員の方から何時もの様に生口島名産のレモンを使った粉末清涼飲料と新造船のスペックが書かれたニュースレターを頂きました。
何時もの事ながら船台に載ってる船を真近で見ると、その大きさに圧倒されます。
バウスラスターと人間の大きさが一緒です。
スベスベの鉄板に塗装された船体は美しく、その時を待っているシャンパン。
進水式の時間に成り国旗掲揚から始まり、オーナー命名にょり船名幕が外されました。
続いて船首下に設置されているセレモニー用の盤木の取り外し作業です。
盤木が取り外されるといよいよ支綱切断の瞬間がやってきました。
船首のシャンパンが割れ船台を滑る様に「BRIGHT TSUBAKI」が降りて行くと、くす玉も割れ五色のテープが舞います。
ニュースレターに記載されている「BRIGHT TSUBAKI」のスペックと特徴を記載します。
<特徴>
1.本船は、遠洋区域に就航するコンテナ専用船です。
2.本船は、5つのコンテナ艙に区画されており、ISO規格の20フィート、40フィートコンテナを艙内、甲板及びハッチカバー上に搭載する事が出来ます。
また、背高コンテナも艙内に3層搭載することができ、45フィートコンテナも上甲板上のコンテナ3段目以上に搭載可能となっています。
3.本船型の推進性能は模型試験によって確認されております。
また、離着岸を容易にするためにバウスラスターを装備しています。
4.省エネのためバルブ付きベッカーツイスト舵を採用すると共に、オープン型のSOxスクラバ及び尿素SCRを搭載し、環境性能の向上を図っています。
<主要目>
全 長 約185.99m
長 さ(垂線間) 177.20m
幅 (型) 35.20m
計 画 喫 水 (型) 9.50m
構 造 喫 水 (型) 11.00m
総 ト ン 数 約31,800
載 貨 重 量 (計画満載喫水) 約26,928トン
コンテナ搭載個数 2,888TEU
最大搭載人員 25名
主 機 関 MAN B&W 7S60ME-C10.5-HPSCR型ディーゼル機関 1基
連続最大出力(D.M.C.O.) 14,200kw x 100.0 min-1
常用出力 (D.C.S.O.)(85%) 12,070kw x 94.7 min-1
速 力 航海速力 約18.5ノット
船 級 日本海事協会
船 籍 パナマ
起 工 年 月 日 2023年 5月16日
進 水 年 月 日 2023年11月 1日
完 工 年 月 日 2024年 2月下旬
船台でブロックが組まれる様子です。(BRIGHT COSMOSでの写真)
建造時は、この様に↑支柱でブロックが倒れないようにしていますが進水式の時には下記写真のように色んな付属物を取り付け、ガッチリと固定されています。
上記写真で見れる船台とリギンスクリューと固定されていない上段の台が船体と固定されています。
進水すると船と一体に成って船台を滑り降ります。これらの付属物は後日ドッグ入りして取り除かれます。
本船が滑り降りるのは船台の上にベアリングが配置されているからです。 2週間後にも今度は瀬戸田工場でも進水式が有るのでタイミングが合えば行ってみよう。
今回も素晴らしい進水式を見学出来て大変楽しかったです。
内海造船(株)さん、オーナーのMI-DASLINE S.A様ありがとうございました!。
コメント