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2024年9月 6日 (金)

「さんふらわあ ぴりか」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_03065 令和6年9月4日、お昼の満潮の時間に合わせ内海造船(株)因島工場においてカーフェリーの進水式が有りました。

4月に行われた「さんふらわあ かむい」の2番船と成る「さんふらわあ ぴりか」の進水式が沢山の観客を集め執り行われました。

進水式30分前の開場時間に合わせ現地に出向くと既に沢山の人が並んでいます。流石に話題性の有るフェーリーとも成れば、式当日や以降のyoutubeやSNSを見ると他府県からもチラホラ来られている様でした。

何時もの様に、入場時に瀬戸田レモンで作られた粉末飲料を頂き、式場へ向かうと、どーんと紺碧の色をした船体が目に飛び込んできました。Dsc_02385 逆光気味なので撮影は厳しいな~。

今迄の、さんふらわあ、と違って船尾方向の色は従来の白色ベースの太陽マークですが写真の様に船首方向は藍色です。これは、海と空を表す「青」「夜明けの海」と新しい時代を照らす光」をイメージした配色の様です。

取り敢えず船尾方向から船台に上がると真下から船体を仰ぎ見る事が出来ます。

Dsc_02415 船体の下回りや、気に成った撮影をしたのち、式での撮影ポイントを決めます。既に前列はマニアックな人達で埋まっています。その後方で全体が見渡せる位置に陣取りました。最近はスマホを持っている人、皆がカメラマンに成るのでイザ船が動き始めると我先にとスマホを掲げたり人の前に前にと動いたりして、思った様な写真を撮るのが難しいですね。沢山の人が居る時の撮影は運ですね。

式典の時間に成ると会場の皆さんの拍手と内海造船 社長のエスコートにより北海道ゆかりの企業であるホクレン農業協同組合連合会の会長と、ご婦人を伴われ入場されました。

進水に先立って支綱切断者の会長ご婦人に花束の贈呈が行われました。

いよいよ進水式の始まりです。

最初に国旗掲揚です。

Dsc_02755_8 今日も暑い日ですが風が吹いていたので日章旗と共に社旗も気持ち良くはためいて中々絵になるな~。

続いてホクレン会長による命名です。

「さんふらわあ ぴりか」とアイヌ語由来の名が命名されました。

Dsc_02795 除幕されても撮影場所の関係で船名が見えません(泣)。

「ぴりか」とは”美しい”、”豊か、の意味が有るそうです。

次は号鐘により進水準備作業の始まりです。

Dsc_02825 船首に有るセレモニー用の盤木を取り外します。

Dscn16325 いよいよクライマックスです。

会長の夫人により支綱が切断されました。

Dsc_02915 シャンパンが割れました!。

Dsc_02975 進水台のロックが解除されと船が滑る様に進水し、くす玉が割れると五色のテープと紙吹雪が舞い、風船が放たれました。

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Dsc_03345 新しい船の誕生です!。

Dsc_03505式典退出時に貰った(船名が命名式以前に分かるのを防ぐため)ニュースレターを記載します。自分なりに分かり易いように写真を添えたり加筆しています。「さんふらわあ かむい」と仕様は同じですが、内装は少し異なる様です。

<特徴>

1.本船は1機1軸、1舵(推進用エンジンが1台でプロペラが1台で舵が1台)を備えた旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は、船首右舷および中央に装備されたランプドアと艙内ランプにて行います。

2.風抵抗を低減する大型の風防及び船首形状とした”維新船型”(*1)を採用しています。(*1)維新船型:"Innovation in Sustainability backed by Historically Proven, Integrated Technologies"→”ISHIN”、頭文字より。

*斜め方向からの向かい風を推進力に利用する船首形状の事です。

Dsc_03035 船首楼甲板を覆う様にブルーワークが湾曲し、船首先端部が湾曲せず平坦に成っています。

また、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置”STEP”(*2)を採用しています。(:2)STEP:"SPRAY TEARING PLATE"、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置。バルバスマークの上に有る三角形の物。

Dsc_02635_2 3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、(写真は収納されている状態、使用時は向こうから手前にヒレ状の物が出てくる)

Dsc_02435 バウスラスタ2基(旋回や横移動=離接岸する時に使用)

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およびスタンスラスタ1基、ポンプジェット(*3)1基、バブル付吊舵を1台装備すると共に、5翼可変ピッチプロペラを備える事で、操船性を向上させています。

(*3)ポンプジェット:船底に装備される水流ジェット方式による推進装置。

4.主機関、発電機関及びボイラーは、重油とLNG燃料双方を切り替えて運転可能な二元燃料仕様と成っています。LNGではCO2を25%、硫黄酸化物SOXを100%削減でき環境負荷を大幅に低減できる仕様と成っています。

5.昇降設備としてエレベータを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗船口から客室に直接移動可能と成っています。

<主要目>

全     長                 約199.40m

   幅   (型)                28.60m

深     さ(型)                 6.85m

計画満載喫水 (型)                 6.87m

総 ト ン 数                約15,600トン

載 貨 重 量(計画満載喫水にて)        約5,805t

車 両 搭 載 能 力 13mトラック            約155台

         乗用車               約 50台

旅 客 定 員                     157名

乗  組  員                      30名

主機関  三井造船-MAN B&W 12S50ME-C8.5-GI型 二元燃料ディーゼル機関1機1軸 連続最大出力 21,240kwX135.0min-1X1

航 海 速 力          約24.0ノット(約44.5km/h)

資     格 JG 第二種船 非国際(国が行う検査によって建造)

航     路                   大洗~苫小牧

        起 工 年 月 日  2024年 2月14日

        進 水 年 月 日  2024年 9月 4日

        完 工 年 月 日  2025年 4月 中旬

2024年7月15日 (月)

「結 Line こしき」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場

Dsc_086950 令和6年7月11日、内海造船(株)瀬戸田工場で甑島商船(株)/鉄道建設・運輸施設整備支援機構発注の1,050総トン型の旅客船兼自動車渡船「結 Line こしき」の進水式が有りました。

今朝まで大雨警報が出ていましたが、お昼までにはすっかり雨も上がり昼からの進水式は曇りながらも「進水式の天気は晴れる」のジンクス通りに雨が止んで良かったです。

入場時には何時も通り進水する船の特徴やスペックが書かれたニュースレターと、生産量日本一の瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました。

Dsc_08165 今日は平日でもツアーでの見学者も有り沢山の人達で賑わいました。

進水式に向け事前作業が佳境を迎えています。

建造中に間違っても滑走台が動かない様に進水台と滑走台とを溶接されているブラケットを取り外していました。

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Dsc_08225 会場で主だった写真を撮り終え、ここだと思う場所で開会を待ちます。

満潮時間に成った頃に合わせ内海造船、社長のエスコートにより甑島商船の社長と夫人が入場し、いよいよ進水式の始まりです。

最初に君が代に合わせ国旗掲揚です。

Dsc_08435 Dscn16095 続いて甑島商船社長による命名により除幕です。

Dsc_08455いよいよ進水準備です。

号鐘が打たれ

Dsc_08495 進水作業責任者による”よ~い!1ば~ん!”の作業指示によりセレモニー用の盤木が取り外されます。

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Dsc_08535 旗による合図で作業確認します。

続いて”2ば~ん、3ば~ん”の号令で右舷・左舷の安全装置の解除を行いました。

そして今日のメイイベントの始まりです。

社長夫人による支綱切断によりシャンパンが割れました。

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Dsc_08605 「結 Line こしき」が進水台を滑る様に下りて行きます。

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Dsc_08705 Dsc_08725

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Dsc_08955 今日も新しい船が生まれました。

船が進水しても式典に参加している作業員の人達は責任者からの進水作業終了の号令が出るまで整列したままです。*隣で建造しているのはコンテナ船です。

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Dsc_09045 ニュースレターに書かれている内容を書き起こし、現地で撮った写真を添付して私の知っている範囲で加筆し分かり易く書いてみます。←間違ってたらごめんなさい。

<特徴>

1.本船は2機2軸(主機と言われるエンジンが2機とプロペラを動かす軸が2つ=プロペラが2枚)船型の旅客船兼自動車渡船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

Dsc_08335 船首のランプドアはバウバイザーと言われる船首と一体と成ったカバーで覆われてます。

Dsc_083850 2.船型は球状船首(バルバスバウ)および双胴型船尾(船尾の舟形が2つに分かれている)を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

Dsc_08215船は水面に波を作りながら進みます(これを造波抵抗と言います)この造波抵抗を小さくするために水面下に球状の船首を追加すると水面(喫水線)で作られた波と反対向きの波が球状船首で作られ互いに打ち消し合う事で造波抵抗を小さくすることが出来ます。また船尾では渦が発生するので、これを小さくするために流線形の双胴型とにしています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えています。写真は収納された状態で使用時は羽根が向こうから手前に出て来ます。

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4.バウスラスタ1基および、4翼可変ピッチプロペラを装備して出入港時の操船性を向上させています。

バウスラスターは船首に有るプロペラを進行方向に対して90度に取り付けたもので、船を離接岸する時など横移動させる時に使います。(2.写真参照)

4翼可変ピッチプロペラはプロペラの角度を可変する事が出来るので微速から全速域までスムースな速度調整が出来、また緊急停止時にもスムースな後進が出来ます。

一般的に船は車のバックと同じようにエンジンの回転を落としてギヤによるものと、エンジンを停止し、逆回転でエンジンを再始動して後進する方法が有りますが、この方法ではタイムロスが生じます。

Dsc_08325 5.昇降装置としてエレベータを本船左舷側に装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として、車両甲板から船橋甲板に移動可能です。

6.省エネ装置として、(4.写真参照)バルブ付きルーパス舵および船尾フィンを装備し、推進性能の向上を図っています。

舵の中央にに付いている球状の物(バルブ)はプロペラの中央にあるボスから発生する渦を整流します。通常の舵の断面は飛行機の羽と同じ形をしていますが、ルーパス舵は舵の後端(プロペラと反対側)部分を緩く若干逆Rの形で、平行部分の形を造った舵。通常の舵に比べ揚力が増し、舵角0度の時の抵抗が若干減るので小さく作れ効率の向上が得られます。←文章だけでの説明は難しいですね。

<主要目>

 全    長                  約73.00m

   幅   (型)                13.20m

 深    さ(型)                 9.60m

 計画満載喫水(型)                 3.75m

 構 造 喫 水 (型)                 3.85m

 総 ト ン 数                約1,050トン

 載 貨 重 量(計画喫水にて)        約  380トン

 車両搭載能力 乗用車のみ                41台

        又は乗用車19台及び中型トラック5台 合計24台

        又は乗用車17台及び大型トラック5台 合計22台

 旅 客 定 員   2時間未満            358名

 乗  組  員                     20名

 主 機 関   ダイハツディーゼル 6DEM-28型    2機2軸

         連続最大出力       2,270kwX750/269min-1X2

 航 海 速 力                約17.5ノット

 資     格           JG第二種船(限定沿海区域)

 船  籍  港             鹿児島県いちき串木野市

       起 工 年 月 日    2024年 3月 8日

       進 水 年 月 日    2024年 7月11日

       完 工 年 月 日    2025年  2月上旬

今回の進水はローラー進水と言う方式です。

船台の上に進水台が固定されており、その上にローラーが装備された滑走台が乗っています。

Dsc_0828 進水する時は船体と一体として固定されている滑走台と沢山の盤木やブラケットなどの付属物が一緒に進水します。これらの付属物は後にドッグ入りした時に取り外されます。

Dsc_08225_2爪にワイヤーが掛けられ滑走台のビットでターンし掛けられてます。

進水する時は片方の爪のロックを解除しワイヤーを解放します。同時に油圧ピストン(赤色)で滑走台を押し出します。

Dsc_0906500進水後の船台上はスッキリした感じです。

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Dsc_09025 甑商船(株)さん、内海造船(株)さん今回も感動を有難うございました。

2024年4月14日 (日)

「さんふらわあ かむい」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_0662 令和6年4月11日、大安吉日に内海造船(株)因島工場に於いて(株)商船三井さんふらわあ発注の15,600総トン型旅客船兼自動車航送船「さんふらわあ かむい」の進水式が行われました。

見学開始時間より5分ほど経って行くとLNG燃料船のフェリーなので多くのメディアにも取り上げられていたので、平日にも関わらず大勢の見学客で賑わいました。

入場時には何時も通りレモン生産日本一の瀬戸田レモンを使用した粉末レモンの飲料を頂きました。

Dsc_05765 写真の通り見るからに今迄のフェリーの船首形状と違う事が分かります。また「さんふらわあ」と言えば船体の色は白で統一されており見るからに今迄見た船とは違う印象でした。

船台に着くと普段、撮る事が出来ない写真をバシバシ撮ります。

満潮時間に成る頃には命名・支綱切断する主賓を内海造船社長によりエスコートされ式場に来ている来場者全員の拍手で入場されました。

進水式の始まりは君が代に合わせ国旗掲揚から始まります。

次には主賓(基本的にはオーナーが行う事が多い)のセイコーマート代表取締役会長により船名の命名が行われました。ここでも拍手がおきました。Dsc_0599 続いて進水作業の開始です。手順の指示が出ます。

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号鐘と共に1ば~ん(作業員準備配置)2ば~ん(船首盤木の取り外し=あくまでセレモニー用)

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3ば~ん(進水台と滑走台とを繋ぎ止めておくトリガーの安全装置の解除)が行われ、いよいよクライマックスの支綱切断の瞬間です。(支綱切断は主賓の御婦人が行われます。)

シャンパンが割れると同時にトリガーが解除され船は滑るように進水して行きます。

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Dsc_0627500_2

Dsc_0653500

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今日も新しい船の誕生を見る事が出来て感動です。

造船所を退出する時に貰ったスペック内容を分かり易くアレンジし写真を添付します。

<特徴>

1.本船は1機1軸、1舵(推進用エンジンが1台でプロペラが1台で舵が1台)を備えた旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は、船首右舷および中央に装備されたランプドアと艙内ランプにて行います。

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2.風抵抗を低減する大型の風防及び船首形状とした”維新船型”(*1)を採用しています。(*1)維新船型:"Innovation in Sustainability backed by Historically Proven, Integrated Technologies"→”ISHIN”、頭文字より。

Dsc_0684

船首上甲板のブルーワークの先端部が湾曲せず平坦に成っています。Dsc_0599_2 また、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置”STEP”(*2)を採用しています。(:2)STEP:"SPRAY TEARING PLATE"、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置。バルバスマークの上に有る三角形の物。

Dscn1455step 3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、(写真は収納されている状態、使用時は向こうから手前にヒレ状の物が出てくる)Dsc_0580 バウスラスタ2基(旋回や横移動=離接岸する時に使用)

Dsc_05855 およびスタンスラスタ1基、ポンプジェット(*3)1基、バブル付吊舵を1台装備すると共に、5翼可変ピッチプロペラを備える事で、操船性を向上させています。

(*3)ポンプジェット:船底に装備される水流ジェット方式による推進装置。

4.主機関、発電機関及びボイラーは、重油とLNG燃料双方を切り替えて運転可能な二元燃料仕様と成っています。

5.昇降設備としてエレベータを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗船口から客室に直接移動可能と成っています。

<主要目>

全     長                 約199.40m

   幅   (型)                28.60m

深     さ(型)                 6.85m

計画満載喫水 (型)                 6.87m

総 ト ン 数                約15,600トン

載 貨 重 量(計画満載喫水にて)        約5,805t

車 両 搭 載 能 力 13mトラック            約155台

         乗用車               約 50台

旅 客 定 員                     157名

乗  組  員                      30名

主機関  三井造船-MAN B&W 12S50ME-C8.5-GI型 二元燃料ディーゼル機関1機1軸 連続最大出力 21,240kwX135.0min-1X1

航 海 速 力          約24.0ノット(約44.5km/h)

資     格 JG 第二種船 非国際(国が行う検査によって建造)

航     路                   大洗~苫小牧

        起 工 年 月 日  2023年 9月14日

        進 水 年 月 日  2024年 4月11日

        完 工 年 月 日  2024年12月 下旬

今回も記念として内海造船さんからは粉末レモン飲料と商船三井さんからは”商船三井さんふらわあ”と書かれたステッカーとクリアーファイル、パンフレットを頂けました。何時かは是非のんびりと船旅をしたいな~。

内海造船(株)さん(株)商船三井さん有難うございました。

2番船も必ず見学に行かせてもらいます。

2023年11月 3日 (金)

「BRIGHT TSUBAKI」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_00571 進水式に相応しい秋晴れの11月1日、内海造船(株)因島工場で2,900TEU型コンテナ船「BRIGHT TSUBAKI」の進水式が有りました。7月20日にも同一オーナーの1,900TEU型コンテナ船「BRIGHT COSMOS」の進水式も有りました。今回の船の方が一回り大型に成っています。

入場に際して職員の方から何時もの様に生口島名産のレモンを使った粉末清涼飲料と新造船のスペックが書かれたニュースレターを頂きました。

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何時もの事ながら船台に載ってる船を真近で見ると、その大きさに圧倒されます。

バウスラスターと人間の大きさが一緒です。

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スベスベの鉄板に塗装された船体は美しく、その時を待っているシャンパン。

Dsc_00151 進水式の時間に成り国旗掲揚から始まり、オーナー命名にょり船名幕が外されました。

Dsc_0029そして号鐘により進水作業の始まりです。

Dsc_0031 続いて船首下に設置されているセレモニー用の盤木の取り外し作業です。

Dsc_0036 盤木が取り外されるといよいよ支綱切断の瞬間がやってきました。

Dsc_0038 船首のシャンパンが割れ船台を滑る様に「BRIGHT TSUBAKI」が降りて行くと、くす玉も割れ五色のテープが舞います。

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Dsc_00681 今日も新しい船が生まれた瞬間です。

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Dsc_00771 式場の主賓・来賓席の様子。

Dsc_0076_2 ニュースレターに記載されている「BRIGHT TSUBAKI」のスペックと特徴を記載します。

<特徴>

1.本船は、遠洋区域に就航するコンテナ専用船です。

2.本船は、5つのコンテナ艙に区画されており、ISO規格の20フィート、40フィートコンテナを艙内、甲板及びハッチカバー上に搭載する事が出来ます。

また、背高コンテナも艙内に3層搭載することができ、45フィートコンテナも上甲板上のコンテナ3段目以上に搭載可能となっています。

3.本船型の推進性能は模型試験によって確認されております。

また、離着岸を容易にするためにバウスラスターを装備しています。

4.省エネのためバルブ付きベッカーツイスト舵を採用すると共に、オープン型のSOxスクラバ及び尿素SCRを搭載し、環境性能の向上を図っています。

<主要目>

 全       長             約185.99m

 長       さ(垂線間)         177.20m

 幅        (型)            35.20m

 計 画 喫 水  (型)             9.50m

 構 造 喫 水  (型)            11.00m

 総 ト ン 数               約31,800

 載 貨 重 量  (計画満載喫水)     約26,928トン

 コンテナ搭載個数                2,888TEU

 最大搭載人員                      25名

 主 機 関 MAN B&W 7S60ME-C10.5-HPSCR型ディーゼル機関 1基

        連続最大出力(D.M.C.O.)  14,200kw x 100.0 min-1

        常用出力   (D.C.S.O.)(85%) 12,070kw x 94.7 min-1

 速     力 航海速力           約18.5ノット

 船     級                日本海事協会

 船     籍                    パナマ

         起 工 年 月 日   2023年 5月16日

         進 水 年 月 日   2023年11月 1日

         完 工 年 月 日   2024年 2月下旬

船台でブロックが組まれる様子です。(BRIGHT COSMOSでの写真)

Dsc_2675cosmos

Dsc_26752建造時は、この様に↑支柱でブロックが倒れないようにしていますが進水式の時には下記写真のように色んな付属物を取り付け、ガッチリと固定されています。

Dsc_0011 上記写真で見れる船台とリギンスクリューと固定されていない上段の台が船体と固定されています。

進水すると船と一体に成って船台を滑り降ります。これらの付属物は後日ドッグ入りして取り除かれます。

Dsc_0081 進水すると船台の上はスッキリと何も無くなっています。

本船が滑り降りるのは船台の上にベアリングが配置されているからです。Dsc_0084 2週間後にも今度は瀬戸田工場でも進水式が有るのでタイミングが合えば行ってみよう。

今回も素晴らしい進水式を見学出来て大変楽しかったです。

内海造船(株)さん、オーナーのMI-DASLINE S.A様ありがとうございました!。

2023年7月22日 (土)

「BRIGHT COSMOS」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場

Dsc_0056 令和5年7月20日内海造船の瀬戸田工場でコンテナ船の進水式が有りました。丁度12時が過ぎた頃から式典が始まりました。見学者は船台の下からに成るので少し制約を受けた感じでの撮影に成ります。入場時には何時もの様に新造船のスペックが書かれたニュースレターと瀬戸田レモンを使った「ふるさとレモン」(粉末清涼飲料)と今回は中国運輸局の方からボールペンとポケットティッシュも頂きました。

Dsc_0019 今回、初めて垂直ステムの船を見ました。喫水線上の形は見た通りの真っ直ぐに成っていますが水面下はどうなっているのか?と思っていました。写真の通り少しふっくらとしたRの形状に成っていました。殆どの船は鼻の形をしたバルバスバウですが、この垂直ステムのメリットは波浪の影響を受けにくいそうです。

入場から30分で式典が始まりました。国旗掲揚しオーナーによる船名の命名除幕

Dsc_0031 そして進水準備作業で作業員の方達がセレモニー用の盤木を取り外し。

Dsc_0027 いよいよその時がやっていました。オーナーによる支綱の切断によりシャンパンが割れ本船が船台を滑ると、くす玉も割れました。

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Dsc_0093 今日も新しい船の誕生に出会えて感動しました!。

入場時に頂いたニュースレターの内容を抜粋して記載します。

< 特 徴 >

1.遠洋区域に就航するコンテナ専用船です。

2.4つのコンテナ艙に区画されており、ISO規格の20フィート、40フィート、45フィートコンテナを艙内、甲板及びハッチカバー上に搭載する事が出来ます。背高コンテナもまた艙内に3層搭載する事が出来ます。

3.本船型の推進性能は模型試験によって確認されております。

  また離接岸を容易にするためにバウスラスタを装備しています。

4.省エネ付加物として、舵板にSurfBulbを装備すると共に、オープン型のSOxスクラバを搭載し、環境性能の向上を図っています。

< 主 要 目 >

  全   長                 約171.99m

  長   さ (垂線間)            167.99m

    幅   (型)               28.40m

  深   さ (型)               14.50m

  計画満載喫水(型)                9.50m

  総 ト ン 数                約20,450

  載 貨 重 量                24,723t

  最大搭載人員                     25名

  主 機 関 日立ーMAN B&W 6S60ME-C8.5型ディーゼル機関 1基

         連続最大出力(D.M.C.O)12,000kw x 105.0min-1

         常用出力(D.C.S.O)  10,800kw x 101.4min-1

  速   力  試験運転最大          20.3ノット

         航海速力            17.5ノット

  船   級                      NK

  船   籍                      パナマ

         起 工 年 月 日   2023年3月 7日

         進 水 年 月 日   2023年7月20日

         完 工 年 月 日   2023年11月下旬

進水した後は作業員の方が整列したまま式典終了の合図を待っていました。

Dscn1252次の進水式はフェリーですね。秋ごろかな?。

2023年5月26日 (金)

「フェリー第十一おおすみ」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場

令和5年5月23日(火)12時25分から内海造船瀬戸田工場で新型コロナが5類に移行された事から3年ぶりに進水式が一般公開されました。

発注者は「いわさきコーポレーション株式会社」と「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」による1,500総トン型旅客船兼自動車航送船「フェリー第十一おおすみ」です。

Dsc_2590 工場の入場に際し何時もの様に”ふるさとレモン粉末」を頂きました。

先日テレビで丁度この商品が紹介されていました。

Dsc_2553_2満潮の時間に成り主賓・来賓も登場し、いよいよ進水式の時間と成りました。

”君が代”の演奏に合わせ国旗掲揚をしオナーによる命名が有りました。

Dsc_2574船名を覆う幕が外され進水作業責任者の一声により開始されました。

Dsc_2576 作業手順により盤木が取り外され(セレモニー用)安全装置の解除そしてオーナー夫人による支綱の切断が行われました!。

Dsc_2579 シャンパンが割れると同時に、くす玉も割れ船は滑る様に進水していきます。

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Dsc_26056 今日も新しい船が生まれた瞬間に立ち会えて良かったです。

入場時に貰った「フェリー第十一おおすみ」のニュースレターを書き写します。

<特徴>

1.本船は2機2軸船型の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

Dsc_2561 2機(エンジンが2機)2軸(プロペラが2つ)の様子と船尾のランプドアの様子です。

2.バウスラスター1基および最大舵角主舵板45°/フラップ90°が可能であるフラップ舵を2枚装備し、バウスラスターとフラップ舵を併用する事で出入港時の操船性をを向上させています。

Dsc_2558 飛行機の主翼に有る上下するフラップと同じように舵の後端が左右に独立して動くように成っておりこれが主の舵に対して90°動かす事が出来る様に成っているので船尾が左右に振れる(横移動できる)。船首のバウスラスター(右下)

Dsc_2566 3.昇降装置としてエレベータを本船右舷側に装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として、車両甲板から航海船橋甲板に移動可能です。

4.省エネ装置としてエコキャップ、ラダーバルブ、船首尾フィン、船尾波整流板を装備し、推進性能向上を図っています。

Dsc_2558_2 <主要目>

 全    長                 約 76.90m

    幅  (型)                13.30m

 深    さ(型)                 9.50m 

 計画満載喫水(型)                 3.63m

 構 造 喫 水 (型)                 3.70m

 総 ト ン 数                約1,500トン

 載 貨 重 量(計画満載喫水)        約  560t

 車両搭載能力  大型バスのみ             14台

         乗用車のみ              54台

 旅 客 定 員                   500名

 乗  組  員                    11名

 主  機  関 ダイハツディーゼル6DKM-26e型ディーゼル機関  2機2軸

         連続最大出力   1,470kw x 750/215min-1 x 2

 航 海 速 力                約16.4ノット

 資     格             JG第二種船(平水区域)

 船  籍  港                鹿児島県鹿児島市

         起 工 年 月 日     2023年 2月  7日

         進 水 年 月 日     2023年 5月 23日

         完 工 年 月 日     2023年 9月中旬予定

上記の資格には平水と成っているのでこの船は錦江湾で桜島の南を航行し薩摩半島と大隅半島の鴨池~垂水港を結ぶ航路に代替船として就航されると思います。

進水式を終え作業員の方達が終了の合図が有るまで整列して並んでいます。

Dsc_2611手前に転がっているのは進水作業で外された盤木です。

進水台の上が何かサッパリしていると思いませんか?。

進水する船はスムースに進水するためと横転しないように沢山の付属物が仮止めされたまま進水して行きます。上下の写真を見比べると分かると思います。

Dsc_2565 進水の方法は完全に溶接で進水台とを溶接しているのを式前に切断します。

Dsc_2556右下に有る箱の装置によりトリガーを解除するとワイヤーが外れ船は滑って行きました。

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Dsc_2612 何度見ても、間近で見る進水式は感動を与えてくれます。

内海造船(株)、いわさきコーポレーション(株)、JRTTさん有難うございました。

2022年8月 2日 (火)

「琉球エキスプレス7」進水式 令和4年7月28日

令和4年7月28日、内海造船 因島工場で進水式が行われました。

Dsc_21251 今回は何時もの船首からの撮影ではなく対岸の生名島からの撮影です。

今回も進水式の事前広報は無く適宜、ブロック積や船首部の状況を踏まえカレンダーの大安を勘案し1日前に外周道路から船台を見ると進水式の準備作業をしているかで、その日が確定されます。式典時間は満潮時間前後です。

今日はこれに乗船し対岸の生名島へ。

Dscn08521 大した距離でないので徒歩で撮影場所に向かいました。

Dsc_20841 タグボートが3隻既に待機してました。

進水式の場合、タグはマストに日の丸を掲げる様です。

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進水するタイミングは船名がオーナーにより命名され除幕したのち進水作業が始まるので(セレモニー用に船首部の盤木を取り外す)作業終了後の合図で支綱が切断されバルバスバウでシャンパンが割れそのタイミングで作業員が安全装置を解放すると本線が船台を滑り降ります。

満潮の時間と船名幕を見ながら待機です。

Dsc_20871 こうして待っている間も航路に成っているので島渡しの高速船が行き来しています。通常の航路より避けているのかな?。

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進水するタイミングで一斉にタグが汽笛を鳴らし警報するので高速船は余裕で避けれるな~と、思いながら見てました。

汗を拭きながら時計を見ると満潮時間です。そろそろかな?と思っていると船名幕が外されました。

Dsc_20991 現場では進水準備が行われている様で、あと2~3分で進水だな。

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Dsc_21351 今日も無事、新しい船が生まれました。

目の前の艤装接岸に接岸されます。

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Dsc_21381 作業船の前に四角い枠で囲っている中にTUGと書かれている所が補強されているので、ここを押します。

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アンカーもこのタイミング降ろされました。

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Dsc_21541 船首、船尾ともに右舷側にショアーランプ扉が有るので試験調整などの関係で、この向きでの接舷したようです。

「琉球エキスプレス7」のスペックです。

全長:約191m、幅:27m、総トン数:13,650t、

航海速力:約22.kt(約40.7km/h)

積載能力:トレーラシャーシ187台、乗用車204台、

*RoRo船は基本、自走で荷物を載せる貨物船です。トレーラーの場合は乗船後、運転席部分を切り離してシャーシだけを乗せ効率化を図ります。

そのため、車両甲板には冷凍庫や冷蔵庫用の電源コンセントが装備されています。

内海造船の隣にはJMU因島工場が有り修繕工事専用の工場と成っています。

先日、点検整備で入渠したアメリカ海軍の音響測定艦「IMPECCABLE」です。

Dsc_21491 その向こうには呉所属の補給艦「とわだ」がいます。

Dsc_21511 「とわだ」の向こうには掃海艇「つのしま」と「みやじま」が接岸しているのですが、もう少し回り込まないと見えませんでした。

帰りのフェリーには、ご当地アイドル「かみりん」の紹介が

Dscn08551 上島町内で何度も釣りをしたけど「かみりん」に出会った事がないんで大漁の経験がないんじゃ!と変に納得!!。

2022年4月 3日 (日)

宮崎カーフェリー ろっこう 進水式 令和4年3月30日

Dsc_2101 今回も一般公開はされないので日時も公開されてませんが大安の満潮時間と言うパターンが基本なので見逃す事も無く場外からの撮影が出来ました。

進水式場への参加者の入場は先ず観光バス2台で神戸からやって来た一般の人達?そして宮崎から観光バス1台で同様に一般の人達が入場。

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Dsc_21491 次に来賓用のバスが2台で正装された約40人ほどの人達。

Dsc_20381そして最後に内海造船の社長と主賓が乗った乗用車が到着します。

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エスコートの内海造船の社長を先頭に宮崎カーフェリーの社長、そして支綱切断をする映画監督の河瀨直美さんです。

Dsc_20441沢山の方が拍手で迎え、撮影する人達も。

Dsc_20461左端に内海造船、その隣に宮崎カーフェリーの社旗が掲げられています。

Dsc_20281国旗掲揚で進水式が始まりました。

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Dsc_20581 続いて宮崎カーフェリーの社長による命名です。

Dsc_20591宮崎カーフェリー社長の命名により除幕されました。

いよいよ進水作業の始まりです。

セレモニー用の船首盤木の取り外しに掛かります。

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いよいよ河瀨直美さんによる支綱切断です。(残念ながら撮影出来ず)

Dsc_20761 シャンパンが割れ船台を轟音をたて進水していきます。

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Dsc_21231今日も新しい船が生まれました!。

進水すると船首で緑の旗を振っている人と護岸の先端で黄色の旗を振っている人が居ました。

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Dsc_21301 無事進水した作業確認の合図でしょうか?。

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Dsc_21501 反転して後退し艤装岸壁に接岸しました。

進水式の後は参加者による記念撮影です。

撮影に来たメンバーの一人が手を振るとナント!河瀨直美さんが手を振って答えてくれました。

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”フェリーろっこう”の仕様です。

総トン数:約14,200t、全長:142m、幅:27.6m

航海速力:23kt(約43km/h)、最大出力:8,570kw X 2

旅客定員:576名、搭載車量:トラック163台、乗用車81台、

車両甲板:4層、

・2機2軸2舵

・船首はバルバスバウ、船尾は双胴船型:推進性能と耐航性の向上。

・フィンスタビライザ、バウスラスター2基、可変ピッチプロペラ

・車両の搭載は船首・船尾の左舷ランプドア

・バリアフリー構造とし、車両甲板と乗降口にエレベータを設置。

Dsc_21161 進水する時、どの様に船は滑って海へ進んで行くのかというと

写真で見る通り船の先端部分は絞られているのでバランスを崩しやすいので付属物を取り付け一緒に進水していきます。また船首部のテンションをこの部分で進水台に掛けます。↓

Dsc_206412建造中の状態はこの様に沢山の盤木で支えられていますが進水式の時には盤木は外され上記写真の様に付属物で支えられています。下記写真↓

建造中はこんな感じです。

Dsc_18801 進水式の時にはベアリングが敷かれ付属物と台がワイヤーで固縛されテンションが掛かっています。船尾方向はこの様な構造物は付加されていないので満潮で浮いた状態で進水します。

Dsc_20951 船台の上にはボールベアリングが敷き詰められています。進水後はベアリングのみ残されてます。

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こんな風にして進水していくのでゴーッという轟音がします。この音も進水式の迫力の一つです。

建造中のブロックの状態です。一般的に建造する時はブロックを上下逆さまで作っていきます。下向き作業なので天井に造作する配管、ケーブルラック(ケーブルを配線し支える・梯子の様に見える物)なども取り付け易く成ります。

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フィンスタビライザの試験調整?

Dsc_19641 船名の下書き・位置決め(船名の鉄板を貼り付け、塗装)

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Dsc_18581アンカーチェーンの船内取り付け

Dsc_19741 掃除機の電源コードの様にこれ以上引き出し注意・禁止の表示と思います。

通常は白色で規定mを現しているので。

Dsc_19761 対岸から見た引き渡しを待つ”たかちほ”、進水式を待つ”ろっこう”

Dscn07591 宮崎カーフェリーたかちほ・ろっこう、の活躍とご安航をお祈り致します。

2021年10月20日 (水)

「フェリーたかちほ」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_12901 令和3年10月20日(水)11時、大安吉日の今日、内海造船(株)因島工場に於いて宮崎カーフェーリーの「フェリーたかちほ」の進水式が有りました。

今回の進水式も新型コロナのため非公開のため場内での観覧は出来ず工場沿い道路の塀越しだったり、法面に今迄に無い人達が居ました。平日にも関わらずカーフェリーと言う事でTwitterなどで今日の進水式を知った島外の人達も集まって来たようです。

会場は既に準備も整いあとは式が始まるだけです。

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何時もの様に内海造船、社長のエスコートにより主賓の入場を拍手でお迎えです。

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Dsc_12651 いよいよ進水式の始まりです。 まず国旗掲揚です。

Dsc_12681 内海造船、宮崎カーフェリーの社旗そして日の丸が掲揚されました。

続いて船名の命名がオーナーによって行われ、除幕されました。

Dsc_12701 次に儀式としての進水式作業が行われました。船首に有る盤木(船を支えたり土台と成る大きな木片)の撤去。下記写真は盤木を撤去し配置に戻る作業員。

Dsc_12781 上記、写真の上に居る作業員が重要な役目を果たします!。

Dsc_127812 この時、ワイヤーが張った状態である事が分かります。

安全装置が解除され主賓により支綱が切断されました!。

Dsc_12811 シャンパンが割れると上記、作業員によってロックが解除されます。

Dsc_128512 ワイヤーが切り離されると船は船台を滑るように降りて行きます。

Dsc_12861 そして船首に居る作業員が船が動いているのを感じ”くす玉”を割ります。

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Dsc_13121 新しい船が生まれた瞬間です!。

右下の突端では無事進水したよ!と言う?旗が振られています。

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Dsc_13201 その後、進水式を見届けて関係者による記念撮影が行われていました。

宮崎カーフェリーの社旗は舵輪をベースにMの字が描かれてますね。

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Dsc_13261 左舷の船首、船尾にランプウェイが有るのが分かります。

Dsc_13301_2 またファンネルに前身の日本カーフェーリー時代の鳥のマークが復活しています。

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この後、艤装岸壁に接岸しました。

「たかちほ」のスペックです。

総トン数:14,200t、全長:194m、幅:27.6m

旅客定員:576人、トラック:163台、乗用車:81台

船台上には既に2番船「ろっこう」のブロックが並んでいます。

Dsc_13321 船首船底のブロック

Dsc_13341 バウスラスター(上下が逆の状態です)

Dsc_13331 2番船の「ろっこう」の進水式も楽しみです。

今日は場外からでしたが「フェリーたかちほ」の進水式に立ち会えて良かったです。

2021年5月26日 (水)

RoRo船「第六はる丸」進水式 内海造船 因島工場 令和3年5月25日

Dsc_0416 令和3年5月25日(火曜)大安吉日の今日、RoRo船「第六はる丸」の進水式が行われました。

先日、竣功した「第五はる丸」の二番船となるそうで、その仕様と運航形態などは同一と思われます。船主、管理者および運航者は「第五はる丸」と同じとすれば大島海運(株)船主、東洋商船(株) 管理(春山海運 株式会社のグループ会社)、大王海運(株)運航と成ります。Dsc_03791 今日も新型コロナのせいで非公開での進水式と成りました。

でも進水式の日は基本的に大安で、道路から造船所内が見渡せるので新造船が、くす玉や紅白の幕、満艦飾に飾られ明日が進水式というのは分かるのと、式時間は満潮に合わせてるので時間も予想出来ます。今日も予想通り満潮時間頃から始まりました。

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Dsc_03801_2 写真を見ても分かる通り厳粛な雰囲気の中、来賓が入場し、主賓ご夫妻を内海造船の社長がエスコートし拍手で迎えられました。

Dsc_03841 何時も通り国旗掲揚から始まりました。

Dsc_0387 左から内海造船(株)・東洋商船(株)・大王海運(株)・日章旗が掲揚されています。

*東洋商船(株)は春山(しゅんざん)海運グループ会社と言う事で同一の社旗を使っています。

Dsc_0390 続いて盤木の撤去です。そして安全装置の解除行われました。

Dsc_03861 白旗で確認しながら手順通り進行していきます。

上で走っている人が安全装置へ向かっています。(この人がシャンパンが割れたタイミングでロックを解除すると船が船台を滑り降りて行きます。)

Dsc_03881 いよいよ主賓ご婦人による支綱切断によりクライマックスの始まりです!。

Dsc_03851 重りの綱が切断されリボンが結ばれているシャンパンが割れます。

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Dsc_04371 日章旗を始め、各社の社旗も進水式を祝うかのようにはためいています。

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Dsc_04521 船体を直接タグが押すことが出来るエリヤで押しています。

沖合で旋回し、左舷で艤装岸壁に接岸しました。

その頃、記念撮影が行われていました。

我々が撮影している所を見て関係者の方が手を振ってくれ、挨拶のお辞儀までして下さいました。(写真を撮るの忘れてました。)有難うございました。

Dsc_04471 今回、進水した「第六はる丸」はつい先日、15日に竣功した「第五はる丸」の2番船に成るようです。*このブログに「第五はる丸」の出港の風景を記載しています。

「第五はる丸」のスペックを記載します。

全長:177.9m、幅:27.4m、深さ:23.3m、

総トン数:12,500t、車両搭載能力:13mシャーシ(トレーラーの荷台)160台

乗用車:258台、速力:21kt、船級:NK(日本海事協会)

建造中の撮りためた写真が有るので貼り付けます。

227dsc_14411船首のバウスラスターが分かります。

310dsc_12411 横揺れ低減装置のスタビライザーです。↓(フィンは船体に収納状態)

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プロペラと舵は未だ装備されてません。2基のスターンスラスタが設置されてます。

310dsc_12391 船首のバウスラスターとで横移動が行えるので離岸・接岸が自船のみで行えそうです。

311dsc_12491 船首の開口部から見えているのはバウスラスターの電動機かな?。

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420dsc_02641 船名の下書きしてます。↑ 

進水式10日前です。↓錨が未だ装備されていませんね。

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船名の下に三角柱の様な構造物が取り付けられていますが、これはSTEPと言って波浪時における船体に当たる波をここで受け止め両サイドに撥ね除け荒天時における航行中の抵抗を低減出来る省エネ装置です。(特許取得済みだそうです)

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今回も新しい船の誕生に立ち会え感動しました!。

「第六はる丸」進水式おめでとうございました。

そして今は、「第六はる丸」の船出をUW旗を掲げ、お見送りしたいので「第五はる丸」が進水式から丁度4か月で竣功したので「第六はる丸」の竣功は9月下旬の大安吉日かな?と予想してます。