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2019年7月 8日 (月)

「旭洋丸」進水式 ( 内海造船 瀬戸田)

_dsc09321 令和元年7月5(金)12時20分より内海造船 瀬戸田工場にて石崎汽船(株)の875総トン型旅客船兼自動車航送船「旭洋丸」の進水式が行なわれました。この船は愛媛県 松山市~呉~広島の航路に就航されます。

ホームページを見ると、現在この航路では既に同じ船名の旭洋丸が運航されているので代替船に成ると思われます。また新造船ではFree Wi-Fiやモバイル電源も整備されるようです。

今日は梅雨の合間で晴天とは成りませんでしたが雨の心配も無くまずまずの天気で進水式に参加する事が出来ました。雨は精密機械であるカメラには天敵ですが私的にはそれ以上に写真撮影の障害に成る見学者の傘には困ってしまいます。

何時もの様に入場5分前に正門に並びました。

_dsc09021 建物の向こうに18日に進水するRo-Ro船が頭を覗かせてます。

まじかに見るとデカい!です。船首のバルバスバウで高所作業をしている作業の人が分からないほど小さいです。

_dsc09031 今日も入場時に日本一の生産量を誇る瀬戸田名産のレモンを使った粉末飲料と本船のスペックが記されたニュースレターを頂きました。

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入場時に貰ったニュースレターから「旭洋丸」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

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2.船型は普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.離接岸が容易にできるように船首部にバウスラスターを装備しています。下記写真の丸い穴が空いている所が右舷左舷に貫通しており、その船体中央部に電動プロペラが装備されており、これにより横移動が出来ます。

_dsc09091 4.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板(車両専用のデッキ)から遊歩甲板(またはプロムナードデッキと言います:人専用のデッキ)に直接移動可能なエレベーターを本船左舷側に装備しています。

5.省エネ装置としてエコキャップを装備し、推進性能の向上を図っています。

_dsc09121 スクリューの後端に有る白いフィンがエコキャップです。

通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けますが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替え、この部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着し推進効率をあげています。

< 主要目 >

・全長: 約62.60m ・幅: 13.00m 

・深さ:車両甲板:3.90m 遊歩甲板:9.10m

・計画満載喫水:2.80m ・構造喫水:2.90m

・総トン数:約875トン ・載貨重量(構造喫水にて):約345t 

・車両積載能力(12mトラック):6台 15mトラック:2台 

 乗車のみ:33台

・旅客定員(通常時):300人 (非常災害時)428名

*石崎汽船さんのH.Pには災害時には給水や送電ができるような設備も備えています。と、記載されているので避難所的な役割も出来るのかな?。また大きな清水タンクを備え自家発から外部へ電気を送る設備も有るようですね。

・乗組員:12名

・主機関:ダイハツー6DME-23 2基2軸 

                連続最大出力:1,200kw X 750/235min-1 X 2

・航海速力: 約14.8ノット(約27.4km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:愛媛県松山市  航路:松山~呉~広島

起工年月日:平成30年7月30日 完工年月日:令和元年9月 下旬

撮影場所を決め撮影準備していると来賓の方々が式場に入られ、最後に内海造船社長のエスコートにより石崎汽船社長が入場し進水式の始まりです。

国旗掲揚から始まり、続いてオーナーの「旭洋丸」命名による除幕です。

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_dsc09261 続いて旗による合図・確認で盤木・安全装置の解除です

_dsc09291 支綱が切断されシャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され五式のテープに彩られ本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc09681 見事に着水し新しい船が生まれました!。

今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。石崎汽船(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

_dsc09711 式後も来賓・主賓が退場して、解散!の指示が有るまで作業員の方達は整列しています。

蛇足ですが船主が支綱を切断して本船が船台を滑って進水しますが、実際はシャンパンに繋がれた綱を切ったタイミングで安全装置のロックを解除しています。

_dsc09101 両舷とも内側の爪が倒れてワイヤーが外れているのが見て取れます。

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2019年6月 3日 (月)

「天王丸」進水式(内海造船 因島工場)

_dsc08191 令和元年6月3日(月)10時40分より内海造船(株)因島工場においてオーシャントランス株式会社、発注によるロールオン/ロールオフ型一般貨物船「天王丸」の進水式が行われました。

入場時に、お祝いの粉末レモンと仕様が書かれたニュースレターを頂きました。

_dsc07781_2 船尾ではタグボートに曳航用のロープも繋がれ準備万端です。

Dscf006012 式場内も準備が整えられ、その時を迎えます。

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 タイムスケジュール通り主賓・来賓が入場しいよいよ進水式の始まりです。 

まずは日本国旗掲揚から始まります。

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次はオーナーによる船名の命名による除幕です。

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そして号鐘により船首のセレモニー用に残された盤木の撤去です。

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_dsc07991 両舷とも白旗が上がり安全装置の解除が行われました。

_dsc08011 オーナーの社長夫人により支綱の切断が行われました!。

_dsc08031 シャンパンが割れると同時にトリガーが解除され本船は滑るように海へと向かい、くす玉も割れ紙吹雪が舞い散ります!。最高のシーンです!!。

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_dsc08621 新しい船が生まれました!。3隻のタグボートに曳航され艤装岸壁へと。

入場時に貰ったニュースレターを記載します。

< 特 徴 > *太字は私の補足説明です。

1.本船の積載貨物は、シャーシー、乗用車等です。

2.車両艙は合計5層から構成されています。内2層は乗用車艙です。残りの3層には、シャーシー、トラクター等の積載が可能です。

3.自動車の搭載は、船尾左舷と船首左舷のショアーランプ扉から船内に入り、艙内ホールドランプ(各デッキを繋ぐ坂道)を経由して、各所定のデッキまで自走して行きます。

4.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、バブル付き舵等により、燃費性能に優れた船型と成っています。

5.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、バウスラスタおよびスタンスラスタを装備し、離接岸の性能向上を図っています。

*収納された状態のフィンスタビライザの状況 ⇩

_dsc07811 荒天時にはフィンが出て横揺れに対して抵抗と成り横揺れが軽減されます。

船首部のバウスラスターです。人と比べるとその大きさが分かると思います。

_dsc07851 これと同じものが船尾にも装備されているので横方向への移動も可能に成ります。

< 主 要 目 >

 全      長              約190.00m

 長      さ(垂線間)          179.00m

    幅    (型)             27.00m

 深      さ(型)(UPP.DECK)       22.70m

 構 造 喫 水 (型)              6.85m

 総 ト ン 数               約13,650t

 車 両 搭 載 台 数 13mシャーシ (13,000L X  2,500 B ) 約192台     

           乗用車 (4,700L x 1,700B)       約200台

 主  機  関 MAN B&W 9S50ME-C8.5型ディーゼル機関 1基

         連続最大出力(機関出力 UP-RATING 採用)

                     15,930kw x 135.0min -1

 速     力 航海速力     約21.5ノット(約39.8km/h)

 船     級                 NK(日本海事協会)

 船     籍                 日本         

     起 工 年 月 日       2018年12月19日

     進 水 年 月 日       2019年 6月 3日

     完 工 年 月 日       2019年 9月下旬

今回も作業員の方のキビキビした行動と190mもの大きなRORO船の進水式を見る事が出来、感動です!。オーシャントランス株式会社様、内海造船株式会社さん有難うございました。

進水式後に船台の上には船体を滑らすベアリングの役目をする鉄球が残ってます。背の高い自動車運搬船などでは重心が高いので進水式で横転しないように工夫されています。同じ位置での写真なので見比べると分かります。

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_dsc07852 上部の台ごと本船と共に進水して行きました。(殆どの人は上ばっかり見てるんで知らないだろな~?)進水中の写真を見ると分かります。海上に流出した盤木は回収され、それ以外の付属物はドッグ入りした時に、取り除かれます。

*先月、色々と船の写真を撮っても中途半端でブログにアップ出来てないので今回、まとめて載せました。

5月20日、話題の劇場船”STU48号”が因島大橋を通過する所です。

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_dsc07501 5月24日 布刈瀬戸を通過する”いずみ丸”

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Dscf00151 5月24日、JMU因島工場より出航する海上自衛艦 掃海管制艇 ”ゆげしま”の見送りをしました。ゆげしま、は正しく目の前に見える島と同じ名前なので凄く親近感が湧くな~。そしてナント!出港時には汽笛長音を1回鳴らし艦橋からの号令による”帽フレー!”の合図で船上に配置された自衛官の方達が一斉に私たちに向かって帽子を振ってくれましたー!。それだけでなく手旗信号によるメッセージも送ってくれましたが逆光で、”送信します”の合図は分かったものの本文が見えなかったのが凄く残念でした。発光信号による合図はYouTubeでも見る事有りますが手旗信号は凄く珍しかったんだけどな~。”ゆげしま”の乗組員の皆さん有難うございました!。

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Dscf00111 5月26日は弓削島へ帆船”みらいへ”の見学会に行きました。

船体は満艦飾(国際信号旗)で飾り立てられています。

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Dscf00291 操舵室内のエンジンの遠隔操縦装置と左端には国際VHF船舶無線機があります。

帆船では狭い水道とか海峡、出入港時には自由な操船が出来ないので帆による航行は出来ず帆船でも必ずエンジンは有ります。

Dscf00301 船体中央に操舵装置とレーダーが有ります。

*もともとは操舵室の事はホイールハウスとも言います。私が造船所で設計に携わっていた40年ほど前はホイールハウス・操舵室・ナビゲーションブリッジとかオーナーや船種により使い分けてました。ホイールハウスは映画で見るように大昔の帆船の舵取りは大きな舵輪だったので、そのホイールからきた名称のようです。船の場合は車に比べ随分昔からオートパイロットによる自動航行が当たり前に成ってます。

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Dscf00411 5月29日 海上自衛艦 掃海艇 ”あいしま” がJMU因島工場に入港しました。

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_dsc07601 5月30日 フェリーふくおかⅡ がJMU因島工場に入港しました。

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_dsc07701 今回は随分と写真を貼りつけ過ぎたかな?。

2018年9月 2日 (日)

「KIRANA NAWA」進水式 (内海造船 因島)

_dsc0704 平成30年8月28日(火曜)11時50分より内海造船(株) 因島工場においてREGULUSLEASING PTE.LTD.発注による載貨重量18,960tプロダクトタンカー「KIRANA NAWA(キラナ ナワ」の進水式が行われました。

入場時に、お祝いの粉末レモンと仕様が書かれたニュースレターを頂きました。

Dscf46051 沖合では進水後に曳航するためタグボートが待機してます。

_dsc06751準備も整い進水式の開始を沢山の人達とワクワクしながら待ちます。

_dsc06771内海造船社長のエスコートによりオーナーご夫妻が入場し、メイエベントの支綱の切断は、ご婦人がを行います。

主賓・来賓も入場し、いよいよ進水式の始まりです。

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船首の社旗(向かって右端は内海造船)も青空に気持ち良く、はためいて今日の日を祝っているようです。

シンガポール・日本の国旗掲揚から進水式が始まりました。

_dsc0681 続いてオーナーの船名の命名による除幕式です。(シャッターのタイミングが遅かった!)

_dsc06821 号鐘(ごうしょう)により進水準備の始まりです。

_dsc0685 セレモニー用に残している船首部の盤木の撤去です。

_dsc0687 いよいよ支綱切断によるシャンパンが割れる瞬間です。

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_dsc0689 シャンパンが割れると安全装置が解除され、くす玉が割れ五色のテープに彩られた本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc0725 見事に着水し今日も新しい船が生まれました!。

タグボート3隻により曳航され偽装岸壁に向かいます。

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入場時に貰ったニュースレターから「KIRANA NAWA」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主 要 目 >

 全      長              約157.98m

 全      幅                27.90m

 深      さ                  11.20m

 満  載  喫  水                   7.26m

 総 ト ン 数              約13、200トン

 載 貨 重 量                約18,960t

 最 大 搭 載 人 員                   25名         

 主  機  関 日立ーMAN B&W 7S35MC7.1   1基         

         連続最大出力   4,900kw x 170min -1

 航 海 速 力       約13.4ノット(約24.8km/h)

 船     級            N K (日本海事協会)

 船  籍  国                 シンガポール

 起 工 年 月 日       平成30年 3月29日

 進 水 年 月 日       平成30年 8月28日

 完 工 年 月 日       平成31年 2月上旬

< 特 徴 >

1.本船は、東南アジア海域を航行し、石油精製品(重油)を運搬するプロダクトタンカー(原油を精製する設備の無い地域へ精製された石油製品を運ぶ船)です。

2.本船は、運航喫水が7.26mに制限された幅広浅喫水型のプロダクトタンカーです。貨物油タンクはスロップタンク(タンクを洗浄した時に出る油汚水を貯め油水分離させるタンク)を含み合計12タンクに区画され、それらは二重船側および二重底により保護された構造であり、貨物油の流出を防ぐよう、海洋汚染対策を考慮しています。また、全ての燃料タンクについても、船側損傷による油流出を防ぐため、二重船側および二重底により保護された構造としています。

3.貨物油タンクの合計容量は約23、265m3で、このタンクに積載される貨物油は600m3/hx3台の電動スクリューポンプにより、荷揚げされます。

4.本船は幅広浅喫水型であり、推進性能と操縦性能を考慮して開発された船型と、船尾に装備した大きな舵により、水深の浅い港でも優れた保針性・旋回性を発揮します。また、船首と船尾に設けた自船用燃料タンクの積載燃料を船首部にシフティングすることで、イーブン・キール(船首尾の喫水を同じに保つ)での運航が可能です。

*以下⇩私なりに4の内容を分かりやすく書きました。

船首尾の喫水の差をトリムと言います。一般的には若干、船尾の方が喫水が大きい(船尾の方が沈んでる)船が殆どです。本船では積荷や荷役の関係で船首の喫水が小さく成った場合、燃費効率が悪く成ったりバランスが悪く成るため一般的な船ではバラストタンクと言って海水をタンクに注水しトリムの調整をとりますが、本船の場合は自船の燃料によりトリムの調整が行われるためにバラスト水により自船の重量を増やす事も無く燃費の改善が図られ、また浅い港湾での航行も可能と成ります。

本日も外国航路を航行する大きな船の進水式を造船マンの人達と一緒に見守りながら参加出来た事を感謝致します。オーナーさん、内海造船さん有難うございました!。

2018年2月 3日 (土)

「TRANS HARMONY 2」進水式 (内海造船 因島)

_dsc06181 平成30年1月31日(水)11時10分より内海造船(株) 因島工場においてトヨフジ海運(株)発注によるMS3,000台積み自動車運搬船「TRANS HARMONY 2」の進水式が行われました。

今日は進水式の全景を撮るために一般道から造船所を見下ろせるポジションからの1枚です。

_dsc05741 当然この場所にも進水式を撮影される人も居ます。道路の路肩でブロック塀越しに撮影するのには危険で、この写真撮影した後ろは道路の拡幅工事中で、その上の安全な林道で撮影しています。

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Dscf44921入場すると何時ものように、お祝いとしてレモンの粉末飲料を頂きました。船名が事前に分かるのはマズイので式後にニュースレターを配布されていました。

本船のスペック(仕様)や特徴は昨年の8月に進水した「TRANS HARMONY 1」と同一なので割愛します。船名からも分かる通り今日、進水した本船は2番船です。

同一スペックでの建造を何隻かする場合、シリーズ船と言い建造順に1番船、2番船と言います。

また建造当初、船名が未だ決まっていないので造船所ではS.No(シップナンバー)で呼称します。本船のS.Noは859番船です。設計図面などは船名が決まるまでは船名欄のところにS.No859と書かれています。これは、この造船所で作られた順番を表しています。「TRANS HARMONY 1」は853番船です。因みに本船は1月15日に完工しました。

Dscf45001 船尾方向にはタグボートも既に待機してます。

Dscf45082 内海造船社長のエスコートによりオーナーの入場です。ご婦人が支綱の切断を行います。

_dsc05771 主賓・来賓も入場し、いよいよ進水式の始まりです。

_dsc05871 国旗掲揚の後にオーナーによる船名の命名による除幕です。

_dsc05881 号鐘により、いよいよ進水準備の始まりです。

_dsc05991 船首部の盤木の撤去作業です。(セレモニー用のため最後に撤去されます。)

_dsc06011 オーナーにより支綱が切断されシャンパンが割れました。

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今日も楽しいひと時をトヨフジ海運さん、内海造船さん有難うございました!。

 

2017年12月24日 (日)

「シルバーティアラ」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc05561 平成29年12月18日(月)11時30分より内海造船 瀬戸田工場にて川崎近海汽船(株)の8,600総トン型旅客船兼自動車航送船「シルバーティアラ」の進水式が行なわれました。この船は青森県八戸港(下北半島の太平洋側の付け根)と北海道苫小牧港(札幌の南)を結ぶ航路に就航されます。大型バイクも沢山積めるフェリー。北海道の夏を爽やかな風を感じながら大型バイクでツーリングする夢を感じるな~。

*現在、同航路にはシルバープリンセス・シルバークイーン・シルバーエイト・べにりあ、の4隻が就航していますが、今回進水したシルバーティアラがシルバークイーンの代替船と成る予定です。

何時ものパターンでレジメと粉末ジュースをゲット!。

Dscf44621_2 今日の船も大きいので船台直下での撮影は余りにも近すぎてファインダー内に収まり切れず中途半端な写真に成ってしまいました。

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Dscf44711 進水式の時を待つ造船マンとシャンパン

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入場時に貰ったニュースレターから「シルバーティアラ」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主要目 >

・全長: 約148.80m ・幅: 23.40m 

・深さ:14.10m

・計画満載喫水:5.80m ・構造喫水:5.90m

・総トン数:約8,600トン

・載貨重量(構造喫水にて):約3,780t 

・車両積載能力(12mトラック):約82台 乗用車:約80台 

 大型バイク:約57台

・旅客定員(24時間未満):494人 ・乗組員:26名

・主機関:マキタ・三井ーMAN B&W 8S35ME-B9.5型 2基2軸 

                連続最大出力:6,960kw X 167.0min-1 X 2

・航海速力: 約19.7ノット(約36.5km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(沿海区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:青森県八戸市  航路:八戸港~苫小牧港

起工年月日:平成29年7月7日 完工年月日:平成30年4月 中旬

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首右舷および船尾に装備されたランプドアと、艙内ランプにて行います。

2.船型は球状船首および単胴型船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザーを備えているほか、バウスラスタ、スタンスラスタおよびマリーナ舵を2台装備し、離接岸の性能向上を図っています。(船尾の写真は12月4日ななしま、進水式の時に撮影)

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4.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗降口から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本線右舷に装備しています。

*今から35年ほど前に私がこの工場で派遣社員として携わっていた仕事で、今は会社も無くなってますが大阪と高知を結ぶ「ニューかつら」という国内大型フェリーでは当時では初めてエスカレーターが装備されました。今ではバリアフリーが当たり前に成ってきてエレベータも標準仕様ですね。

5.車両甲板を3層備えて豊富な車両積付台数を実現し、多数の大型バイクの搭載も可能です。

今日は式開始15分前に入場したので慌ただしく写真撮影をして撮影ポジションに陣取る間もなく内海造船社長のエスコートによりオーナーが入場し進水式の始まりです。

何時もの段取りで、国旗掲揚・命名式・盤木、安全装置の解除と続き最後に支綱切断と成ります。

_dsc05381 オーナーによる命名により除幕そして支綱が切断されました!。

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続いて艤装岸壁に曳航される所を帰宅途中にも振り返って撮影。

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今日もワクワクした進水式を楽しむ事が出来ました。内海造船(株)、川崎近海汽船(株)さんありがとうございました!。

Dscf44801 左側の船は宇和島運輸(株)の「さくら」です。9月7日に、ここ内海造船で進水した「あけぼの丸」と同じ愛媛県八幡浜港~大分県臼杵港を2時間25分で結ぶ航路を就航していました。12月18日の「あけぼの丸」就航と入れ替わりに配船表から「さくら」の船名が無くなっており、この先どうなるのかな?。

2017年12月 5日 (火)

「ななしま」進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年12月4日(月)11時50分より内海造船 瀬戸田工場にて中島汽船(株)の775総トン型旅客船兼自動車航送船「ななしま」の進水式が行なわれました。この船は愛媛県 松山市沖の中島諸島と松山(三津浜港)の航路に就航されます。

*現在、同じ航路に「第二ななしま」が就航しているけど進水年が1986年2月で船齢的にもそろそろ引退?して今日、進水した新造船が代替船と成るんかな? また船名の由来は7つの島を航路としているので「ななしま」?。

今日は平日なのでユックリ出発し進水式20分前に瀬戸田工場に到着。何時も通りネタ元のニュースレターと生産量日本一&国産レモン発祥の地、瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!冬はホットでいただくと美味しい!

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何時も通り進水式が始まる前に船尾まで写真撮影します。

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沖合にはタグボートの有田丸が待機してます。_dsc04501本船も、くす玉と万国旗で飾られ準備万端です。

撮影場所を決め準備していると来賓の方々が式場に入られ、最後に内海造船社長のエスコートにより中島汽船社長が入場し進水式の始まりです。

国旗掲揚から始まり、続いてオーナーの「ななしま」命名による除幕です。

_dsc04631 続いて旗による合図・確認で盤木・安全装置の解除です。

_dsc04661 いよいよ支綱切断の時がやってきました!。

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支綱が切断されシャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され五式のテープに彩られ本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc04971見事に着水し新しい船が生まれました!。

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_dsc05131進水の惰性で沖合に出た本船をタグボートが追いかけて曳航用ロープを受け取り艤装岸壁へと曳航されて行きました。

入場時に貰ったニュースレターから「ななしま」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主要目 >

・全長: 約55.00m ・幅: 13.00m ・深さ:9.10m

・計画満載喫水:2.80m ・構造喫水:2.90m

・総トン数:約775トン ・載貨重量(構造喫水にて):約280t 

・車両積載能力(12mトラック):7台 8mトラック:1台 

 乗車のみ:31台

・旅客定員(6時間未満):494人 ・乗組員:6名

・主機関:ダイハツー6DME-23 2基2軸 

                連続最大出力:1,235kw X 750/235min-1 X 2

・航海速力: 約13.5ノット(約25.0km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:愛媛県松山市  航路:中島諸島~松山(三津浜港)

起工年月日:平成29年9月1日 完工年月日:平成30年2月 下旬

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

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2.船型は普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.離接岸が容易にできるように船首部にバウスラスターを装備しています。下記写真の丸い穴が空いている所が右舷左舷に貫通しており、その船体中央部にプロペラが装備されており、これにより横移動が出来ます。

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4.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板(車両専用のデッキ)から遊歩甲板(人専用のデッキ)に直接移動可能なエレベーターを本船左舷側に装備しています。

5.省エネ装置としてエコキャップを装備し、推進性能の向上を図っています。

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通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けるが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替えこの部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着し推進効率をあげている。

進水後も式場での記念撮影などが済むまで進水式に携わった造船マンは整列したままで終了の合図を待ってます。

_dsc05191 今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。中島汽船(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

隣りに鎮座している船は18日(月)に進水するフェリーです。

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スターンスラスタが有りますね~。プロペラはペンキが付かないように養生されてます。プロペラ軸の調整、船尾管の調整中かな?。

2017年9月 8日 (金)

「あけぼの丸」進水式(内海造船 瀬戸田)

Dscf4389 平成29年9月7日(木)12時00分より内海造船 瀬戸田工場にて独立行政法人 鉄道建設運輸施設整備支援機構/宇和島運輸(株)発注の2,700トン型、旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「あけぼの丸」の進水式が行われました。当日の進水式が行われる時間帯の雨雲の動きをアニメーションで見ると秋雨前線の影響により進水式の時間帯は100%雨の予報でした。残念な思いを振り切り進水式が始まる1時間前に生口島に向けて出発!!。今日は平日で雨模様なので見学者も少ないだろうと思いつつ進水式30分前の開場時間が過ぎて駐車場に到着。舗装された駐車場は既に満杯で足元が水浸しの更地に仕方なく駐車。バスも15台ほど駐車しているし、こんなの初めて!今日はメチャ見学者が多いみたい。

Dscf44121 足元は最悪でスニーカーは泥と水溜まりで濡れてグチャグチャ。諦めもついて足元を気にする事無く入場門へ。どうにか何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf43661 式場は既に多くの人で混雑しており写真撮影するのも大変です。

進水式が始まるまでに船尾まで行って色々撮影しようとするも兎に角、満員状態で自分の思い通りの撮影が出来ませんでした。

Dscf43981 くす玉とシャンパン(球状船首の先端に水平に成っている)が進水の時を待っています。

Dscf43691 船首の直ぐ後ろにはバウスラスターが2基装備されています。

Dscf4368 船体中央寄りに固定のスタビライザー

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そして、船体中央にはフィンスタビライザーが装備されています。

Dscf43731 荒天時には横揺れ防止のためにフィンが船首方向に出ます。

船尾にはプロペラ・舵が2基装備されています。

Dscf43771 船尾には車両乗降用のランプドアが有ります。

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内海造船 社長のエスコートにより宇和島運輸(株)社長夫妻が入場し進水式が始まりました。

国旗掲揚です。

Dscf43841 続いて宇和島運輸(株)社長の命名による除幕式です。

Dscf43851そして号令から始まる進水作業が始まり、そしていよいよ社長夫人により支綱が切断されました。

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ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足説明を自分なりに分かり易い様に多少アレンジして記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

<特徴>

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船(一般的にカーフェリーと言われています)で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアおよび艙内ランプにて行います。

2機2軸2舵とは主機:メインエンジン(造船所ではエンジンの事を主機と言います。エンジンルームに有るそれ以外の発電機などの機器は補機と言われています。)が2機とプロペラが2台有る事を2軸と言い、舵が2台有るので2舵と言います。

2.船型は球状船首および双胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えてます。

横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。

4.船首にバウスラスター2台および、低速時の最大舵角70°(通常の約2倍の舵角)が可能なシリング舵を2枚装備すると共に、可変ピッチプロペラを装備して出入港時の操船性を向上させています。

シーリング舵の特徴としてスターンスラスタを必要とせず、その場での旋回が可能でバウスラスターとの併用で船体の横移動が可能となり岸壁などへの接岸が自船のみで行えます。

可変ピッチプロペラとは油圧でプロペラの翼角(ぺら角度)を可変させる機能が付いたスクリューの事です。そのため従来の固定翼と違って沢山のボルトナットで組み立てられています。
そのメリットは翼角を変える事でアナログ的な細かい船速の制御(0km/h~から任意の速度に
)や前進・後進(翼角を前進と逆にする)・停止(翼角を立てると水をかく力が無くなる)が行える事からバウ・スターンスラスタとの併用により出入港や離接岸をタグボートなどを必要とせず自船のみで効率的かつ容易に行えます。
また緊急時には前進から後進への切り替えが即座に対応出来ます。(通常の固定プロペラの場合はギヤを介してプロペラの回転を反転させる必要が有るため、エンジンの回転数を下げプロペラを停止させ反転ギヤを入れエンジン回転を上げる一連の操作が必要と成るためタイムラグが生じる。)
エンジンの出力(航走条件が積荷や潮流・風の向きなどにより常時変動=エンジン出力変動が有ると効率が低下する)と燃料消費量の効率的な特性曲線に合わせてプロペラの翼角を変えて常に経済的な運行が行えます。(燃料の消費量が低減され環境にも優しい)

5.昇降設備としてエレベーターを本船右舷側に装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として、車両甲板から第一遊歩甲板(車両が積載される直ぐ上の客室などが有るデッキ)に移動出来ます。 

6.省エネ装置としてエコキャップ、省エネフィン付シリング舵および船尾フィンを装備し、推進性能の向上を図っています。

通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けるが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替えこの部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着したもの。

Dscf43831 この写真ではプロペラの後ろに有る白い物がエコキャップ。またプロペラの中心延長線上に有る舵に付属されているのがフィン付きの舵です。フィン付きにする事により舵に当たる渦流が整流され推力が上がるそうです。

船尾フィンは船体に沿って流れる水流を整流し後方へ導き推力の向上に役立ちます。

*船尾フィンは当日撮った写真からは確認出来ませんでした。進水作業のため船尾は海水に浸かっているので水中に有るため?大勢の人の為、写真撮影出来てないだけ?。

< 主 要 目 >

 全      長              約121.40m

    幅    (型)             16.00m

 深      さ(型)             10.60m

 計 画 満 載 喫 水(型)               4.45m

 構 造 喫 水 (型)              4.60m

 総 ト ン 数               約2,700トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)      約1,230t

 車 両 搭 載 能 力 8t積トラック             38台             乗  用  車                     28台

 旅 客 定 員  6時間未満             546名

 乗  組  員                     12名

 そ  の  他                      2名

 主  機  関 ダイハツ 6DKM-36e型ディーゼル機関 2機 2軸

         連続最大出力 3,310kw x 600/215 min x2

 航 海 速 力       約20.2ノット(約37.4km/h)

 資     格           JG第二種船(限定沿海区域)

 船  籍  港               愛媛県 八幡浜市

           起 工 年 月 日 平成29年 4月27日

           進 水 年 月 日 平成29年 9月 7日 

           完 工 年 月 日 平成29年12月13日

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Dscf44061 進水式が始まる頃には雨も小降りに成り、どうにか写真撮影も雨を余り気にせず出来ました。

船のシンボルマークは煙突です。今日進水した「あけぼの丸」は宇和島運輸(株)の”宇”がデザインされていますね。

進水した船台の向こうには既に同じような船が造られています。

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船は進水しましたが作業員の方達はオーナーが退場するまで整列していました。

今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。独立行政法人 鉄道建設運輸施設整備支援機構/宇和島運輸(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

2017年8月24日 (木)

「TRANS HARMONY 1」進水式(内海造船 因島)

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平成29年8月23日(水)11時50分より内海造船(株) 因島工場においてトヨフジ海運(株)発注によるMS3,000台積み自動車運搬船「TRANS HARMONY 1」の進水式が行われました。

入場時間少し前に造船所に着くと夏休みと言う事もあって既に何時もより沢山の人達が行列を作っていました。今日も、お祝いの瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました。

Dscf4342_2式場では真夏の眩しい太陽に照らされた重厚感の有る船体がドッシリとした雄姿で出迎えてくれました。

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この四角い枠の中は補強されているのでタグボートで直接押す事が出来ます。

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*ニュースレターには記載が有りませんが、バルバスバウ(球状船首)で有る事のマークの後ろにバウスラスターのマークが2つ有るので装備されているようです。重心が高く不安定なため仮付けしているフロートで見れません。進水後、艤装岸壁で船内の艤装が終わるとドッグ入りして船底周りのフロート等の付加物は撤去されます。

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今日の進水式では命名式より前に船名が分かるのはマズイという事でスペック等が書かれたレジメは進水式が終わって退場時に頂く事が出来ました。写真にも有るように船名幕も風で煽られ無い様にキッチリ止められていました。

ニュースレターによりスペック(仕様)と特徴を自分なりに分かり易く補足しながら下記に記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

< 特 徴 >

1.車両の搭載は、船尾右舷と船体中央右舷のショアーランプ扉から船内に入り、艙内ホールドランプを経由して、各所定のデッキまで自走して行います

このような自動車運搬船の事をロールオン/ロールオフ型一般貨物船と言い、車単独または貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶です。一般的には略してRORO船と言います。

2.本船は2層のリフタブルデッキを含む9層のデッキを有し、乗用車、トラックおよび重車両等の積載が可能と成っています。

リフタブルデッキ:上下可動出来るように成っているデッキの事で通常は乗用車を積載するデッキを天井まで持ち上げる事で車高の有る車両を積載する事が可能と成っています。

3.電子制御型主機関(ME-C型)エンジンを採用し、燃費低減および低負荷での燃焼状態改善を図っています。

 ディーゼルエンジンはその機関のシステム上、特に低負荷での運転時にはエンジンでの燃焼状態が悪く成りカーボン(煤)の堆積や排ガスに大きい影響を与える事と成りそれを改善しています。

4.風洞および水槽試験を行い、風圧抵抗の低減と推進抵抗の少ない流体船型を採用しています。さらに、省エネ型船底塗料の採用や”STEP"、省エネバルブと呼ばれる省エネ装置を備え付けています。

STEP:Spray Tearing Plate:波浪中抵抗増加を低減する省エネ付加物

(船首の錨の下に設置されている三角錐の突起状の構造物です。)

省エネ型船底塗料:喫水線下にはフジツボ等の貝類や藻類の水棲生物が付着する事で抵抗と成ります。この摩擦抵抗が航海に占める燃費に非常に大きなウエイトを占める事から船底塗料の選定が非常に大切に成ります。

省エネバルブ:文章での説明は非常に難しいので以前、2月に投稿した「日昇丸の進水式」を見て下さい。

風圧抵抗:大型自動車運搬船の構造上、受風面積が大きいため風による抵抗を考慮する必要が有ります。船が航行する時、前方からの風による抵抗を少しでも低減するために湾曲した船首構造とし船首部端を斜めにカットした形状に成っています。

_dsc01631 < 主 要 目 >

 全      長              約199.90m

 全      幅                32.20m

 深      さ                  30.33m

 満  載  喫  水                   8.10m

 総 ト ン 数              約50、200トン

 車 両 搭 載 能 力( 乗 用 車 )        約 3、000台

 車  両  倉  車両甲板(リフタブルデッキ2層含む) 9層

 乗   組   員                   25人         

 主  機  関 日立ーMAN B&W 6S60ME-C8.5 1基         

         連続最大出力   11,400kw x 105.0min 

 航 海 速 力       約19.75ノット(約36.6km/h)

 船     級            N K (日本海事協会)

 船  籍  国                   パ ナ マ

 起 工 年 月 日       平成27年12月 4日

 進 水 年 月 日       平成29年 8月23日

 主賓・来賓の入場により進水式が始まります。

Dsc_0145 国旗掲揚

Dsc_0148 オーナーによる船名の命名による除幕式

_dsc0149 鐘の号令により進水作業の開始です。

_dsc0155 盤木の撤去、安全装置の解除をします。

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女性オーナーの斧により支綱(しこう)が切断され船首のシャンパンが割れました。

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シャンパンが割れるとクス玉も割れ巨大船が滑るように海へと進水して行きます。

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_dsc0192 今日も沢山の人達の祝福を受け新造船が生まれました。

大型船のため進水した勢いで対岸の島に乗り上げないように3隻のタグボートで曳航します。その後、艤装岸壁へ。

トヨフジ海運(株)、内海造船(株)さん今日も楽しい一時を有難うございました!。

*今日の船を見ながら写真を撮っていると35年以上も前に同じトヨフジ海運(株)さんの4,000台積み自動車運搬船「とよふじ7」を瀬戸田工場での造船に携わったあの頃が想い偲ばれました。

2017年6月10日 (土)

「AMBORELLA] 進水式 (内海造船 瀬戸田)

_dsc01202 平成29年6月9日(金曜)10時40分から内海造船 瀬戸田工場でAMBORELLA(アムボレラ)の進水式が有りました。進水式は何時も大潮の満潮時に合わせて行われます。

今日は梅雨の合間に、最近の進水式では久し振りに、とても気持ちの良い晴天に恵まれ青空に真新しい船体が浮かび絶好の進水式日和です。今日も開場時間に現地に赴き何時の通り粉末レモン飲料とレジメをゲット!

_dsc01071 進水式が始まるまでに船首から船尾に向かって写真を撮っていきます。

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_dsc01101 船底では進水式に向かって最後の追い込み作業が行われています。一番後ろの方が塗装、その前の方がケレン作業員です。お二人ともマスクをして完全防備です。

Dscf42331 安全装置とセレモニーで撤去する盤木以外の物を順次撤去しています。ドリルでボルトナットを外し後ろの人が持ってる大きなハンマーで叩いて組んでいる盤木を外します。盤木は手前のように斜めの木材によって組まれているので上からの荷重が掛かっていても崩す事が出来ます。

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次に盤木に載っていた船底には塗装がされていないのでサンダーによるケレンを行い汚れや錆を落とし塗装が付着しやすくします。

Dscf42381左の作業員の方がマスクをしてケレン作業を行っています。

Dscf42401その後、塗装を行います。

入場時に貰ったニュースレターによる内容を記載します。内容は少しアレンジして書いています。

<特徴>

1.本船は、ニューカレドニアを中心に運行するニッケル鉱積専用のばら積貨物船です。(フランス領ニューカレドニアは天国に一番近い島と呼ばれています。南半球ニュージーランドの上方に有ります)

2.本船は、貨物の流動性を考慮した貨物艙形状を採用した完全二重船側構造船です。二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水流入および貨物の流出を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.貨物艙は4つに区画されており、荷役装置に30tデッキクレーン3基を備えています。また、揚地の荷役設備にマッチしたオープンハッチサイズを採用して荷役効率の向上を図っています。

4.舵に省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の形をした船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させたエコシップである。

< 主 要 目 >

 全      長              約160.80m

 長      さ(垂線間)          154.50m

    幅    (型)             26.00m

 深      さ(型)             14.00m

 計 画 満 載 喫 水(型)               9.88m

 総 ト ン 数              約16,800トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)     約27,200 t

 貨  物  艙  容  積              約20,800m3

 乗   組   員                   24名         

 主  機  関 日立ーMAN B&W 6S42MC7.1型  1基         

         最大出力      4,900kw x 128.0min 

         常用出力(85%) 4,165kw x 121.3min

 速     力 試運転最大  約14.5ノット(約26.8km/h)

 航 海 速 力        約13.5ノット(約25.0km/h)

 船     級             N K (日本海事協会)

 船  籍  国                   パ ナ マ

 起 工 年 月 日       平成27年12月 7日

 進 水 年 月 日       平成29年 6月 9日

 完 工 年 月           平成29年9月上旬引き渡し予定

そろそろ進水式の時間に成ったので船首方向に陣取って、くす玉の割れるのを待ちます。隣ではビデオカメラを三脚にセットし、首にはミラーレスのデジカメをぶら下げている結構歳を取られた方が居ました。同じ趣味なので直ぐ意気投合し写真談議に花が咲きます。デジカメを買うと撮影した写真や動画を編集出来るようにCDの加工ソフトが付属されていますが、ある程度パソコンを使えないと無用の長物に成ってしまうんじゃないかと言う話にも成りましたが、この方はパソコンでデータの整理整頓や色んな事もしているとか。私は晩年に成ってからはデスクワークが主な仕事だったのでパソコンは其れなりに使えますが”好きこそ物の上手なれ”と言われるコトワザ通り歳は関係なくパソコンと言う高いハードルも乗り越えるスキルを身につ付けている事に感心してました。パソコンは興味が無いと扱うの難しいからな~。

そうこうしてると進水式が始まりました。瀬戸田工場は船台の下に我々見学者が居るので式場が非常に見えずらいので音声のみで行事進行を見守ります。シャッターチャンスを逃さないようにファインダーを覗きます。

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Dscf42531 今日も楽しいセレモニーに参加出来、大変楽しかったです。

NISSHO SHIPPING PANAMA INC.さん、内海造船さん有難うございました。 

Dscf42631帰りにも振り返って、艤装岸壁に曳航される所をパシャリ。青い空と青い海に浮かぶ新しい船が生まれました!。

9日は年に1度のピンク色の満月”ストロベリームーン”です。太陽の光が吸収されて、赤色だけが月に反射されることでピンク色になるそうで米国でイチゴの収穫期に見える事から言われる様に成ったようです。地球から1年で最も離れているので小さく見える満月です。月の満ち欠けを月齢で表す事も有りますが今日は14.3です。新月を0として1日ごとに1が足されます。約30日周期で満ち欠けしているので15日前後が満月と成ります。

行き当たりばったりで20時過ぎに写真を撮りに行きましたがレンズの問題と知識の無さでイメージ通りの写真は撮れませんでした

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平凡な写真に成ってしまいました。

2017年4月12日 (水)

「GLENPARK」 進水式 (内海造船 因島)

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平成29年4月11日(火曜)11時過ぎから内海造船 因島工場でGLENPARK(グレンパーク)の進水式が有りました。

今日は大安だったんですが進水式の日は晴れると言われるジンクスは通じず小雨が降りチョッピリ残念でした。しかし、不思議な事に進水式が済んだかと言わんばかりに帰る頃には大粒の雨が降ってきました。ヤッパリ何かジンクスは有るんかな~?。

造船所の門をくぐると今日の主役が見えてきました。

Dscf41741小雨の中でもひと際目立つ真新しい船体が目にはいってきました。

入場門では今日もレジメと瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました!。

Dscf41771今日はカメラマンの大敵の小雨が降っているので何時ものように望遠を付けたカメラを殆ど見ませんでした。私も一眼カメラは未だ新しいのでデイバックに仕舞ったままで古いコンパクトカメラでの撮影です。小雨が降っているのでカメラをポケットに入れたり出したりして写しているので今回の写真はチョット残念かな?。

進水式が始まる時間にはスコットランドを代表するバグパイプの音楽が聞こえてきました。その音色に合わせ来賓そして最後にバグパイプ奏者に続いてオーナーが入場されました。今回初めての生演奏でしたが中々、いい感じです。

イギリスの国旗掲揚で始まり次に日本の国旗掲揚です。私は一番後ろで国旗と船体が写せる場所に陣取っていました。イギリスの国旗掲揚に合わせ国歌が流れると私の斜め後ろの観覧席で、イギリスのご婦人が国歌演奏に合わせて歌われたていました。国旗掲揚に合わせて国歌を歌ったのは何時だったかな~。

Dscf41931次は船名の命名式です。引き続き盤木の撤去。

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オーナーの女性による支綱の切断により、くす玉が割れ船が進水して行きます。

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Dscf42161上記写真の船体の船首と船尾付近に四角い枠が有りますが、あれは岸壁などに接岸する場合、この枠内は船体が補強されているのでタグボートで船を横から押す場合のポイントです。船首と船尾のタグボートで艤装岸壁へと曳航しています。

入場時に貰ったニュースレターによる内容を記載します。内容は少しアレンジして書いています。

<特徴>

1.全てのホールド(貨物艙)を二重船側構造とした最新型の乾貨物船である。

2.二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水流入および貨物の流出を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能な船型としている。なお幅広船であるため特に針路安定性を考慮した舵および船尾形状としている。

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品、硫黄など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でも破れる事が無い。通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、荷役装置は30tデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチの採用により長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。(バラストタンクは船底に前後左右に幾つか区画割りされ配置されている。潜水艦もバラストタンクに海水を注入して潜水したり、海水を排出して浮上している)

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の形をした船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させたエコシップである。

<主要目>

 全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,900、 積貨重量(構造喫水にて):37,510t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14.0ノット(時速約26km)、 船級:NK(日本海事協会)、船籍:パナマ、 起工:平成27年12月15日、 進水式:平成29年4月11日、 完工:平成29年6月下旬

今日の進水式のアナウンスでは発注者は住友商事(株)さんと言われていましたが、進水式ではイギリス国旗掲揚と主賓で来られていたのでリース契約なのかな?。

住友商事さん・内海造船さん・イギリスのオーナーさん、今日もワクワクした高揚感の得られた楽しい、ひと時を有難うございました!。