フォトアルバム

アクセスランキング

2024年4月14日 (日)

「さんふらわあ かむい」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_0662 令和6年4月11日、大安吉日に内海造船(株)因島工場に於いて(株)商船三井さんふらわあ発注の15,600総トン型旅客船兼自動車航送船「さんふらわあ かむい」の進水式が行われました。

見学開始時間より5分ほど経って行くとLNG燃料船のフェリーなので多くのメディアにも取り上げられていたので、平日にも関わらず大勢の見学客で賑わいました。

入場時には何時も通りレモン生産日本一の瀬戸田レモンを使用した粉末レモンの飲料を頂きました。

Dsc_05765 写真の通り見るからに今迄のフェリーの船首形状と違う事が分かります。また「さんふらわあ」と言えば船体の色は白で統一されており見るからに今迄見た船とは違う印象でした。

船台に着くと普段、撮る事が出来ない写真をバシバシ撮ります。

満潮時間に成る頃には命名・支綱切断する主賓を内海造船社長によりエスコートされ式場に来ている来場者全員の拍手で入場されました。

進水式の始まりは君が代に合わせ国旗掲揚から始まります。

次には主賓(基本的にはオーナーが行う事が多い)のセイコーマート代表取締役会長により船名の命名が行われました。ここでも拍手がおきました。Dsc_0599 続いて進水作業の開始です。手順の指示が出ます。

Dsc_0603

号鐘と共に1ば~ん(作業員準備配置)2ば~ん(船首盤木の取り外し=あくまでセレモニー用)

Dsc_0608

3ば~ん(進水台と滑走台とを繋ぎ止めておくトリガーの安全装置の解除)が行われ、いよいよクライマックスの支綱切断の瞬間です。(支綱切断は主賓の御婦人が行われます。)

シャンパンが割れると同時にトリガーが解除され船は滑るように進水して行きます。

Dsc_0612

Dsc_0624500

Dsc_0627500_2

Dsc_0653500

Dsc_0668500

Dsc_0672500

Dsc_0684500

今日も新しい船の誕生を見る事が出来て感動です。

造船所を退出する時に貰ったスペック内容を分かり易くアレンジし写真を添付します。

<特徴>

1.本船は1機1軸、1舵(推進用エンジンが1台でプロペラが1台で舵が1台)を備えた旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は、船首右舷および中央に装備されたランプドアと艙内ランプにて行います。

Dsc_0686

2.風抵抗を低減する大型の風防及び船首形状とした”維新船型”(*1)を採用しています。(*1)維新船型:"Innovation in Sustainability backed by Historically Proven, Integrated Technologies"→”ISHIN”、頭文字より。

Dsc_0684

船首上甲板のブルーワークの先端部が湾曲せず平坦に成っています。Dsc_0599_2 また、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置”STEP”(*2)を採用しています。(:2)STEP:"SPRAY TEARING PLATE"、波浪中の波を迎える船首喫水線上の板状の省エネ装置。バルバスマークの上に有る三角形の物。

Dscn1455step 3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、Dsc_0580 バウスラスタ2基(旋回や横移動=離接岸する時に使用)

Dsc_05855 およびスタンスラスタ1基、ポンプジェット(*3)1基、バブル付吊舵を1台装備すると共に、5翼可変ピッチプロペラを備える事で、操船性を向上させています。

(*3)ポンプジェット:船底に装備される水流ジェット方式による推進装置。

4.主機関、発電機関及びボイラーは、重油とLNG燃料双方を切り替えて運転可能な二元燃料仕様と成っています。

5.昇降設備としてエレベータを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗船口から客室に直接移動可能と成っています。

<主要目>

全     長                 約199.40m

   幅   (型)                28.60m

深     さ(型)                 6.85m

計画満載喫水 (型)                 6.87m

総 ト ン 数                約15,600トン

載 貨 重 量(計画満載喫水にて)        約5,805t

車 両 搭 載 能 力 13mトラック            約155台

         乗用車               約 50台

旅 客 定 員                     157名

乗  組  員                      30名

主機関  三井造船-MAN B&W 12S50ME-C8.5-GI型 二元燃料ディーゼル機関1機1軸 連続最大出力 21,240kwX135.0min-1X1

航 海 速 力          約24.0ノット(約44.5km/h)

資     格  JG 第二種船 非国際(国が行う検査によって建造)

航     路                    大洗~苫小牧

        起 工 年 月 日  2023年 9月14日

        進 水 年 月 日  2024年 4月11日

        完 工 年 月 日  2024年12月 下旬

今回も記念として内海造船さんからは粉末レモン飲料と商船三井さんからは”商船三井さんふらわあ”と書かれたステッカーとクリアーファイル、パンフレットを頂けました。何時かは是非のんびりと船旅をしたいな~。

内海造船(株)さん(株)商船三井さん有難うございました。

2番船も必ず見学に行かせてもらいます。

2024年3月16日 (土)

海上自衛隊 掃海艇MSC-683「つのしま」さようなら!そして有難う!!

Dsc_0029500 阪神基地隊(神戸)の第42掃海隊に属し「なおしま」と共に大阪湾および紀伊水道における警戒監視と爆発性危険物の処理などの任務を行っている「つのしま」が令和6年3月12日、呉基地に於いて自衛艦旗の返納行事を行い、同時に艇名と艇番号も消去され退役と成りました。日中における呉基地への航路である因島大橋を通過する時にはお見送りに行っていたのに寂しい限りです。ただ第45掃海隊のMSC-689「あおしま」が第42掃海隊に転籍となり3月9日には沢山の人に見送られながら母港の函館を出港しました。木造船の掃海艇は年々、退役しており、そう遠くない日には因島大橋でのお見送りもいずれ無くなるでしょう。

令和5年10月22日、尾道港の一般公開で「つのしま」を初めて見学した日が見納めの日と成りました。

Dsc_0381500 マストにはwelcomeの歓迎旗で迎えてくれました。少し並んで見学へ。

まずは船首甲板の22mm機関砲ですね。

Dsc_0384500

次は艦橋に上がると旗箱が両舷に有りました。思った以上に装備されているんだな~。

Dsc_0388 船橋の両舷側には探照灯、双眼鏡と磁気コンパスが装備されています。

探照灯は前面にシャッターが付いており向かって左上に有るレバーを上下してモールスによる発光信号を送る事が出来ます。

Dsc_0386

Dsc_0389 そして右舷艦橋内から見える双眼鏡と磁気コンパス

Dsc_0396操舵室内を右舷から見ると青・赤のカバーが掛けられた艇長席が有ります。

色分けは階級によって決められており2等海佐までの艇長の席と成ります。

Dsc_0400 左舷側は赤一色の席で隊指令などの一等海佐が座る席と成っています。

Dsc_0404

操舵室上部前面には航海計器が装備。

Dsc_0406 左から風向風速計、(前後進の速度計、回転計、舵角形)2組。天井に有るT型のハンドルはコンパスデッキに有る探照灯の方角操作ハンドルです。下部センターライン上に有るのは磁気コンパスです。右側にある画面は海上版のナビの様な物に見えました。

Dsc_0403ship また舵輪の隣にはレーダが有ります。

Dsc_0401 中心が「つのしま」の位置で、上側が尾道港の海岸線で下側が向島の海岸線に成ります。向島ドックの浮きドックが長方形としてハッキリと分かりますね。

操舵室を出て後部甲板に行くと、もやい綱が綺麗に整理されてました。海上自衛隊では入出港の時には、もやい綱が海水に浸からない様に気合を入れて皆で引っ張っています。私も電気関係の仕事をしていたんで工事や仮設などでケーブルを這わす時は踏まれない様に養生したり気を使っていました。この写真を見て綱を大切にしているのが分かります。

Dsc_0409 水中ドローンの一種に思える機雷処分具です。

Dsc_0408 通信士に成るべく勉強した自分としては自衛艦などで何時も気に成るのはアンテナ群です。地デジANT以外にワイヤーANTとホイップANT等々沢山あります。

因みに操舵室内には”JSQG”の名板が有りました。

Dsc_0419500 見学を終え自宅に帰り今日夕方には出港するのかな~?と思いながらマリトラを時々確認してました。夕方、尾道港を出港しました。取り敢えず因島大橋に来る事を願って出動。状況的には薄暮なので撮影は厳しい感じで待機しました。

向島を大きく迂回しながらこちらに向かって来るのが見えました。

Dsc_0426

暗くなる前にどうにか来て欲しいと祈りながら自衛艦旗とUW旗を掲げました。

既に太陽は山の向こうに沈み薄暗く成ってしまいました。なので写真もブレブレ。

マストの中間に「つのしま」が回答旗を揚げてくれてます。

Dsc_0428 目の前に来た時には艦橋から自衛艦旗を振ってくれました。

Dsc_0455500

Dsc_0455up こちらも一生懸命、帽子を振りました。

Dsc_0458500

Dsc_0462

掃海艇のスペック(主要要目)海上自衛隊のH.Pから転載します。

基準排水量:510t、 

主要寸法:長さ54m、幅:9.4m、深さ:4.2m、喫水:3.0m

主機械:ディーゼル2機2軸、 馬力:1,800ps、 速力:14kt

主要兵装:22ミリ機関砲x1、掃海装置一式

乗員:約45人

艇長をはじめ隊員の皆様ありがとうございました!。

新しい艦でのご活躍をお祈り致します。

2023年11月 3日 (金)

「BRIGHT TSUBAKI」進水式 内海造船(株)因島工場

Dsc_00571 進水式に相応しい秋晴れの11月1日、内海造船(株)因島工場で2,900TEU型コンテナ船「BRIGHT TSUBAKI」の進水式が有りました。7月20日にも同一オーナーの1,900TEU型コンテナ船「BRIGHT COSMOS」の進水式も有りました。今回の船の方が一回り大型に成っています。

入場に際して職員の方から何時もの様に生口島名産のレモンを使った粉末清涼飲料と新造船のスペックが書かれたニュースレターを頂きました。

Dsc_0004

何時もの事ながら船台に載ってる船を真近で見ると、その大きさに圧倒されます。

バウスラスターと人間の大きさが一緒です。

Dsc_0014

スベスベの鉄板に塗装された船体は美しく、その時を待っているシャンパン。

Dsc_00151 進水式の時間に成り国旗掲揚から始まり、オーナー命名にょり船名幕が外されました。

Dsc_0029そして号鐘により進水作業の始まりです。

Dsc_0031 続いて船首下に設置されているセレモニー用の盤木の取り外し作業です。

Dsc_0036 盤木が取り外されるといよいよ支綱切断の瞬間がやってきました。

Dsc_0038 船首のシャンパンが割れ船台を滑る様に「BRIGHT TSUBAKI」が降りて行くと、くす玉も割れ五色のテープが舞います。

Dsc_0044

Dsc_0050

Dsc_0055_2

Dsc_00561_2

Dsc_00571

Dsc_00572_2

Dsc_00583_2

Dsc_00604_2

Dsc_00625_2

Dsc_00646_2

Dsc_00681 今日も新しい船が生まれた瞬間です。

Dsc_00851_2

Dsc_00771 式場の主賓・来賓席の様子。

Dsc_0076_2 ニュースレターに記載されている「BRIGHT TSUBAKI」のスペックと特徴を記載します。

<特徴>

1.本船は、遠洋区域に就航するコンテナ専用船です。

2.本船は、5つのコンテナ艙に区画されており、ISO規格の20フィート、40フィートコンテナを艙内、甲板及びハッチカバー上に搭載する事が出来ます。

また、背高コンテナも艙内に3層搭載することができ、45フィートコンテナも上甲板上のコンテナ3段目以上に搭載可能となっています。

3.本船型の推進性能は模型試験によって確認されております。

また、離着岸を容易にするためにバウスラスターを装備しています。

4.省エネのためバルブ付きベッカーツイスト舵を採用すると共に、オープン型のSOxスクラバ及び尿素SCRを搭載し、環境性能の向上を図っています。

<主要目>

 全       長             約185.99m

 長       さ(垂線間)         177.20m

 幅        (型)            35.20m

 計 画 喫 水  (型)             9.50m

 構 造 喫 水  (型)            11.00m

 総 ト ン 数               約31,800

 載 貨 重 量  (計画満載喫水)     約26,928トン

 コンテナ搭載個数                2,888TEU

 最大搭載人員                      25名

 主 機 関 MAN B&W 7S60ME-C10.5-HPSCR型ディーゼル機関 1基

        連続最大出力(D.M.C.O.)  14,200kw x 100.0 min-1

        常用出力   (D.C.S.O.)(85%) 12,070kw x 94.7 min-1

 速     力 航海速力           約18.5ノット

 船     級                日本海事協会

 船     籍                    パナマ

         起 工 年 月 日   2023年 5月16日

         進 水 年 月 日   2023年11月 1日

         完 工 年 月 日   2024年 2月下旬

船台でブロックが組まれる様子です。(BRIGHT COSMOSでの写真)

Dsc_2675cosmos

Dsc_26752建造時は、この様に↑支柱でブロックが倒れないようにしていますが進水式の時には下記写真のように色んな付属物を取り付け、ガッチリと固定されています。

Dsc_0011 上記写真で見れる船台とリギンスクリューと固定されていない上段の台が船体と固定されています。

進水すると船と一体に成って船台を滑り降ります。これらの付属物は後日ドッグ入りして取り除かれます。

Dsc_0081 進水すると船台の上はスッキリと何も無くなっています。

本船が滑り降りるのは船台の上にベアリングが配置されているからです。Dsc_0084 2週間後にも今度は瀬戸田工場でも進水式が有るのでタイミングが合えば行ってみよう。

今回も素晴らしい進水式を見学出来て大変楽しかったです。

内海造船(株)さん、オーナーのMI-DASLINE S.A様ありがとうございました!。

2023年7月22日 (土)

「BRIGHT COSMOS」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場

Dsc_0056 令和5年7月20日内海造船の瀬戸田工場でコンテナ船の進水式が有りました。丁度12時が過ぎた頃から式典が始まりました。見学者は船台の下からに成るので少し制約を受けた感じでの撮影に成ります。入場時には何時もの様に新造船のスペックが書かれたニュースレターと瀬戸田レモンを使った「ふるさとレモン」(粉末清涼飲料)と今回は中国運輸局の方からボールペンとポケットティッシュも頂きました。

Dsc_0019 今回、初めて垂直ステムの船を見ました。喫水線上の形は見た通りの真っ直ぐに成っていますが水面下はどうなっているのか?と思っていました。写真の通り少しふっくらとしたRの形状に成っていました。殆どの船は鼻の形をしたバルバスバウですが、この垂直ステムのメリットは波浪の影響を受けにくいそうです。

入場から30分で式典が始まりました。国旗掲揚しオーナーによる船名の命名除幕

Dsc_0031 そして進水準備作業で作業員の方達がセレモニー用の盤木を取り外し。

Dsc_0027 いよいよその時がやっていました。オーナーによる支綱の切断によりシャンパンが割れ本船が船台を滑ると、くす玉も割れました。

Dsc_0029

Dsc_0046

Dsc_0054

Dsc_00612

Dsc_0071

Dsc_0082

Dsc_0093 今日も新しい船の誕生に出会えて感動しました!。

入場時に頂いたニュースレターの内容を抜粋して記載します。

< 特 徴 >

1.遠洋区域に就航するコンテナ専用船です。

2.4つのコンテナ艙に区画されており、ISO規格の20フィート、40フィート、45フィートコンテナを艙内、甲板及びハッチカバー上に搭載する事が出来ます。背高コンテナもまた艙内に3層搭載する事が出来ます。

3.本船型の推進性能は模型試験によって確認されております。

  また離接岸を容易にするためにバウスラスタを装備しています。

4.省エネ付加物として、舵板にSurfBulbを装備すると共に、オープン型のSOxスクラバを搭載し、環境性能の向上を図っています。

< 主 要 目 >

  全   長                 約171.99m

  長   さ (垂線間)            167.99m

    幅   (型)               28.40m

  深   さ (型)               14.50m

  計画満載喫水(型)                9.50m

  総 ト ン 数                約20,450

  載 貨 重 量                24,723t

  最大搭載人員                     25名

  主 機 関 日立ーMAN B&W 6S60ME-C8.5型ディーゼル機関 1基

         連続最大出力(D.M.C.O)12,000kw x 105.0min-1

         常用出力(D.C.S.O)  10,800kw x 101.4min-1

  速   力  試験運転最大          20.3ノット

         航海速力            17.5ノット

  船   級                      NK

  船   籍                      パナマ

         起 工 年 月 日   2023年3月 7日

         進 水 年 月 日   2023年7月20日

         完 工 年 月 日   2023年11月下旬

進水した後は作業員の方が整列したまま式典終了の合図を待っていました。

Dscn1252次の進水式はフェリーですね。秋ごろかな?。

2023年5月26日 (金)

「フェリー第十一おおすみ」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場

令和5年5月23日(火)12時25分から内海造船瀬戸田工場で新型コロナが5類に移行された事から3年ぶりに進水式が一般公開されました。

発注者は「いわさきコーポレーション株式会社」と「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」による1,500総トン型旅客船兼自動車航送船「フェリー第十一おおすみ」です。

Dsc_2590 工場の入場に際し何時もの様に”ふるさとレモン粉末」を頂きました。

先日テレビで丁度この商品が紹介されていました。

Dsc_2553_2満潮の時間に成り主賓・来賓も登場し、いよいよ進水式の時間と成りました。

”君が代”の演奏に合わせ国旗掲揚をしオナーによる命名が有りました。

Dsc_2574船名を覆う幕が外され進水作業責任者の一声により開始されました。

Dsc_2576 作業手順により盤木が取り外され(セレモニー用)安全装置の解除そしてオーナー夫人による支綱の切断が行われました!。

Dsc_2579 シャンパンが割れると同時に、くす玉も割れ船は滑る様に進水していきます。

Dsc_25841_2

Dsc_25862

Dsc_25883

Dsc_25934

Dsc_26035

Dsc_26056 今日も新しい船が生まれた瞬間に立ち会えて良かったです。

入場時に貰った「フェリー第十一おおすみ」のニュースレターを書き写します。

<特徴>

1.本船は2機2軸船型の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

Dsc_2561 2機(エンジンが2機)2軸(プロペラが2つ)の様子と船尾のランプドアの様子です。

2.バウスラスター1基および最大舵角主舵板45°/フラップ90°が可能であるフラップ舵を2枚装備し、バウスラスターとフラップ舵を併用する事で出入港時の操船性をを向上させています。

Dsc_2558 飛行機の主翼に有る上下するフラップと同じように舵の後端が左右に独立して動くように成っておりこれが主の舵に対して90°動かす事が出来る様に成っているので船尾が左右に振れる(横移動できる)。船首のバウスラスター(右下)

Dsc_2566 3.昇降装置としてエレベータを本船右舷側に装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として、車両甲板から航海船橋甲板に移動可能です。

4.省エネ装置としてエコキャップ、ラダーバルブ、船首尾フィン、船尾波整流板を装備し、推進性能向上を図っています。

Dsc_2558_2 <主要目>

 全    長                 約 76.90m

    幅  (型)                13.30m

 深    さ(型)                 9.50m 

 計画満載喫水(型)                 3.63m

 構 造 喫 水 (型)                 3.70m

 総 ト ン 数                約1,500トン

 載 貨 重 量(計画満載喫水)        約  560t

 車両搭載能力  大型バスのみ             14台

         乗用車のみ              54台

 旅 客 定 員                   500名

 乗  組  員                    11名

 主  機  関 ダイハツディーゼル6DKM-26e型ディーゼル機関  2機2軸

         連続最大出力   1,470kw x 750/215min-1 x 2

 航 海 速 力                約16.4ノット

 資     格             JG第二種船(平水区域)

 船  籍  港                鹿児島県鹿児島市

         起 工 年 月 日     2023年 2月  7日

         進 水 年 月 日     2023年 5月 23日

         完 工 年 月 日     2023年 9月中旬予定

上記の資格には平水と成っているのでこの船は錦江湾で桜島の南を航行し薩摩半島と大隅半島の鴨池~垂水港を結ぶ航路に代替船として就航されると思います。

進水式を終え作業員の方達が終了の合図が有るまで整列して並んでいます。

Dsc_2611手前に転がっているのは進水作業で外された盤木です。

進水台の上が何かサッパリしていると思いませんか?。

進水する船はスムースに進水するためと横転しないように沢山の付属物が仮止めされたまま進水して行きます。上下の写真を見比べると分かると思います。

Dsc_2565 進水の方法は完全に溶接で進水台とを溶接しているのを式前に切断します。

Dsc_2556右下に有る箱の装置によりトリガーを解除するとワイヤーが外れ船は滑って行きました。

Dsc_2613

Dsc_2612 何度見ても、間近で見る進水式は感動を与えてくれます。

内海造船(株)、いわさきコーポレーション(株)、JRTTさん有難うございました。

2023年1月16日 (月)

海上自衛隊 護衛艦 いなづま DD105 曳航され因島へ

Dsc_24411 令和5年1月10日(火)早朝、JMU因島工場からドッグ明けし出港した”いなづま”が試運転中に山口県周防大島沖で座礁しソナードームをはじめプロペラや船体を損傷し自力航行できなくなったため民間のタグボートに曳かれJMU因島工場へ向かいました。来島海峡は巨大船や曳き船による場合は制約が色々あるため飛鳥Ⅱも迂回ルートとして通る大下瀬戸から三原瀬戸へ因島大橋を通過しました。

何時もは自衛艦艇をお見送りに行く時は自衛艦旗とUW旗を持参、掲揚しますが流石に今回は静かに見守ろうと思いました。また同時に何時もは大きく帽子を振っていますが静かにシャッターだけ押していました。

Dsc_24081 タグボート2隻で曳航し1隻が緊急対応用で周りを航行しています。

この前には自衛隊のタグボートが先導役として先頭にYT08そしてYT97が警戒監視していました。

Dsc_2410yt08

Dsc_2416yt08

Dsc_2417yt97

Dsc_24221 何時もは自衛艦の艦首には日章旗、艦尾には自衛艦旗が掲揚されていますが曳航されている「いなづま」はどちらの旗も降下されていました。こんな形で因島大橋を曳航されている姿は物悲しい気持ちで一杯でした。

Dsc_24261

Dsc_24301

Dsc_24361

Dsc_24431 このタイミングで放送局のヘリコプターが上空を飛んでいました。

Dsc_24421

Dsc_24461

Dsc_24511

Dsc_24521 灯台の所にも3人ほど撮影者が見えるので因島大橋の下には他府県からも撮影に来ている事が予想されます。この後、JMU因島工場の沖合に投錨しました。

翌、16日のお昼過ぎにタグボートが動き出したので様子を見に行きました。

Dsc_23861 艦首・艦尾に何時もの旗が!。8時に掲揚されたんでしょうね。

Dsc_2388

Dsc_2388_2 艦尾にタグが接舷しドッグマスター、造船所職員が乗艦しています。

Dsc_23891

Dsc_23921 艦首・艦尾とも綱が取られ揚錨です。

Dsc_23991 この後、タグに曳かれJMU因島工場の岸壁に係留されました。

そして19日の午前中にドッグ入りしました。

Dsc_23851

Dsc_23901

ニュースによると艦首のソナードームから船体・プロペラまで損傷を受けているとの事なので相当なダメージを負っている事が分かります。艦齢と費用対効果を勘案して対応すると思うのですが、どうにか復活を遂げて欲しいです。

その暁には造船所を出港する際、自衛艦旗とUW旗を高く掲げ、帽子を大きく振ってお見送りをしたいと思っています。この願いが叶う様お祈りしてます。

ドッグ入りから10日後の1月29日早朝、「いなづま」が曳航され呉に向かっているのがマリトラで確認できました。早速、何時もの因島大橋に向かいました。

Dsc_23971

造船所のドッグは年間計画の予定で決まっているので長期の入渠は難しいと思われ、また修理をするにしても段取りも有るので乾ドッグでの損傷個所の確認、処置を行い現在の対応として呉基地に曳航する事にしたのでしょう。

Dsc_24062

Dsc_24102

Dsc_24212

Dsc_24182

Dsc_24281

Dsc_2430

Dsc_24341 タグに曳かれているのを見ていると、とても悲しいです。

JMU呉工場は護衛艦「かが」のステルス戦闘機F35Bを搭載可能とする改修を引き続き2023年も行われるのでどうなるのかな~。

「いなづま」の修理が大掛かりなものでなく早期、完全復活を祈るばかりです。

2022年10月20日 (木)

「にっぽん丸」 因島大橋通過 令和4年10月19日

Dsc_22461 日本晴れの秋空の下「にっぽん丸」が宮崎から神戸に向かう瀬戸内海航路に於いて来島海峡を迂回し因島大橋を通過しました。

つい先日も因島大橋を通過しましたが、うっかり見逃したので私にとって丁度1年振りの再会と成りました。

Dsc_22431 三原瀬戸から緩やかに面舵を取り布刈瀬戸に向かって来ました。

Dsc_22451

何時もの様にUW旗を掲げ手を振ると真横に来たタイミングで汽笛長声3発を頂きました!。その時、乗客の皆さんがこちらに注目し手を振ってくれました!!。

私1人のために、こんなに多くの人達の注目と手を振ってくれる事に写真を撮るのも忘れて一生懸命、手を振っていました。なので撮影のタイミングが遅く数枚しか撮れませんでした。その中から数枚。

Dsc_22611

Dsc_2255

Dsc_22601

Dsc_2260

船尾でも

Dsc_22631

Dsc_2263

Dsc_2263_2

とても嬉しい1日の始まりに成りました。

Dsc_22651

Dsc_22671_2

Dsc_22721

Dscn09141

今日も沢山の乗客の皆さんとの一期一会に手を振ってコミュニケーションを取れた事がとても嬉しく素敵な1日と成りました。

「にっぽん丸」の船長をはじめ、乗組員のみなさん、そして乗客のみなさん有難うございました!。

2022年10月 7日 (金)

飛鳥Ⅱ 因島大橋で何時もの神対応 令和4年10月7日

Dsc_2227 別府から神戸に向かう瀬戸内海クルーズで「飛鳥Ⅱ」が布刈瀬戸を通過する事が分かり今日の日を待っていました。

航路的には来島海峡を航行した方が近いのですが、わざわざ迂回してまで安芸灘そして布刈瀬戸を航行するのは来島海峡の航行は200mを超える巨大船に義務付けられた条件に、パイロットの乗船や潮止まりの日中など決められた時間帯にしか航行出来ない制約が有るためです。それにより高い確率で因島大橋を航行する事が多いです。

霧雨で霞む三原瀬戸からこちらに向かって来ました。

Dsc_22051 「飛鳥Ⅱ」の先導として赤白の吹き流しを掲揚したタグボートの「たんば丸」が事前に航路の確認と障害と成る船舶への航路変更や移動のお願いをします。

Dsc_22071

Dsc_22161

Dsc_22141今日も1人でUW旗を掲げ手を振ると「飛鳥Ⅱ」で動きが有りました。

レーダマストのハッチが開き2人の乗組員の方が出て来ました。

Dsc_22301

Dsc_2242 何時もの様に返礼のUW1旗を揚げてくれました!。

雨の中わざわざ有難うございます!!。

帽子を振っていると乗客の方も気が付いてくれ手を振ってくれました。

Dsc_22411

Dsc_22461

Dsc_22441

Dsc_22491_2

Dsc_22601

Dsc_22631

Dsc_22651船長そして乗組員の皆さん今日も神対応、ありがとうございました!。

「飛鳥Ⅱ」のご安航と益々のご活躍をお祈り致します。

Dsc_22531

2022年9月30日 (金)

ニャンコフェリー「あおい」令和4年9月30日竣功し高松へ

Dsc_2218

9月30日、ジャンボフェリーの「あおい」が内海造船で竣功後、引き渡され母港である高松に向かう途中、因島大橋を通過する所を撮影しました。

Dsc_22031 三原瀬戸から布刈瀬戸に向かって来ました。バックに見える高架橋は尾道バイパスと三原バイパスの中間に中る一般国道2号線の木原道路です。

秋晴れの下、青色のウエーブと白のコントラストが美しい船体です。

Dsc_22081

船首のランプウェイには7本の縞模様が有ります。

Dsc_22041 煙突にも5本の縞模様。

Dsc_22241 そして船尾ランプウェイには3本の縞模様が有ります。

Dsc_22391

7・5・3で神社の年中行事である七五三の吉数と関係している?

そう言えば去年の6月には同じ高松を母港とする赤白のシマシマの「めおん」と言うフェリーが因島大橋を通過するのを撮影しました。

Dsc_0545

船舶のカラーデザインはシンプルな色合いが一般的ですがファンネルマーク以外にも独特な船型で有ったり遠くからでも分かる色合いの船を見てても楽しいです。

Dsc_22281 今日は「あおい」の竣功を祝してUW旗を掲げお見送りをさせて頂きました。

Dsc_22311

Dsc_22381

Dsc_22301 「あおい」のスペックです。

総トン数:5,200t、全長:132m、幅:21m、

航海速力:18.6kt(約34.4km/h)、

旅客定員:620名、車両搭載:大型84台、乗用車20台、

「あおい」のご安航と益々のご活躍をお祈り致します。

2022年9月20日 (火)

掃海艦 MOS-306 "えたじま" 因島大橋通過 令和4年9月

Dsc_21501

台風一過の青空の下、海面に照らされながら掃海艦”えたじま”が呉基地を出発し、安芸灘から三原瀬戸を通過しやって来ました。

自衛艦旗とUW旗を掲げ準備万端で待ち構えますが、今回は初めての場所で少し高い位置からのお出迎えなので気が付いて貰えるのかな~?と思っていたら流石に完璧なワッチで回答旗を掲げてくれました。

Dsc_2154

目の前で回答旗を掲げてもらえました。

Dsc_2171 その後、発光信号も頂きました!。

Dsc_2156 手旗信号でも「アリガトウ ゴザイマス」の回答を頂きました!!。

逆光なのでピントが合って無くて申し訳ありません。

Dsc_21701

Dsc_21711

Dsc_2174

この後、因島大橋を通過し本線航路を関西方面に東航しました。

Dsc_21811

Dsc_21821

Dsc_21861

Dsc_21871

艦長をはじめ隊員のみなさん何時もの様に神対応ありがとうございました!。

掃海艦 MOS-306「 えたじま」のご安航をお祈り致します。