「フェリー第十一おおすみ」進水式 内海造船(株)瀬戸田工場
令和5年5月23日(火)12時25分から内海造船瀬戸田工場で新型コロナが5類に移行された事から3年ぶりに進水式が一般公開されました。
発注者は「いわさきコーポレーション株式会社」と「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」による1,500総トン型旅客船兼自動車航送船「フェリー第十一おおすみ」です。
工場の入場に際し何時もの様に”ふるさとレモン粉末」を頂きました。
先日テレビで丁度この商品が紹介されていました。
満潮の時間に成り主賓・来賓も登場し、いよいよ進水式の時間と成りました。
”君が代”の演奏に合わせ国旗掲揚をしオナーによる命名が有りました。
船名を覆う幕が外され進水作業責任者の一声により開始されました。
作業手順により盤木が取り外され(セレモニー用)安全装置の解除そしてオーナー夫人による支綱の切断が行われました!。
シャンパンが割れると同時に、くす玉も割れ船は滑る様に進水していきます。
入場時に貰った「フェリー第十一おおすみ」のニュースレターを書き写します。
<特徴>
1.本船は2機2軸船型の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。
2機(エンジンが2機)2軸(プロペラが2つ)の様子と船尾のランプドアの様子です。
2.バウスラスター1基および最大舵角主舵板45°/フラップ90°が可能であるフラップ舵を2枚装備し、バウスラスターとフラップ舵を併用する事で出入港時の操船性をを向上させています。
飛行機の主翼に有る上下するフラップと同じように舵の後端が左右に独立して動くように成っておりこれが主の舵に対して90°動かす事が出来る様に成っているので船尾が左右に振れる(横移動できる)。船首のバウスラスター(右下)
3.昇降装置としてエレベータを本船右舷側に装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として、車両甲板から航海船橋甲板に移動可能です。
4.省エネ装置としてエコキャップ、ラダーバルブ、船首尾フィン、船尾波整流板を装備し、推進性能向上を図っています。
全 長 約 76.90m
幅 (型) 13.30m
深 さ(型) 9.50m
計画満載喫水(型) 3.63m
構 造 喫 水 (型) 3.70m
総 ト ン 数 約1,500トン
載 貨 重 量(計画満載喫水) 約 560t
車両搭載能力 大型バスのみ 14台
乗用車のみ 54台
旅 客 定 員 500名
乗 組 員 11名
主 機 関 ダイハツディーゼル6DKM-26e型ディーゼル機関 2機2軸
連続最大出力 1,470kw x 750/215min-1 x 2
航 海 速 力 約16.4ノット
資 格 JG第二種船(平水区域)
船 籍 港 鹿児島県鹿児島市
起 工 年 月 日 2023年 2月 7日
進 水 年 月 日 2023年 5月 23日
完 工 年 月 日 2023年 9月中旬予定
上記の資格には平水と成っているのでこの船は錦江湾で桜島の南を航行し薩摩半島と大隅半島の鴨池~垂水港を結ぶ航路に代替船として就航されると思います。
進水式を終え作業員の方達が終了の合図が有るまで整列して並んでいます。
進水台の上が何かサッパリしていると思いませんか?。
進水する船はスムースに進水するためと横転しないように沢山の付属物が仮止めされたまま進水して行きます。上下の写真を見比べると分かると思います。
進水の方法は完全に溶接で進水台とを溶接しているのを式前に切断します。
右下に有る箱の装置によりトリガーを解除するとワイヤーが外れ船は滑って行きました。
内海造船(株)、いわさきコーポレーション(株)、JRTTさん有難うございました。
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