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2017年4月

2017年4月12日 (水)

「GLENPARK」 進水式 (内海造船 因島)

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平成29年4月11日(火曜)11時過ぎから内海造船 因島工場でGLENPARK(グレンパーク)の進水式が有りました。

今日は大安だったんですが進水式の日は晴れると言われるジンクスは通じず小雨が降りチョッピリ残念でした。しかし、不思議な事に進水式が済んだかと言わんばかりに帰る頃には大粒の雨が降ってきました。ヤッパリ何かジンクスは有るんかな~?。

造船所の門をくぐると今日の主役が見えてきました。

Dscf41741小雨の中でもひと際目立つ真新しい船体が目にはいってきました。

入場門では今日もレジメと瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました!。

Dscf41771今日はカメラマンの大敵の小雨が降っているので何時ものように望遠を付けたカメラを殆ど見ませんでした。私も一眼カメラは未だ新しいのでデイバックに仕舞ったままで古いコンパクトカメラでの撮影です。小雨が降っているのでカメラをポケットに入れたり出したりして写しているので今回の写真はチョット残念かな?。

進水式が始まる時間にはスコットランドを代表するバグパイプの音楽が聞こえてきました。その音色に合わせ来賓そして最後にバグパイプ奏者に続いてオーナーが入場されました。今回初めての生演奏でしたが中々、いい感じです。

イギリスの国旗掲揚で始まり次に日本の国旗掲揚です。私は一番後ろで国旗と船体が写せる場所に陣取っていました。イギリスの国旗掲揚に合わせ国歌が流れると私の斜め後ろの観覧席で、イギリスのご婦人が国歌演奏に合わせて歌われたていました。国旗掲揚に合わせて国歌を歌ったのは何時だったかな~。

Dscf41931次は船名の命名式です。引き続き盤木の撤去。

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オーナーの女性による支綱の切断により、くす玉が割れ船が進水して行きます。

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Dscf42161上記写真の船体の船首と船尾付近に四角い枠が有りますが、あれは岸壁などに接岸する場合、この枠内は船体が補強されているのでタグボートで船を横から押す場合のポイントです。船首と船尾のタグボートで艤装岸壁へと曳航しています。

入場時に貰ったニュースレターによる内容を記載します。内容は少しアレンジして書いています。

<特徴>

1.全てのホールド(貨物艙)を二重船側構造とした最新型の乾貨物船である。

2.二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水流入および貨物の流出を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能な船型としている。なお幅広船であるため特に針路安定性を考慮した舵および船尾形状としている。

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品、硫黄など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でも破れる事が無い。通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、荷役装置は30tデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチの採用により長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。(バラストタンクは船底に前後左右に幾つか区画割りされ配置されている。潜水艦もバラストタンクに海水を注入して潜水したり、海水を排出して浮上している)

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の形をした船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させたエコシップである。

<主要目>

 全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,900、 積貨重量(構造喫水にて):37,510t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14.0ノット(時速約26km)、 船級:NK(日本海事協会)、船籍:パナマ、 起工:平成27年12月15日、 進水式:平成29年4月11日、 完工:平成29年6月下旬

今日の進水式のアナウンスでは発注者は住友商事(株)さんと言われていましたが、進水式ではイギリス国旗掲揚と主賓で来られていたのでリース契約なのかな?。

住友商事さん・内海造船さん・イギリスのオーナーさん、今日もワクワクした高揚感の得られた楽しい、ひと時を有難うございました!。