大型船の入港・出港の風景 3
3月初旬、雨の降る早朝「FRONTIER ACE」が点検整備のためにJMU因島工場にやって来ました。全長:189.45m、幅:32.2mの大きな自動車運搬船です。掃海管制艇「ながしま」輸送艦「くにさき」の向こうを回り込みドッグ入りします。
自走でドッグ前まで来た所でタグにブレーキを掛けてもらい前向きに態勢を整えます。
牽引ワイヤーを船首両舷に取ったので後はバランス良くウインチを巻くだけです。
PM型巡視船が沖合で試運転のため燧灘に向かっています。「FRONTIER ACE」もこの後、タグと別れ燧灘で試運転を行い翌日、目的地に向け出港しました。
2日後、同形の「FREEDOM ACE」が早朝入港しました。
渡船のフェリーは手前から向こうの島へ渡るのに大型船が進んでいるのでルール通りタグボートの後ろに大きく回り込んで対岸の弓削島に向かいます。時々、プレジャーボートが航路で釣りをしていたり、大型船の前を横切ったりするので警笛を鳴らされる事も有ります。海の上でもルールも守らない人は居るものです。
この後、スムースに入渠しました。「FREEDOM ACE」は長さ:199.99m、幅:32.26mの自動車運搬船です。
この後、燧灘に向かい試運転を行い、この沖合で錨泊し翌日、仕向港へ向け出港します。
昨日、作業を終えた起重機船(一般的には海上クレーンとも言われてます)が次の仕事場へタグに曳かれ移動する様子を見て来ました。目の当たりにすると凄く迫力が有ります。
現在、建造中の船の重量物を貨物船からの積み込みを行ったと思われます。実際に搬入している所を見ていませんが、船舶の重量物として考えられるのはエンジン本体または発電機だと思います。下記の写真の状態では養生されてますが補機類(発電機・エンジン以外の物)が設置されているように思います。
ところが起重機船が来た時には既にこの様にある程度ブロックが組み立てれているので中央部はエンジンルームの吹き抜けで主機搬入するために未だ搬入用の開口部が有ったのかな?それとも主機じゃなく舵・プロペラ?。色んな事を想像します。
造船所ではブロックごとに組み立てられているのが良く分かります。
先月は新型コロナの影響により一般の見学者も無しに内航フェリーの進水式が行われた様ですが、見学出来なかった我々も残念ですがオーナーも進水船も一世一代の晴れの舞台に関係者だけで、一般の多くの人達の祝福を受ける事が無くチョッピリ残念だっただろうな~。
この船が進水式をする頃には新型コロナも収束し沢山の人達で進水式が祝福される事を願ってます。
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