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2016年6月 5日 (日)

「ブルードルフィン」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02251平成28年6月4日(土)10時20分より8,800総トン型旅客船兼自動車航送船(一般的にはカーフェリーと言われていますね)「ブルードルフィン」の進水式がありました。
当日は土曜日と言う事で沢山の人で賑わいました!。ブログを始めた去年から瀬戸田工場の進水式も何度か見学に来てますが今日はハンパ無い人出でした。今迄は船体中央付近までで、船尾の方へは立ち入り禁止でしたが多くの見学者のため急遽、規制線も解除され初めて船尾から本船を見学出来ました。

Dscf01811今回も入場時間20分前に並びニュースレターと、瀬戸田レモンで作られたお祝いの粉末飲料を頂ました。ありがとうございました!!

今日の天気は曇天で少し残念でしたが何時も間近で見る本船は迫力もんです。

ニュースレターによるブルードルフィンのスペックの抜粋です。多少アレンジして書いてます。↓

・全長:約144.12m

・幅:23.00m

・深さ:14.10m

・計画満載喫水:5.90m

・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン

・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  ・船籍港:青森県青森市

起工年月日 平成27年12月1日  完工年月日 平成28年9月30日

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ブルードルフィンの特徴

1.車両甲板への自動車の搭載は船首及び船尾に装備されたランプドアおよび艙内ランプ(デッキ間をつなぐ坂道)にて行います。 ↓

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Dscf020612.船型は球状船首(バルバスバウ)および単胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えています。

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Dscf01901上記写真で船体に収納されているのがフィンスタビライザです。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。因みに作業員の方の頭の上に有るのは一般的な固定式のスタビライザです。
4.船首にバウスラスター、船尾にスタンスラスタ2台および、低速時の最大舵角45°が可能マリナー舵を1台装備すると共に、可変ピッチプロペラを装備して操船性を向上させています。

Dscf02231 ↑左下にかろうじて写っているのがバウ(船首)スラスタ(ぷろぺら)
↓スタン(船尾)スラスタ。船体に書かれているマークはスラスタが喫水下に有り目視出来ないのでこの様なマークで装備されている事を示しています。

Dscf02021 可変ピッチプロペラはプロペラの翼角を制御する事が出来ます。従来の固定翼と違って沢山のボルトナットで組み立てられているのが分ります。

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可変ピッチプロペラとは油圧でプロペラの翼角(ぺら角度)を可変させる機能が付いたスクリューの事です。
そのメリットは翼角を変える事でアナログ的な細かい船速の制御や前進・後進(翼角を前進と逆にする)・停止(翼角を立てると水をかく力が無くなる)が行える事からバウ・スターンスラスタとの併用により出入港や離接岸をタグボートなどを必要とせず自船のみで効率的かつ容易に行えます。
また緊急時には前進から後進への切り替えが即座に対応出来ます。(通常の固定プロペラの場合はギヤを介してプロペラの回転を反転させる必要が有るため、エンジンの回転数を下げプロペラを停止させ反転ギヤを入れエンジン回転を上げる一連の操作が必要と成る。)
エンジンの出力(航走条件が積荷や潮流・風の向きなどにより常時変動=エンジン出力変動が有ると効率が低下する)と燃料消費量の効率的な特性曲線に合わせてプロペラの翼角を変えて常に経済的な運行が行えます。(燃料の消費量が低減され環境にも優しい)

5.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本船右舷側に装備しています。 

6.車両甲板を3層備え、豊富な車両積み付け台数を実現しています。

沢山の人で賑やかに成り進水式の始まりです。

Dscf02101船主・来賓の入場から始まり国旗掲揚そして船主による船名の命名と除幕式です。

Dscf02161続いて盤木の取り外しが始まり、いよいよメイイベントがやってきました!。

Dscf02191最後に安全装置のロックだけ残しオーナーの斧による支綱(しこう)の切断です。

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支綱切断と共に船首に飾られたシャンパンが割れロックが解除され船体は船台を滑る様に進水して行きます。

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就航した新造船に一番乗りするお客さんは気持ち良いだろな~。北海道旅行も行きたいし、豪華客船で無くても船の旅も何時かして見たいな~。

進水した後の船台です。パッと見にはあのコンクリの上を滑って(転がって)海に向かうけど何で右か左に振れないんかな~?と疑問に思って作業員の方に聞くと凹みのガイドレールが有って当然対策されているそうです。因島工場はボールベアリングが敷かれていたな~。

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そして、その向こうには20日(月曜)に進水するフェリーがチョコんと有りました。(オナーさんごめんなさい!今日の本船が余りにも大きかったんで)

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土曜だったためか今日の進水式には今迄に無い位に沢山のカメラマンが居ました。いたる所で一眼レフカメラのシャッター音がバシバシ聞こえてました。私の様にブログ用で無くみんなカメラが趣味なんだろ~な~。(何時も進水式でカメラマンを沢山見てるけど後日、進水式を検索してもブログヒットしないもんな~同じ被写体を写した色んな人の写真を見て勉強したい気持ちも有るんだけどな~ただ私のカメラは安物のコンパクトカメラなんで・・・)

津軽海峡フェリーのH.Pを見ると現在、ブルードルフィンと言う同じ船名の船が航行していて函館~青森間を3時間40分で結んでいるようです。船名が同じと言う事は今回進水した船と入れ替えるのかな?。

今回も高揚感の得られた感動の進水式でした! 

ブルードルフィンのオーナーさん、内海造船さんありがとうございました!!。

 

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