フォトアルバム

アクセスランキング

« 「ブルードルフィン」 進水式 (内海造船 瀬戸田) | メイン | 因島水軍まつり( 島まつり )平成28年6月26日 »

2016年6月20日 (月)

「 ななうら丸 」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02801 平成28年6月20日(月)10時50分より、内海造船 瀬戸田工場にてJR西日本宮島フェリー(株)の275総トン型旅客船兼自動車航送船「ななうら丸」の進水式が行なわれました。今回の船はJR宮島口から世界遺産の宮島に行くフェリーです。船主がJRって珍しいですね!。今日は入場開始時間ギリギリに到着。何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf02551今朝の天気は怪しくてわざわざUターンして家に傘を取りに帰ったんですが進水式が始る頃にはジンクス通り晴れ間が覗く天気と成りました!。

Dscf02661 カメラマンは前へ前へと最前列に必然的に出て行きます。今日も本格的なビデオカメラも有りました。3月に因島工場で行われた進水式ではNHKの、しまなみ海道の番組で取材カメラも有り、この間BSで放送されてるの見ました。今回もテレビ局?。 今日はラッキーな事に隣に居た作業員の方に色んな事を教えて頂けました。この船で1番疑問に思って聞いたのが幕で隠された船名の上に出っ張りが有って凄く疑問に思っていました。一般的に舷側はツライチに成っているので防舷材?とか思っていましたが教えてもらって納得!。操舵室からの死角をカバーするため見張りをする所だそうです。 確かに!本船の構造上、お客さんの通路が両舷に有って操舵室が舷側まで作られていないので。何しろ広島県は全国一、プレジャーボートが多いので場合によって見張りが要る事も有るだろうな~。
本船は両頭船なのですがクス球が有る手前の方が船首ですね。

ニュースレターによるななうら丸のスペックです。今回も内容を少しアレンジして書いています。

< 主要目 >

・全長: 約38.15m ・幅: 10.00m ・深さ(上甲板/乗込甲板)3.87m

・構造喫水:2.65m ・総トン数:約275トン ・乗組員:3人

・載貨重量(構造喫水):約100t ・車両積載能力(乗用車):約6台

・旅客定員(車両搭載時):460人 (車両未搭載時):800人

 *800人分もの救命胴衣は何処に収納してるんかな~?

・航海速力: 約9.0ノット(約16.6km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

起工年月日:平成28年3月1日 完工年月日:平成28年9月初旬

< 特徴 >

1.JR宮島口桟橋~宮島フェリーターミナル間に就航する旅客船兼自動車抗送船です。旅客及び車両の乗降は、船首尾に備えられたランプドアより行います。

2.本船の推進器には可変ピッチプロペラが採用されており、操船性能が向上しています。*可変ピッチプロペラの説明はブルードルフィンの進水式を見て下さい。

3.プロペラにはCFRP製プロペラブレードが採用されています。CFRP製プロペラブレードは従来のプロペラブレードと比較して重量が約6割に軽減されることにより、慣性モーメントの減少と静粛性の向上が期待されます。

Dscf02611 従来のプロペラブレードの材質は軸と同じ銅合金なのに本船は何でブルーなんだろ~?と思ってましたがCFRPは炭素繊維強化プラスチックのことで炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で軽量化と強度が両立した素材でゴルフクラブのシャフトやジェット機の機体などにも使われていますね~。そしてこのプロペラを開発したのが世界有数のトップブランド日本のナカシマプロペラです。

4.本船の上甲板はバリアフリー規則に対応しており、船首ランプドアから船尾ランプドアまで段差の解消された通路が設けられています。また多目的客室および多目的トイレは、車椅子での乗船にも対応した設備となっています。

進水式の準備のため最後の作業が行われています。ガス切断により台車とレールを固定しているブラケットを切り離しています。

Dscf02601
↓台車はワイヤーをトリガーによりロックされています。このトリガーを支綱切断のタイミングで解除します。*舵とスクリューの向こうに先日進水したブルードルフィンの2番船が既に建造されています。微妙に見えるのがスタビライザです。

Dscf0260111本船が載っている台はローラー式で進水していきます。

Dscf02641

殆どの人は知らないと思うけど、ご覧の様に進水式では船本体だけが滑って進水する訳では有りません。本船は台に載っています。写真の様にワイヤーやシャックル、ターンバックル等で本船と固定されています。また本船の船首尾は構造上、絞られているので安定を保つため、また船底からブロック積みで建造されるためレール上に負荷が掛かる様に(支えられるように、また台と本船を固定するため)ブラケットや場合によってはフロートの様な物を仮付けしてます。これらの付加物はドック入りして撤去されます。

進水式の始まりです。全員で”君が代”による国旗掲揚に注目します。

Dscf02751 
続いて船主による命名により船名の除幕式が行われました。

Dscf02761引き続き号令により盤木の撤去から始る進水式作業の開始。そして船主関係者の女性による支綱の切断です。(支綱切断は慣習的に女性が行う事と成っています。)

Dscf02791シャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され本船は滑るように進水して行きます。

Dscf02801_2

Dscf02811

Dscf02821今日も気持ち良く新しい船が生まれました!。

Dscf02891この造船所では小型船なので従来とは反対の儀装岸壁に曳航されて行きます。

Dscf02911

今日も気持ち良く帰路につきます。途中、振り返ると船マニアに人気の”なっちゃんWorld”が!!

Dscf029416月4日に進水したブルードルフィンとの2ショットです。津軽海峡フェリーでの役目を終えた”なっちゃん”と現在運行中のブルードルフィンの代替船として新たに建造された2代目ブルードルフィンとの2ショットは偶然にしても何か運命みたいなものを感じるな~。

Dscf02991

なっちゃんWorld”が何故、船マニアに人気が有るのかと言うと高速双胴船でこの写真でも少し分るように一般的な船の形状をしていない事です。ネットで検索して色んな写真を見て下さい。またこの船は防衛省との契約により輸送契約を結んでいます。大災害などが有った場合には自衛隊の車両を積んだり避難民の宿泊施設に成ったりするのかな?。

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。