フォトアルバム

アクセスランキング

« 「カランセ奥尻」 進水式 (内海造船 瀬戸田) | メイン | 大腸内視鏡検査 »

2017年2月12日 (日)

「日昇丸」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

_dsc00651

平成29年2月10日(金)11時15分より内海造船瀬戸田工場において鹿児島船舶株式会社の発注/日藤海運株式会社の用船ロールオン/ロールオフ型一般貨物船「日昇丸」総トン数10,350トンの進水式が行われました。今日も平日にも関わらず沢山の人で賑わいました。

今日も開場10分前に到着し正門前に並び今回初めてのチョコレートとネタ元のニュースレターを頂きました。バレンタインデーが近いという事で貰う当ての無かった、おっさんにとっても嬉しいチョコです!。

_dsc00531今日は久し振りに晴れましたしたが時折強風が吹き、とても寒い天気でした。

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足を自分なりに記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

< 特 徴 >

1.本船の積載貨物は、乗用車、トレーラー、重車両等です。

  ロールオン/ロールオフ型一般貨物船とは車単独または貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶です。一般的には略してRORO船と言います。

2.車両艙は合計6層から構成されており、内1層にはトレーラー、重車両等の積載が可能です。

3.車両の搭載は、左舷船尾のショアーランプから船内に入り、艙内ランプ(各層をつなぐ坂道)を経由して、所定のデッキまで自走して行きます。

Dscf41441

4.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、省エネ装置「ステップ(SPRAY TEARING PLATE)」の他、省エネバルブ付き舵等により、燃費性能に優れた船型と成っています。

_dsc00521船首アンカーの下に有る三角形の飛び出た構造物が「ステップ」と言います。このステップは、波浪中の波を抑える船首喫水線上の板状の省エネ装置です。ステップにより、船体が波を受けることによって生じる速力低下を抑え、結果として燃費悪化を減少させることが出来ます。

Dscf40981この船尾写真は「カランセ奥尻」の進水式の時に船尾まで行く事が出来たのでその時に撮影したもので未だプロペラは作業中です。プロペラ中心延長線上の舵の部分がバルブ(球)状に成っているのが分かると思います。これはプロペラで発生した乱れた流れを整流し推進効率の向上を図るものです。また船尾にはスターンスラスタが2基装備され船首のバウスラスターとで横移動が可能となり離接岸の性能向上を図っています。

_dsc004515.電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、燃費低減および低負荷での燃焼状態改善を図っています。

6.航海中の横揺れを低減するアンチローリングタンクを備えているほか、船首船尾にスラスタを装備し(4.で説明)、離接岸の性能向上を図っています。

アンチローリングタンクとは船体の両舷にタンクを備えパイプなどで繋ぎ、これに水を入れると船の横揺れと共に水の移動が起き、これが船の揺れと反対方向にモーメントが働き揺れを抑える事が出来ます。

< 主 要 目 >

 全      長              約159.90m

 長      さ(垂線間)          159.00m

    幅    (型)             25.00m

 深      さ(型)(上甲板)        23.06m

 計 画 満 載 喫 水(型)               3.85m

 構 造 喫 水 (型)              6.55m

 総 ト ン 数              約10,350トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約545t

 車 両 搭 載 台数 13mトレーラー(13,000Lx2,500B)約52両                      乗用車 (4,780Lx1,770B)    約900台

 主  機  関 日立ーMAN B&W 7S50ME-C8.5型  1基         

         連続最大出力    10,540kw x 125.4 min 

         常用出力       8,960kw x 118.8 min

 速     力 試運転最大   約22.1ノット (約40.9km/h)

 航海速力(常用出力、20%シーマージン)約20.7ノット(38.3km/h)

 船     級             N K (日本海事協会)

 船  籍  港                     名古屋

 完 工 年 月          平成29年5月上旬引き渡し予定

進水式前に船体を一通り撮影しました。船体が大きくてファインダーに収まりきらないです。

_dsc00481

_dsc00501

_dsc00471

一通り写真を撮り終えた頃には沢山の見学者で埋まり、進水式の時間と成りました。大型船の場合、何時もはミドシップ(船体中央)付近で撮影をしていましたが、今日は、くす玉が割れる瞬間を写そうと思い船首方向に陣取りました。

基本的に見学者を写したくないので船首上部だけの写真となりチョッピリ残念でした。でも今日は私の隣に内海造船の役職の方が居て、この船を始め色んな話を聞く事が出来て、とてもラッキーな日でした。

少しして主賓・来賓の入場により進水式が始まりました。

国旗の掲揚に続き日産自動車の重役さんにより船名の命名による除幕式です。

_dsc00561 そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーの女性により支綱の切断です。

_dsc00571

_dsc00621

_dsc00631

_dsc00641

_dsc00631_2

_dsc00651

_dsc00661

_dsc00691

Dscf41371

Dscf41411_2

今日も沢山の人達の祝福を受け新造船が生まれました。大型船なので3隻のタグボートで艤装岸壁に曳航されいます。

帰りには艤装岸壁を写しました。

Dscf41421

Dscf41461_2

内海造船(株)さん鹿児島船舶株式会社さん、今日も楽しいひと時を有難うございました!。

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。