「シルバーティアラ」進水式(内海造船 瀬戸田)
平成29年12月18日(月)11時30分より内海造船 瀬戸田工場にて川崎近海汽船(株)の8,600総トン型旅客船兼自動車航送船「シルバーティアラ」の進水式が行なわれました。この船は青森県八戸港(下北半島の太平洋側の付け根)と北海道苫小牧港(札幌の南)を結ぶ航路に就航されます。大型バイクも沢山積めるフェリー。北海道の夏を爽やかな風を感じながら大型バイクでツーリングする夢を感じるな~。
*現在、同航路にはシルバープリンセス・シルバークイーン・シルバーエイト・べにりあ、の4隻が就航していますが、今回進水したシルバーティアラがシルバークイーンの代替船と成る予定です。
何時ものパターンでレジメと粉末ジュースをゲット!。
今日の船も大きいので船台直下での撮影は余りにも近すぎてファインダー内に収まり切れず中途半端な写真に成ってしまいました。
入場時に貰ったニュースレターから「シルバーティアラ」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。
< 主要目 >
・全長: 約148.80m ・幅: 23.40m
・深さ:14.10m
・計画満載喫水:5.80m ・構造喫水:5.90m
・総トン数:約8,600トン
・載貨重量(構造喫水にて):約3,780t
・車両積載能力(12mトラック):約82台 乗用車:約80台
大型バイク:約57台
・旅客定員(24時間未満):494人 ・乗組員:26名
・主機関:マキタ・三井ーMAN B&W 8S35ME-B9.5型 2基2軸
連続最大出力:6,960kw X 167.0min-1 X 2
・航海速力: 約19.7ノット(約36.5km/h)
・資格(航行区域):JG第二種船(沿海区域)平水<沿海<近海<遠洋
・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)
・船籍港:青森県八戸市 航路:八戸港~苫小牧港
起工年月日:平成29年7月7日 完工年月日:平成30年4月 中旬
< 特徴 >
1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首右舷および船尾に装備されたランプドアと、艙内ランプにて行います。
2.船型は球状船首および単胴型船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。
3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザーを備えているほか、バウスラスタ、スタンスラスタおよびマリーナ舵を2台装備し、離接岸の性能向上を図っています。(船尾の写真は12月4日ななしま、進水式の時に撮影)
4.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗降口から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本線右舷に装備しています。
*今から35年ほど前に私がこの工場で派遣社員として携わっていた仕事で、今は会社も無くなってますが大阪と高知を結ぶ「ニューかつら」という国内大型フェリーでは当時では初めてエスカレーターが装備されました。今ではバリアフリーが当たり前に成ってきてエレベータも標準仕様ですね。
5.車両甲板を3層備えて豊富な車両積付台数を実現し、多数の大型バイクの搭載も可能です。
今日は式開始15分前に入場したので慌ただしく写真撮影をして撮影ポジションに陣取る間もなく内海造船社長のエスコートによりオーナーが入場し進水式の始まりです。
何時もの段取りで、国旗掲揚・命名式・盤木、安全装置の解除と続き最後に支綱切断と成ります。
続いて艤装岸壁に曳航される所を帰宅途中にも振り返って撮影。
今日もワクワクした進水式を楽しむ事が出来ました。内海造船(株)、川崎近海汽船(株)さんありがとうございました!。
左側の船は宇和島運輸(株)の「さくら」です。9月7日に、ここ内海造船で進水した「あけぼの丸」と同じ愛媛県八幡浜港~大分県臼杵港を2時間25分で結ぶ航路を就航していました。12月18日の「あけぼの丸」就航と入れ替わりに配船表から「さくら」の船名が無くなっており、この先どうなるのかな?。
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