「ななしま」進水式 (内海造船 瀬戸田)
平成29年12月4日(月)11時50分より内海造船 瀬戸田工場にて中島汽船(株)の775総トン型旅客船兼自動車航送船「ななしま」の進水式が行なわれました。この船は愛媛県 松山市沖の中島諸島と松山(三津浜港)の航路に就航されます。
*現在、同じ航路に「第二ななしま」が就航しているけど進水年が1986年2月で船齢的にもそろそろ引退?して今日、進水した新造船が代替船と成るんかな? また船名の由来は7つの島を航路としているので「ななしま」?。
今日は平日なのでユックリ出発し進水式20分前に瀬戸田工場に到着。何時も通りネタ元のニュースレターと生産量日本一&国産レモン発祥の地、瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!冬はホットでいただくと美味しい!
何時も通り進水式が始まる前に船尾まで写真撮影します。
沖合にはタグボートの有田丸が待機してます。本船も、くす玉と万国旗で飾られ準備万端です。
撮影場所を決め準備していると来賓の方々が式場に入られ、最後に内海造船社長のエスコートにより中島汽船社長が入場し進水式の始まりです。
国旗掲揚から始まり、続いてオーナーの「ななしま」命名による除幕です。
支綱が切断されシャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され五式のテープに彩られ本船は滑るように進水して行きます。
進水の惰性で沖合に出た本船をタグボートが追いかけて曳航用ロープを受け取り艤装岸壁へと曳航されて行きました。
入場時に貰ったニュースレターから「ななしま」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。
< 主要目 >
・全長: 約55.00m ・幅: 13.00m ・深さ:9.10m
・計画満載喫水:2.80m ・構造喫水:2.90m
・総トン数:約775トン ・載貨重量(構造喫水にて):約280t
・車両積載能力(12mトラック):7台 8mトラック:1台
乗車のみ:31台
・旅客定員(6時間未満):494人 ・乗組員:6名
・主機関:ダイハツー6DME-23 2基2軸
連続最大出力:1,235kw X 750/235min-1 X 2
・航海速力: 約13.5ノット(約25.0km/h)
・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋
・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)
・船籍港:愛媛県松山市 航路:中島諸島~松山(三津浜港)
起工年月日:平成29年9月1日 完工年月日:平成30年2月 下旬
< 特徴 >
1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。
2.船型は普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。
3.離接岸が容易にできるように船首部にバウスラスターを装備しています。下記写真の丸い穴が空いている所が右舷左舷に貫通しており、その船体中央部にプロペラが装備されており、これにより横移動が出来ます。
4.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板(車両専用のデッキ)から遊歩甲板(人専用のデッキ)に直接移動可能なエレベーターを本船左舷側に装備しています。
5.省エネ装置としてエコキャップを装備し、推進性能の向上を図っています。
通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けるが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替えこの部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着し推進効率をあげている。
進水後も式場での記念撮影などが済むまで進水式に携わった造船マンは整列したままで終了の合図を待ってます。
今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。中島汽船(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。
隣りに鎮座している船は18日(月)に進水するフェリーです。
スターンスラスタが有りますね~。プロペラはペンキが付かないように養生されてます。プロペラ軸の調整、船尾管の調整中かな?。
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