フォトアルバム

アクセスランキング

« 2019年12月 | メイン | 2020年2月 »

2020年1月

2020年1月23日 (木)

掃海艇 みやじま・掃海管制艇 ゆげしま 入出港

_dsc06801 掃海艇「みやじま」が因島の造船所に点検整備のためにやって来ました。写真は夕方ドッグ入りしている時に日章旗と自衛艦旗の降納を撮影しに行った時に太陽が山の向こうに沈む時に、まさしく旭日旗の光線の様に放射状に輝いていました。

令和元年12月26日、造船所へ入港する所です。

_dsc06281

_dsc06311

 入港後、ドッグ入りした所です。

_dsc06741 ドッグ入りで整備点検も終わり令和2年1月14日、出港です。

合図のラッパが吹かれ”出港用意!”の指示の元、離岸しました。

_dsc08771

_dsc08781 直ぐ目の前を航行して行きました。”帽フレ!”の号令で我々にも何時もように手を振ってくれました。

_dsc08791

離岸作業をした作業員と操船していたドッグマスターが作業船へ離船

_dsc08821_2

_dsc08851

”みやじま”は母港、呉方面へ任務に向け航行して行きました。

”ゆげしま”が令和元年12月6日点検整備のため因島の造船所にやって来ました。因島大橋で、お出迎えしました。

_dsc03361 両舷にSAM(遠隔操縦式掃海具)を曳航しながらの航行です。

_dsc03491

_dsc03401

_dsc03431

SAMは主として掃海艇が航行できない浅い海域の掃海を行い掃海管制艇からの無線操縦により無人で運用され磁気掃海と音響掃海を同時に実施して機雷の除去を行います。一般的に良く知られている機雷は接触すると爆発する接触機雷です。SAMが行う掃海は感応機雷として鋼船等の磁気を感知して反応する磁気機雷とスクリュー音等を感知して反応する音響機雷の掃海を行うものです。SAMを操縦する掃海管制艇”ゆげしま”と掃海艇”みやじま”は磁気機雷に反応しないように木造船です。近年ではFRPの掃海艇が建造されています。以前、テレビで海上自衛艦の掃海艇について紹介されていましたが戦後、日本軍や連合国によって日本沿岸に敷設された莫大な量の機雷の除去を旧日本軍で掃海を行っていた人達を集め機雷の除去を行い、その時の技術がめんめんと今に受け継がれ現在では世界有数の掃海技術を持っているそうです。

12月11日にはドッグ入りして入念な点検整備です。

_dsc03981

_dsc04011 ドッグ入りして点検整備を終わり1週間ほどで出渠です。写真では入渠も出渠も同じ写真に成ってしまいます。入渠の写真と比べると船底塗料の赤茶色がはっきりと分かりますね。

_dsc04331

_dsc04361 係船岸壁へ曳航する時は何時もこのまま後ろ向きで曳航して行きます。

1月16日、”ゆげしま”とのお別れの時がやて来ました。

SAMが先ず沖合へ行き、そこで”ゆげしま”に係留されます。

_dsc08181

_dsc08211 ”ゆげしま”の汽笛が聞こえ出港したんだと・・・今日は感傷的な出港です。用意万端で我々もお見送りをします。

_dsc08261 今日は一際大きな自衛艦旗でお見送りです。

_dsc08291 今回も我々の前で隊員の皆さんが帽フレをして頂き、発光信号によりメッセージまで頂きました!。何かこみ上げる感情が有ったな~。

_dsc08321 沖合でSAMを連結しています。

_dsc08401 SAMを曳航しながら航行しているのでチョット遅い航行なので因島大橋に急いで向かいお見送りをします。

_dsc08471 友人は、”ゆげしま”を背景に愛用の、ゆげしまの帽子との2ショットを撮っています。

_dsc08541 ここでも隊員の方達から自衛艦旗と手を振って発光信号を頂きました。

_dsc08601 こちらからも自衛艦旗を振って別れの感傷にひたりました。

_dsc08651 ”ゆげしま”の艇長、隊員の皆さん有難うございました。ご安航をお祈り致します。

2020年1月16日 (木)

「ブルールミナス」進水式 (内海造船 瀬戸田)

_dsc07962 令和2年1月9日(木)10時25分から内海造船(株)瀬戸田工場に於いて津軽海峡フェリー(株)発注の8,800総トン型旅客船兼自動車航送船「ブルールミナス」(カーフェリー)の進水式が行われました。前日は爆弾低気圧による20m/sを超す強風と雨でしたが夜には強風も収まり翌朝には青空もチラホラ覗かせ無事予定通り進水式を見学することが出来ました。1日ずれていたら、と思うと進水式のジンクスは今回も健在でした。

_dsc07571 貰って嬉しい何時もの粉末レモンジュースとブログネタ元のニュースレター。

船首には日章旗を挟んで津軽海峡フェリー(株)と内海造船(株)の社旗が今日の日を祝うように、はためいていました。

_dsc07831 ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足説明を自分なりに分かり易い様に写真を添付したり多少アレンジして記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

<特徴>
1.本船は1機1軸船型の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は主として船首及び船尾に装備されたランプドアおよび艙内ランプにて行います。

_dsc07751

_dsc07641

_dsc07761_2 2.船型は球状船首および単胴船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えてます。

_dsc07701 4.船首にバウスラスター、船尾にスタンスラスタ2台および、低速時の最大舵角45°が可能なマリナー舵を1台装備すると共に、可変ピッチプロペラを装備して操船性を向上させています。

_dsc07581 船尾のスタンスラスタ2台とマリーナ舵(外観的には違いが分からないですね)可変ピッチプロペラは油圧でペラの角度を変えられるようにするため羽が1枚ずつ組み立てられています。

_dsc07601 可変ピッチプロペラの特徴として翼角を変える事でアナログ的な細かい船速の制御や前進・後進(翼角を前進と逆にする)・停止(翼角を立てると水をかく力が無くなる)が行える事からバウ・スターンスラスタとの併用により出入港や離接岸をタグボートなどを必要とせず自船のみで効率的かつ容易に行えます。
また緊急時には前進から後進への切り替えが即座に対応出来ます。(通常の固定プロペラの場合はギヤを介してプロペラの回転を反転させる必要が有るため、エンジンの回転数を下げプロペラを停止させ反転ギヤを入れエンジン回転を上げる一連の操作が必要と成ります。)
エンジンの出力(航走条件が積荷や潮流・風の向きなどにより常時変動=エンジン出力変動が有ると効率が低下する)と燃料消費量の効率的な特性曲線に合わせてプロペラの翼角を変えて常に経済的な運行が行えます。(燃料の消費量が低減され環境にも優しい)

5.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本船右舷側に装備しています。

6.車両甲板を3層備え、豊富な車両積み付け台数を実現しています。

場内では進水式に向け作業員の方達が慌ただしく盤木の撤去をしていました。

_dsc07721 華やいだ雰囲気の中、内海造船(株)社長のエスコートによりオーナーが入場し進水式の始まりです。

厳粛な中で国旗が掲揚されました。

私の撮影位置が船台の下なので式場が見えませんがアナウンスにより主賓の入場、花束の贈呈、船名の命名と拍手しました。

命名により除幕され船名が現れました。ブルーシリーズですね!。2016年にはこの工場でブルードルフィン・ブルーハピネスが進水してます。

_dsc07811 続いて船首に残された盤木の撤去、トリガーの安全装置の解除と進みオーナーにより支綱が切断されシャンパンが割れると共に、くす玉も割れ五色の花吹が舞う中、ブルールミナス船台を滑るように進水して行きます。

_dsc07851

_dsc07881

_dsc07921

_dsc07951

_dsc07971

_dsc07991

_dsc08021

_dsc08031

_dsc08051

_dsc08091

_dsc08121 沢山の人にお祝いされ今日も新しい船が生まれました。

<主要目>

・全長:約144.13m (ブルードルフィン:約144.12m)

・幅:23.00m  ・深さ:14.10m  

・計画満載喫水:5.90m  ・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン  

・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、         乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立ーMAN B&W 6S50MC-C8.2型ディーゼル機関 1基1軸

     連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  

・船籍港:青森県青森市

    (ブルードルフィン:青森市、ブルーハピネス:北海道)

・起工年月日 令和元年5月10日  ・完工年月日 令和2年6月1日

津軽海峡フェリー(株)、内海造船(株)さん有難うございました!。