新日本海フェリー(あかしあ・はまなす)
新日本海フェリーの「あかしあ」が点検整備のためJMU因島工場に入港しました。
舞鶴から因島に来るルートは通常、下関から来島海峡を航行する本船航路が一般的ですが、来島海峡を航行するには巨大船と定義されている200mを超える大型船には航行時間の制約や進路警戒する船舶の配備などが指示されており来島海峡を避け、迂回ルートとして大崎上島と大三島の間を通り抜け三原瀬戸~布刈瀬戸(因島大橋)の航路を使う大型船も有ります。昨年、秋には飛鳥Ⅱも遠回りに成るけど西向けに(因島大橋を下から間近に見られる事からも?)因島大橋経由で航行して行きました。
令和2年1月5日、大浜崎灯台の向こうから「あかしあ」がやって来ました。
所々、錆が浮いている程度ですね。今日はこの時間で17時を過ぎているので造船所への入港はせず沖合での錨泊と成りました。
翌1月6日、早朝には入港と共にドッグ入りです。
2週間弱で点検・整備が終わり出渠です。朝日に照らされ入渠時と違い真新しい塗装により船体が眩しく反射しています。
今日はドッグ脇の岸壁に係留です。向こうに見えるのは生名橋です。
1月21日出港し試運転後は沖合に錨泊し、翌日舞鶴に向け出港します。
翌1月22日、舞鶴に向かう所を因島大橋で待ち受けました。
大浜崎灯台の向こう舞鶴へと帰って行きました。点検整備を終え塗装された船体は美しく、荒海の冬の日本海を力強く航行する姿も見てみたいな~。
舞鶴~小樽航路には、「あかしあ」と「はまなす」の同型船が運航されています。その仕様は、全長:224.8m、全幅:26m、総トン数:16,810t、車両積載 トラック:158台、乗用車:65台、そして凄いのがその航行速度です。時速約55km/hで航行するため高速フェリーと言われる所以です。こんな大きい船がこんなスピードで走るって凄い事です。これを可能にしたのが舵にもう1つ電動のプロペラを従来のプロペラと正対して取り付け(電動プロペラ内臓の舵と言った方が分かり易いかも)互いに逆回転させる2重反転プロペラの構造としているそうです。2重反転プロペラの動作原理はプロペラから押し出された渦流を後方のプロペラで回収し推進力を付加して効率化を図る仕組みです。
「あかしあ」をお見送りした5日後の1月27日、夕方に姉妹船の「はまなす」が因島にやって来ました。(船の代名詞が女性なので同型船と言うより姉妹船と言う方が良いかな。)
翌28日、早朝入渠です。
隣では名門大洋フェリーの「フェリーおおさかⅡ」がドッグで点検・整備中です。我々と同じように「はまなす」のお見送りです。
出渠の写真をほどほどで済ませ何時もの堤防に行くと大潮の満潮で先端に行くには堤防の上を歩かないと行けない!。が、友人は何事も無くサッサと先端へと。
この後、燧灘で試運転を行い2日後の2月12日、早朝6時前に因島大橋を通過して舞鶴へ向かいました。
2月11日夕方、巡視船の「せっつ」が「はまなす」と入れ替わりに来たので小高い丘の上からパシャリ。
「はまなす」が明日の出港を控え未だ試運転かな?煙突から時折黒煙が
「はまなす」の出港は早朝未だ暗い時間だったのでお見送りは出来ませんでしたが奇麗に成った「あかしあ」「はまなす」を見る事が出来てホント良かったです。
「あかしあ」・「はまなす」の”ご安航をお祈り致します”。
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