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2016年6月

2016年6月26日 (日)

因島水軍まつり( 島まつり )平成28年6月26日

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因島水軍まつり3部構成(島まつり火まつり海まつり)のオープニングとして島まつりが6月26日(日)しまなみビーチで初夏の眩しい日差しの中行われました。島まつりは水軍まつりの成功と先人に感謝するまつりです。 ホラ貝の音と共に水軍陣太鼓にて威勢良く島まつりの始まりです!

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Dscf03041続いて武者入陣です。村上新蔵人吉充公の元に長崎城を先頭に入陣しました。

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因島水軍まつりの成功と安全祈願を会場の全員で祈りました。

Dscf03141無事、神事を終え弓矢を引き先陣隊の順番を選びます。先陣:幸崎城隊

Dscf03171 火渡しの儀:因島村上の先祖を守る菩提寺より聖なる火を因島村上当主村上新蔵人吉充公が受け取り先陣の幸崎城主から順に各城主に分け与えます。

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先陣、幸崎城より長崎城、美可崎城と順に続き各隊が整列

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昨年優勝した小早レースの各部の優勝チームと跳楽舞の優勝チームから木玉が返還されました。

Dscf03231 続いて今年、小早レースと跳楽舞に参加するチームに割符が授与されました。

Dscf03241 出陣に際して三献の儀を行う:(水軍兵法書にある出陣の儀式)因島では勝ち栗、のしイカ(延ばす)、昆布(喜ぶ)などをつまみ、共に水盃をあける。水杯(ミズサカズキ:二度と会えないかもしれない別れのときなどに、互いに杯に水を入れて飲み交わすこと)

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来賓祝辞では代表して平谷尾道市長が挨拶されました。

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村上新蔵人吉充公が下知(ゲジ・ゲチ:支配下の家臣たちに直接下す命令のこと)を読み士気を高めました。

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吉充公が因島水軍まつり出陣の勝鬨をあげ、喜びを分かち合う祭りを誓いました。エイエイお=!

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Dscf035111_2最後は跳楽舞(飛び跳ねながら踊る)で会場を盛り上げます。

そして、ゆるキャラのはっさくんも参加!跳楽舞は踊りを知らない子供も大人も見様見真似で飛び入りで参加出来る楽しい踊りです。会場では多くの人が参加していました。

今年は尾道市と今治市が共同で申請した「村上海賊」が日本遺産に登録されました。ストーリーのタイトルは“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-です。

因島アメニティー公園ではランニングバイク選手権も行われていました。ランニングバイクは足で地面を蹴りながら進む競技です。帰る途中、砂浜でも5・6歳クラスのレースが行われていました。直線コースだけど砂にハンドルや足を取られて難しいだろな~!?しかし、みんな気合が入ってカッコエエ=!! 後ろ姿ですが、この写真からも選手の熱気が伝わって来ますね~!

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Dscf03601 みんな最後まで一生懸命頑張りました!!!。

今日のイベントも沢山の人達で賑わっていました。今日も楽しい時間を、事務局のスタッフやボランティアの方達に感謝です!。ありがとうございました!!。

2016年6月20日 (月)

「 ななうら丸 」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02801 平成28年6月20日(月)10時50分より、内海造船 瀬戸田工場にてJR西日本宮島フェリー(株)の275総トン型旅客船兼自動車航送船「ななうら丸」の進水式が行なわれました。今回の船はJR宮島口から世界遺産の宮島に行くフェリーです。船主がJRって珍しいですね!。今日は入場開始時間ギリギリに到着。何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf02551今朝の天気は怪しくてわざわざUターンして家に傘を取りに帰ったんですが進水式が始る頃にはジンクス通り晴れ間が覗く天気と成りました!。

Dscf02661 カメラマンは前へ前へと最前列に必然的に出て行きます。今日も本格的なビデオカメラも有りました。3月に因島工場で行われた進水式ではNHKの、しまなみ海道の番組で取材カメラも有り、この間BSで放送されてるの見ました。今回もテレビ局?。 今日はラッキーな事に隣に居た作業員の方に色んな事を教えて頂けました。この船で1番疑問に思って聞いたのが幕で隠された船名の上に出っ張りが有って凄く疑問に思っていました。一般的に舷側はツライチに成っているので防舷材?とか思っていましたが教えてもらって納得!。操舵室からの死角をカバーするため見張りをする所だそうです。 確かに!本船の構造上、お客さんの通路が両舷に有って操舵室が舷側まで作られていないので。何しろ広島県は全国一、プレジャーボートが多いので場合によって見張りが要る事も有るだろうな~。
本船は両頭船なのですがクス球が有る手前の方が船首ですね。

ニュースレターによるななうら丸のスペックです。今回も内容を少しアレンジして書いています。

< 主要目 >

・全長: 約38.15m ・幅: 10.00m ・深さ(上甲板/乗込甲板)3.87m

・構造喫水:2.65m ・総トン数:約275トン ・乗組員:3人

・載貨重量(構造喫水):約100t ・車両積載能力(乗用車):約6台

・旅客定員(車両搭載時):460人 (車両未搭載時):800人

 *800人分もの救命胴衣は何処に収納してるんかな~?

・航海速力: 約9.0ノット(約16.6km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

起工年月日:平成28年3月1日 完工年月日:平成28年9月初旬

< 特徴 >

1.JR宮島口桟橋~宮島フェリーターミナル間に就航する旅客船兼自動車抗送船です。旅客及び車両の乗降は、船首尾に備えられたランプドアより行います。

2.本船の推進器には可変ピッチプロペラが採用されており、操船性能が向上しています。*可変ピッチプロペラの説明はブルードルフィンの進水式を見て下さい。

3.プロペラにはCFRP製プロペラブレードが採用されています。CFRP製プロペラブレードは従来のプロペラブレードと比較して重量が約6割に軽減されることにより、慣性モーメントの減少と静粛性の向上が期待されます。

Dscf02611 従来のプロペラブレードの材質は軸と同じ銅合金なのに本船は何でブルーなんだろ~?と思ってましたがCFRPは炭素繊維強化プラスチックのことで炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で軽量化と強度が両立した素材でゴルフクラブのシャフトやジェット機の機体などにも使われていますね~。そしてこのプロペラを開発したのが世界有数のトップブランド日本のナカシマプロペラです。

4.本船の上甲板はバリアフリー規則に対応しており、船首ランプドアから船尾ランプドアまで段差の解消された通路が設けられています。また多目的客室および多目的トイレは、車椅子での乗船にも対応した設備となっています。

進水式の準備のため最後の作業が行われています。ガス切断により台車とレールを固定しているブラケットを切り離しています。

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↓台車はワイヤーをトリガーによりロックされています。このトリガーを支綱切断のタイミングで解除します。*舵とスクリューの向こうに先日進水したブルードルフィンの2番船が既に建造されています。微妙に見えるのがスタビライザです。

Dscf0260111本船が載っている台はローラー式で進水していきます。

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殆どの人は知らないと思うけど、ご覧の様に進水式では船本体だけが滑って進水する訳では有りません。本船は台に載っています。写真の様にワイヤーやシャックル、ターンバックル等で本船と固定されています。また本船の船首尾は構造上、絞られているので安定を保つため、また船底からブロック積みで建造されるためレール上に負荷が掛かる様に(支えられるように、また台と本船を固定するため)ブラケットや場合によってはフロートの様な物を仮付けしてます。これらの付加物はドック入りして撤去されます。

進水式の始まりです。全員で”君が代”による国旗掲揚に注目します。

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続いて船主による命名により船名の除幕式が行われました。

Dscf02761引き続き号令により盤木の撤去から始る進水式作業の開始。そして船主関係者の女性による支綱の切断です。(支綱切断は慣習的に女性が行う事と成っています。)

Dscf02791シャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され本船は滑るように進水して行きます。

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Dscf02821今日も気持ち良く新しい船が生まれました!。

Dscf02891この造船所では小型船なので従来とは反対の儀装岸壁に曳航されて行きます。

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今日も気持ち良く帰路につきます。途中、振り返ると船マニアに人気の”なっちゃんWorld”が!!

Dscf029416月4日に進水したブルードルフィンとの2ショットです。津軽海峡フェリーでの役目を終えた”なっちゃん”と現在運行中のブルードルフィンの代替船として新たに建造された2代目ブルードルフィンとの2ショットは偶然にしても何か運命みたいなものを感じるな~。

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なっちゃんWorld”が何故、船マニアに人気が有るのかと言うと高速双胴船でこの写真でも少し分るように一般的な船の形状をしていない事です。ネットで検索して色んな写真を見て下さい。またこの船は防衛省との契約により輸送契約を結んでいます。大災害などが有った場合には自衛隊の車両を積んだり避難民の宿泊施設に成ったりするのかな?。

2016年6月 5日 (日)

「ブルードルフィン」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02251平成28年6月4日(土)10時20分より8,800総トン型旅客船兼自動車航送船(一般的にはカーフェリーと言われていますね)「ブルードルフィン」の進水式がありました。
当日は土曜日と言う事で沢山の人で賑わいました!。ブログを始めた去年から瀬戸田工場の進水式も何度か見学に来てますが今日はハンパ無い人出でした。今迄は船体中央付近までで、船尾の方へは立ち入り禁止でしたが多くの見学者のため急遽、規制線も解除され初めて船尾から本船を見学出来ました。

Dscf01811今回も入場時間20分前に並びニュースレターと、瀬戸田レモンで作られたお祝いの粉末飲料を頂ました。ありがとうございました!!

今日の天気は曇天で少し残念でしたが何時も間近で見る本船は迫力もんです。

ニュースレターによるブルードルフィンのスペックの抜粋です。多少アレンジして書いてます。↓

・全長:約144.12m

・幅:23.00m

・深さ:14.10m

・計画満載喫水:5.90m

・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン

・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  ・船籍港:青森県青森市

起工年月日 平成27年12月1日  完工年月日 平成28年9月30日

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ブルードルフィンの特徴

1.車両甲板への自動車の搭載は船首及び船尾に装備されたランプドアおよび艙内ランプ(デッキ間をつなぐ坂道)にて行います。 ↓

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Dscf020612.船型は球状船首(バルバスバウ)および単胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えています。

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Dscf01901上記写真で船体に収納されているのがフィンスタビライザです。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。因みに作業員の方の頭の上に有るのは一般的な固定式のスタビライザです。
4.船首にバウスラスター、船尾にスタンスラスタ2台および、低速時の最大舵角45°が可能マリナー舵を1台装備すると共に、可変ピッチプロペラを装備して操船性を向上させています。

Dscf02231 ↑左下にかろうじて写っているのがバウ(船首)スラスタ(ぷろぺら)
↓スタン(船尾)スラスタ。船体に書かれているマークはスラスタが喫水下に有り目視出来ないのでこの様なマークで装備されている事を示しています。

Dscf02021 可変ピッチプロペラはプロペラの翼角を制御する事が出来ます。従来の固定翼と違って沢山のボルトナットで組み立てられているのが分ります。

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可変ピッチプロペラとは油圧でプロペラの翼角(ぺら角度)を可変させる機能が付いたスクリューの事です。
そのメリットは翼角を変える事でアナログ的な細かい船速の制御や前進・後進(翼角を前進と逆にする)・停止(翼角を立てると水をかく力が無くなる)が行える事からバウ・スターンスラスタとの併用により出入港や離接岸をタグボートなどを必要とせず自船のみで効率的かつ容易に行えます。
また緊急時には前進から後進への切り替えが即座に対応出来ます。(通常の固定プロペラの場合はギヤを介してプロペラの回転を反転させる必要が有るため、エンジンの回転数を下げプロペラを停止させ反転ギヤを入れエンジン回転を上げる一連の操作が必要と成る。)
エンジンの出力(航走条件が積荷や潮流・風の向きなどにより常時変動=エンジン出力変動が有ると効率が低下する)と燃料消費量の効率的な特性曲線に合わせてプロペラの翼角を変えて常に経済的な運行が行えます。(燃料の消費量が低減され環境にも優しい)

5.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本船右舷側に装備しています。 

6.車両甲板を3層備え、豊富な車両積み付け台数を実現しています。

沢山の人で賑やかに成り進水式の始まりです。

Dscf02101船主・来賓の入場から始まり国旗掲揚そして船主による船名の命名と除幕式です。

Dscf02161続いて盤木の取り外しが始まり、いよいよメイイベントがやってきました!。

Dscf02191最後に安全装置のロックだけ残しオーナーの斧による支綱(しこう)の切断です。

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支綱切断と共に船首に飾られたシャンパンが割れロックが解除され船体は船台を滑る様に進水して行きます。

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就航した新造船に一番乗りするお客さんは気持ち良いだろな~。北海道旅行も行きたいし、豪華客船で無くても船の旅も何時かして見たいな~。

進水した後の船台です。パッと見にはあのコンクリの上を滑って(転がって)海に向かうけど何で右か左に振れないんかな~?と疑問に思って作業員の方に聞くと凹みのガイドレールが有って当然対策されているそうです。因島工場はボールベアリングが敷かれていたな~。

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そして、その向こうには20日(月曜)に進水するフェリーがチョコんと有りました。(オナーさんごめんなさい!今日の本船が余りにも大きかったんで)

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土曜だったためか今日の進水式には今迄に無い位に沢山のカメラマンが居ました。いたる所で一眼レフカメラのシャッター音がバシバシ聞こえてました。私の様にブログ用で無くみんなカメラが趣味なんだろ~な~。(何時も進水式でカメラマンを沢山見てるけど後日、進水式を検索してもブログヒットしないもんな~同じ被写体を写した色んな人の写真を見て勉強したい気持ちも有るんだけどな~ただ私のカメラは安物のコンパクトカメラなんで・・・)

津軽海峡フェリーのH.Pを見ると現在、ブルードルフィンと言う同じ船名の船が航行していて函館~青森間を3時間40分で結んでいるようです。船名が同じと言う事は今回進水した船と入れ替えるのかな?。

今回も高揚感の得られた感動の進水式でした! 

ブルードルフィンのオーナーさん、内海造船さんありがとうございました!!。