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2016年9月30日 (金)

「 ブルーハピネス 」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc00561 平成28年9月28日(水)9時20分より内海造船 瀬戸田工場にて光洋海運(株)の8,800トン型、旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「ブルーハピネス」の進水式が行われました。 当日は秋雨前線の影響で天気予報は80%の降雨、雨雲の動きをアニメーションで見ると進水式の時間帯は100%雨の予報でした。進水式見学出発1時間前に再度、雨雲の動きを見ると雨雲は無くなっておりジンクス通り晴れる事は無いけど連日の雨を考慮すれば曇天でもラッキー!な気分で生口島に向けて出発!!。今日も安定の入場開始10分前に到着。今日は平日と言う事もあって10数人しか並んでませんでした。そして何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf03851ここの所、曇天での進水式が続き青空をバックに晴々しい進水式の写真を撮りたかったんですが今日も曇天でチョッピリ残念でした。進水式が始る頃には見学者も何時の間にか増え地元の小学生達も社会見学に来てマズマズの賑わいでしたがブルードルフィンの時の様な人出が無く船尾の規制線は解除されず、船尾方向の見学は出来ませんでした。なので今回は船首付近に陣取って写真を撮りました。瀬戸田工場は船台の下からの見学に成るので来賓・貴賓席や進水式全体が見えないのでチョッと残念なんです。因島工場は船台の上での見学が出来るので全体が見渡せベストな進水式が見学出きる工場です。そんなんで見学者も一体化した参加形の進水式で、より一層感動が得られます。

ニュースレターによるブルーハピネスのスペックとブルードルフィンのとを見比べると全く同じ仕様です。これは2013年12月に進水したブルーマーメイドからの同一仕様の3番船だからです。従ってブルードルフィンとニュースレターの内容も全く同一ですが全長だけが1cmハピネスの方が長いです。これは6月に進水したブルードルフィンと9月に進水したブルーハピネスの船体を測定した季節の温度差によるものと思われます。100mを超える鋼船なのでどうしても10cmの単位までは無理ですよね~!。

・全長:約144.13m (ブルードルフィン:約144.12m)

・幅:23.00m  ・深さ:14.10m  

・計画満載喫水:5.90m  ・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン  ・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  

・船籍港:北海道函館市(ブルードルフィン:青森市)

・起工年月日 平成28年2月15日  ・完工年月日 平成29年2月28日

・船主:光洋海運株式会社 (ブルードルフィン:晴光海運株式会社)

 <ブルーハピネスの特徴>に関する写真と内容は同一仕様であるブルードルフィンの記事をご覧下さい。

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_dsc00431右下に見えるのがリボンを掛けられたシャンパンです。ロープが上の方向に見えますが、このロープを来賓の女性の支綱切断によりシャンパンが割れるタイミングで進水して行きます。

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_dsc00481_2 この写真は進水式前の下準備で最終確認をしながら進水式で取り外す盤木以外の盤木を取り外し、外した後に塗装をしながら進水式に向けた最後の作業を行っている所です。

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造船マンの人達も建造に携わった船の進水式を見守っています。

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一通り全体を撮影した頃には、そろそろ進水式の始まりです。先ず初めに主賓・来賓の方々の入場から始まり続いて国旗掲揚です。

_dsc00501 船台の下からの景色なのでかろうじて国旗が掲揚されたのが見えます。
続いて本船の命名が行われました。

_dsc00511そして号令により1番から3番までの手順で進水式の準備に取り掛かります。

1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声に続き来賓された女性の手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンパンが割れ軽やかな音楽と共に船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。

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真新しい船が進水して行く姿は建造に携わった造船マン以外にも会場に居る見学者の人達にも感動を与えてくれHAPPYな気分に成ります!。

進水式が行われた船台と反対側には既に次に建造されるブロックが幾つか置かれています。珍しい船尾部のブロックが目に付きました。

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Dscf03861上の写真の穴は何か分りますか?  スクリューの軸を通す穴です。つまりこの船はスクリューが2つ有る2軸の船です。一般的にはエンジンも2機装備されます。2軸の船の場合スクリューは左右で回転する向きを反対にします。つまり船尾から見た場合スクリューの向を、外向きか内向きに成るように回転方向が決められます。一般的には1軸の時の基準を右舷側とするため左舷は反転させるため外向き回転の場合が多いそうです。

↓上下逆さまですが、こちらも船尾に装備される2基のスターンスラスターです。この状態で写真にも見えるように配管なども取り付けられており図面を見ながら取り付け作業をするにしても頭の体操をしながらじゃないと上下左右がこんがらがるな~。

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Dscf03891 既にこの時点でプロペラが設置されていますね。

次は狭い所を屈んで(かがんで)写した球状船首(バルバスバウ)です。

Dscf04151 こちらも上下逆さまの状態ですが沢山の部材が溶接されて出来ているのが分りますね~。左下に居る作業員の方と比べるとその大きさが分りますね~!

この建造されている船種が何か作業員の方に尋ねると北海道で離島とを結ぶフェリーとの事でした。と言う事は年末か新年早々には次もフェリーの進水式が見れそうです!。

帰りには何時も通り振り返って儀装岸壁を写します。

Dscf04181左から6月に進水し9月30日に完工するブルードルフィン(今日がブログをUPしたその30日です)、中央がPL87の「いらぶ」です。(ちなみにPL:Patrol vessel Larg  1,000トン型の大型巡視船の事です)右端がタグボートに曳航されて儀装岸壁に係留されるブルーハピネスです。

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相変わらず巡視船のカッコ良さはテッパンやな~!わが国領海の治安維持と海難救助をこれからもよろしくお願いします!。巡視船に乗るのは夢だったな~!

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今回で3回連続で瀬戸田工場の進水式を見学させて頂きました!オーナーさん内海造船さんありがとうございました!。

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