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2017年12月

2017年12月24日 (日)

「シルバーティアラ」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc05561 平成29年12月18日(月)11時30分より内海造船 瀬戸田工場にて川崎近海汽船(株)の8,600総トン型旅客船兼自動車航送船「シルバーティアラ」の進水式が行なわれました。この船は青森県八戸港(下北半島の太平洋側の付け根)と北海道苫小牧港(札幌の南)を結ぶ航路に就航されます。大型バイクも沢山積めるフェリー。北海道の夏を爽やかな風を感じながら大型バイクでツーリングする夢を感じるな~。

*現在、同航路にはシルバープリンセス・シルバークイーン・シルバーエイト・べにりあ、の4隻が就航していますが、今回進水したシルバーティアラがシルバークイーンの代替船と成る予定です。

何時ものパターンでレジメと粉末ジュースをゲット!。

Dscf44621_2 今日の船も大きいので船台直下での撮影は余りにも近すぎてファインダー内に収まり切れず中途半端な写真に成ってしまいました。

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Dscf44711 進水式の時を待つ造船マンとシャンパン

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入場時に貰ったニュースレターから「シルバーティアラ」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主要目 >

・全長: 約148.80m ・幅: 23.40m 

・深さ:14.10m

・計画満載喫水:5.80m ・構造喫水:5.90m

・総トン数:約8,600トン

・載貨重量(構造喫水にて):約3,780t 

・車両積載能力(12mトラック):約82台 乗用車:約80台 

 大型バイク:約57台

・旅客定員(24時間未満):494人 ・乗組員:26名

・主機関:マキタ・三井ーMAN B&W 8S35ME-B9.5型 2基2軸 

                連続最大出力:6,960kw X 167.0min-1 X 2

・航海速力: 約19.7ノット(約36.5km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(沿海区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:青森県八戸市  航路:八戸港~苫小牧港

起工年月日:平成29年7月7日 完工年月日:平成30年4月 中旬

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首右舷および船尾に装備されたランプドアと、艙内ランプにて行います。

2.船型は球状船首および単胴型船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザーを備えているほか、バウスラスタ、スタンスラスタおよびマリーナ舵を2台装備し、離接岸の性能向上を図っています。(船尾の写真は12月4日ななしま、進水式の時に撮影)

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4.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板および旅客乗降口から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本線右舷に装備しています。

*今から35年ほど前に私がこの工場で派遣社員として携わっていた仕事で、今は会社も無くなってますが大阪と高知を結ぶ「ニューかつら」という国内大型フェリーでは当時では初めてエスカレーターが装備されました。今ではバリアフリーが当たり前に成ってきてエレベータも標準仕様ですね。

5.車両甲板を3層備えて豊富な車両積付台数を実現し、多数の大型バイクの搭載も可能です。

今日は式開始15分前に入場したので慌ただしく写真撮影をして撮影ポジションに陣取る間もなく内海造船社長のエスコートによりオーナーが入場し進水式の始まりです。

何時もの段取りで、国旗掲揚・命名式・盤木、安全装置の解除と続き最後に支綱切断と成ります。

_dsc05381 オーナーによる命名により除幕そして支綱が切断されました!。

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続いて艤装岸壁に曳航される所を帰宅途中にも振り返って撮影。

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今日もワクワクした進水式を楽しむ事が出来ました。内海造船(株)、川崎近海汽船(株)さんありがとうございました!。

Dscf44801 左側の船は宇和島運輸(株)の「さくら」です。9月7日に、ここ内海造船で進水した「あけぼの丸」と同じ愛媛県八幡浜港~大分県臼杵港を2時間25分で結ぶ航路を就航していました。12月18日の「あけぼの丸」就航と入れ替わりに配船表から「さくら」の船名が無くなっており、この先どうなるのかな?。

2017年12月 5日 (火)

「ななしま」進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年12月4日(月)11時50分より内海造船 瀬戸田工場にて中島汽船(株)の775総トン型旅客船兼自動車航送船「ななしま」の進水式が行なわれました。この船は愛媛県 松山市沖の中島諸島と松山(三津浜港)の航路に就航されます。

*現在、同じ航路に「第二ななしま」が就航しているけど進水年が1986年2月で船齢的にもそろそろ引退?して今日、進水した新造船が代替船と成るんかな? また船名の由来は7つの島を航路としているので「ななしま」?。

今日は平日なのでユックリ出発し進水式20分前に瀬戸田工場に到着。何時も通りネタ元のニュースレターと生産量日本一&国産レモン発祥の地、瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!冬はホットでいただくと美味しい!

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何時も通り進水式が始まる前に船尾まで写真撮影します。

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沖合にはタグボートの有田丸が待機してます。_dsc04501本船も、くす玉と万国旗で飾られ準備万端です。

撮影場所を決め準備していると来賓の方々が式場に入られ、最後に内海造船社長のエスコートにより中島汽船社長が入場し進水式の始まりです。

国旗掲揚から始まり、続いてオーナーの「ななしま」命名による除幕です。

_dsc04631 続いて旗による合図・確認で盤木・安全装置の解除です。

_dsc04661 いよいよ支綱切断の時がやってきました!。

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支綱が切断されシャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され五式のテープに彩られ本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc04971見事に着水し新しい船が生まれました!。

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_dsc05131進水の惰性で沖合に出た本船をタグボートが追いかけて曳航用ロープを受け取り艤装岸壁へと曳航されて行きました。

入場時に貰ったニュースレターから「ななしま」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主要目 >

・全長: 約55.00m ・幅: 13.00m ・深さ:9.10m

・計画満載喫水:2.80m ・構造喫水:2.90m

・総トン数:約775トン ・載貨重量(構造喫水にて):約280t 

・車両積載能力(12mトラック):7台 8mトラック:1台 

 乗車のみ:31台

・旅客定員(6時間未満):494人 ・乗組員:6名

・主機関:ダイハツー6DME-23 2基2軸 

                連続最大出力:1,235kw X 750/235min-1 X 2

・航海速力: 約13.5ノット(約25.0km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:愛媛県松山市  航路:中島諸島~松山(三津浜港)

起工年月日:平成29年9月1日 完工年月日:平成30年2月 下旬

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

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2.船型は普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.離接岸が容易にできるように船首部にバウスラスターを装備しています。下記写真の丸い穴が空いている所が右舷左舷に貫通しており、その船体中央部にプロペラが装備されており、これにより横移動が出来ます。

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4.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板(車両専用のデッキ)から遊歩甲板(人専用のデッキ)に直接移動可能なエレベーターを本船左舷側に装備しています。

5.省エネ装置としてエコキャップを装備し、推進性能の向上を図っています。

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通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けるが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替えこの部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着し推進効率をあげている。

進水後も式場での記念撮影などが済むまで進水式に携わった造船マンは整列したままで終了の合図を待ってます。

_dsc05191 今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。中島汽船(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

隣りに鎮座している船は18日(月)に進水するフェリーです。

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スターンスラスタが有りますね~。プロペラはペンキが付かないように養生されてます。プロペラ軸の調整、船尾管の調整中かな?。