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2020年4月

2020年4月19日 (日)

海上自衛隊 輸送艦「くにさき」因島出港 令和2年4月

_dsc11921 海上自衛隊 輸送艦「くにさき」が2月に入港し点検整備を終え4月初旬に出港しました。お見送りのため自衛艦旗とUW旗(ご安航を祈る)を掲げました。

LST4003「くにさき」の主要要目は海上自衛隊のH.Pによると

基準排水量:8,900t、乗員:約135人

主要寸法:長さ:178m、幅:25.8m、深さ:17m、

喫水:6m

主機械:ディーゼル2機2軸、馬力:26,000PS、速力:22kt

特殊装置:高性能20mm機関砲x2、

主要兵装:エアークッション艇x2

_dsc11521 右舷の内火艇(11m型 作業艇)が降ろされ先遣隊?として先に造船所に向かいました。遠目に見ると一般的な空母に見えますね。自衛艦は艦艇記号LSTと艦番号4003で用途・識別をしています。LSTはLANDING SHIP TANK の略で戦車揚陸艦の意味で「くにさき」は10両ほどの戦車を積載出来ます。桟橋も何も無い孤島などでは艦尾に積まれているエアークッション艇(LCAC:エルキャックとも言われてます)により運ばれます。よく戦争映画で見るように小型の揚陸艇が直接砂浜に乗り上げ戦車や人員を降ろす方法では無いんです。エアークッション艇だと防水機能が無い車両でも運べて、砂浜を避けて直接平地などへの運搬など出来、運用の幅が広がりますね。船尾ハッチが下方向に開きエアークッション艇が出入りします。

_dsc1173 また「くにさき」は輸送艦の用途からも災害派遣などの任務にも貢献しています。

_dsc11541 「くにさき」が自走でこちらにユックリとやって来ました。

_dsc11601 入港に際し我々に手を振ってくれました。

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_dsc11741 自衛艦旗とUW2旗(歓迎)を掲げました。

_dsc11771 延命工事で入港中の巡視船「せっつ」の向こうへ接岸するようです。

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「くにさき」は全通甲板(甲板が船首から船尾まで同一に平たい)に成っており船首部は車両甲板、船尾部はヘリコプター甲板と成っています。

_dsc13001 車両の搭載は両舷に有るランプウェイから行われます。また上甲板へはエレベータで移動します。

下の写真での中央船腹には内火艇が収容されるスペースです。

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_dsc116011 右側の縦長の部分が車両甲板の開口部です。中央部から両サイドに横開きでランプウェイが有ります。入った直ぐにターンテーブルが有るので大型車は直進で進入OKです。

「くにさき」は護衛艦で無いため対戦用の兵装は持たず正しく専守防衛に徹しています。もし対艦ミサイルが飛んで来た時には囮としてアルミ箔(チャフ)を空中にばら撒き相手ミサイルのレーダを誘導するデコイ発射機が装備されています。また同時に対艦ミサイルを迎撃する最後の手段として高性能20mm機関砲(CIWS)が艦橋の船首部と船尾部に配備されています。

手前に一際大きな防舷材が有ります(鯨フェンダーと言われています)。人と比べてその大きさが分かると思います。大型船用に防舷材が整備されていない岸壁などに接岸する場合、これは後方に有るクレーンで入港時に舷側に設置されます。

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_dsc120611 コンピューターの自動制御により上部の円筒内部のレーダでミサイルを捕捉し、複数の場合は優先順位により射撃を行います。赤いのは火災の場合の放水ノズルです。

_dsc1184 艦橋船尾部の左舷に有るヘリ管制所。また上部に有るクレーンの指揮も行います。クレーンは折り畳んだ状態です。

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_dsc1161ant レーダマストの頭頂部に配置されているのがTACAN(タカン)のアンテナでテレビと同じUHF帯の電波を発射して航空機に対して自船の方位・距離を伝える設備です。航空機を搭載する艦には装備されています。(もともとは空母から飛び立った飛行機が帰ってくる時に船を目標とする為に開発されたもの)一際大きなレーダが有りますが、これは対空用(飛行場でも見ますね)で、直ぐ上に有る一般的な長方形のレーダは対水上用(対艦ミサイルなど)その上の後方小さいのが(他のレーダANTが大き過ぎるので小さく見える)航海用レーダです。

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4月穏やかな春の日に出港の時がやって来ました。

_dsc11861 ラッパの音と共に”出港用意!”の号令が聞こえタグに曳かれ離岸します。

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_dsc11981 艦上には隊員の方達が整列し汽笛長音一発、造船所の見送りの方達へ”帽フレ!”の号令。

_dsc12001 この後、微速前進で我々の前でも”帽フレ!”を頂きました!。手旗信号を送ると受信しましたよ!の返信頂きました。

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_dsc12081 操舵室内では忙しい中、有難うございました。

_dsc12091 入港時に離船していた内火艇が、おーい!置いて行かんといて!とばかりにやって来ました。

_dsc12201 この後、上架しこのような形で収容されました。

_dsc12141 試運転で燧灘へ向かいました。

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_dsc12331 午後、自転車で水軍スカイラインを走っていると「くにさき」がこちらに向かって来ているのが見え、ラッキー!コンパクトカメラで。

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Dscn01971 試運転で乗船していた造船所の人を迎えに来たようです。

Dscn02021 向きを180度変え”さようなら!お元気で!”

「くにさき」の艦長、隊員の皆様ありがとうございました!。ご安航をお祈り致します。

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2020年4月 5日 (日)

我が家のワンコが虹の橋に旅立って1年

F1000292 我が家のワンコは1年前の3月25日、早朝「虹の橋」に旅立ちました。

何時かその時が来るのは分かっていても、唯一の家族であったワンコを亡くした時は受け入れる事が出来ず深い悲しみと喪失感で毎日のように泣いていました。こんなにも涙が出るのかと思うくらいに。。。

これが”ペットロス”と言われるものなんだ、と感じながら2年ほど続いた介護に解放されても無気力状態で何もする気も起らず日々悶々と過ごす毎日でした。介護している時は14歳の老齢と病状の進行により免疫力も弱まり体調不良や色んな病気を発症しワンコの事が心配で々、また亡くなる半年ほど前からは痙攣なども発症するように成り、気の休まる事は有りませんでした。当然食欲なんて無くて、ワンコと同じようにガリガリに痩せました。介護している期間は自分が怪我や病気に成ったらワンコの世話を誰がするんだ!?と、自分に言い聞かせ緊張感をもって生活してました。

1か月も過ぎた頃にはやっとワンコの居ない生活に向き合う事が出来るように成りました。それでもネットでペットの記事を見ると涙が出る事も。緊張感も無くなると当然、風邪をひいてしまい、咳の症状が完治するのに2か月も掛かってしまいました。自分自身も爺さんの域に達しているとはいえ初めての経験でした。日々無気力で痩せ細った自分を見て友人が船を撮影する事の楽しさを教えてくれました。

1年経った3月25日、ワンコの合同墓へお参りに行きました。

Dscn01281 墓碑に書かれているように「ありがとう」と、ワンコには感謝の気持ちしか有りません。16年間、一緒に過ごした楽しい日々。散歩もドライブも時には愚痴を聞いてくれたり唯一心を開ける相棒として。

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散歩に行った時には、コッチを振り向いて”たのしいね!”って

Dscf13561 緑内障に成り目が見えなく成って倉敷の病院へ通院している時に待合室で1枚のポスターが目に留まりました。「犬の十戒」という愛犬が飼い主に語り掛ける10のお願いです。ワンコと一緒に暮らす様に成った時に知りたかったと、強く思いました。

ワンコが亡くなって読み返すと、どれだけワンコのお願いを聞いてあげる事が出来たのか?”何でもっと早く異変に気付かなかったんだろう””もう少し優しくしてあげたら”と、強い後悔と思いを抱きながら、とめども無く涙がこぼれました。

合同火葬だったので葬儀から1週間後位に荼毘に付し納骨しましたとの連絡が葬儀の写真と共に有りました。また同封された便せんには「虹の橋」の詩が添えられており大泣きしました。今でもそれを読むと涙がこぼれます。

テレビで信頼関係が築かれている愛犬と飼い主が見つめ合うと幸せホルモンが分泌されると紹介されていました。それは言葉を超えたお互いの最大の愛情の現れだと思います。

Dc1221191 同級生から思いも掛けず一周忌という事で”お花”を頂きました。

有難うございます。

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何時も誕生日には大好きなケーキをプレゼントしてました。今回もケーキをお供えしました。

_dsc11591 風ちゃん虹の橋で待っといてね!また一緒に遊ぼうな!

PS:緑内障に成る1年半前の未だ元気だった頃、私が撮った動画を友人が編集してくれました。私にとっては何物にも変えられない一番の宝と成りました。3年前にもブログに紹介しましたが良かったら見て下さい。

賢い犬のトレーニング”、” 

友人が撮った動画↓

尻尾のない犬” ”尻尾のない犬②”

2020年4月 4日 (土)

大型船の入港・出港の風景 3

Dscn00251 3月初旬、雨の降る早朝「FRONTIER ACE」が点検整備のためにJMU因島工場にやって来ました。全長:189.45m、幅:32.2mの大きな自動車運搬船です。掃海管制艇「ながしま」輸送艦「くにさき」の向こうを回り込みドッグ入りします。

Dscn00311 自走でドッグ前まで来た所でタグにブレーキを掛けてもらい前向きに態勢を整えます。

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Dscn00391 牽引ワイヤーを船首両舷に取ったので後はバランス良くウインチを巻くだけです。

Dscn00401 2週間後、点検整備も終わり晴天の朝、出渠しました。

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_dsc10471 試運転の旗をはためかせ出港しました。

_dsc106711 PM型巡視船が沖合で試運転のため燧灘に向かっています。「FRONTIER ACE」もこの後、タグと別れ燧灘で試運転を行い翌日、目的地に向け出港しました。

2日後、同形の「FREEDOM ACE」が早朝入港しました。

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_dsc10191 渡船のフェリーは手前から向こうの島へ渡るのに大型船が進んでいるのでルール通りタグボートの後ろに大きく回り込んで対岸の弓削島に向かいます。時々、プレジャーボートが航路で釣りをしていたり、大型船の前を横切ったりするので警笛を鳴らされる事も有ります。海の上でもルールも守らない人は居るものです。

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_dsc10271 船尾では2隻でブレーキ役を担います。

_dsc10331 この後、スムースに入渠しました。「FREEDOM ACE」は長さ:199.99m、幅:32.26mの自動車運搬船です。

_dsc117014月4日、出渠し試運転を行うため出港です。

_dsc11791 建屋の向こうに船首が見えて来ました。

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この後、燧灘に向かい試運転を行い、この沖合で錨泊し翌日、仕向港へ向け出港します。

昨日、作業を終えた起重機船(一般的には海上クレーンとも言われてます)が次の仕事場へタグに曳かれ移動する様子を見て来ました。目の当たりにすると凄く迫力が有ります。

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_dsc11691 現在、建造中の船の重量物を貨物船からの積み込みを行ったと思われます。実際に搬入している所を見ていませんが、船舶の重量物として考えられるのはエンジン本体または発電機だと思います。下記の写真の状態では養生されてますが補機類(発電機・エンジン以外の物)が設置されているように思います。

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 ところが起重機船が来た時には既にこの様にある程度ブロックが組み立てれているので中央部はエンジンルームの吹き抜けで主機搬入するために未だ搬入用の開口部が有ったのかな?それとも主機じゃなく舵・プロペラ?。色んな事を想像します。

_dsc10411 造船所ではブロックごとに組み立てられているのが良く分かります。

_dsc11731 先月は新型コロナの影響により一般の見学者も無しに内航フェリーの進水式が行われた様ですが、見学出来なかった我々も残念ですがオーナーも進水船も一世一代の晴れの舞台に関係者だけで、一般の多くの人達の祝福を受ける事が無くチョッピリ残念だっただろうな~。

この船が進水式をする頃には新型コロナも収束し沢山の人達で進水式が祝福される事を願ってます。

2020年4月 1日 (水)

因島大橋を通過する大型船

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200mを超える巨大船は来島海峡を航行する場合は航行時間帯の制約、パイロットや警戒船などを用船する必要が有るため、迂回路として因島大橋を航行する場合が有るので迫力のある巨大船を見る事が出来ます。

令和2年に成って撮影した色んな船をUPします。

先ずは1月下旬に写した貨物船です。

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_dsc10291 船首の形状が一般的な鼻のような形をしたバルバスバウで無く、膨らみが有る船首でかつ垂直に成っている形状です。白黒写真で見る大昔の船が垂直な船首をしていましたが技術が進歩し統計解析をすることで昔の方が良かったと回帰する事も有るんですね~。

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_dsc10311 煙突も何か独特な形状です。今年からSOX規制が施行されその対策でしょうか?。

またこちらも一際大きな貨物船です。受風面積を減らすために操舵室の階下の一部分を開口部としてますね。これは燃費の節約のため?それとも総トン数を小さくするための苦肉の策?でしょうか。

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_dsc11211 この船も船首が垂直に切り立ってますね~。

_dsc11251 試運転の旗を掲揚しています。伊予灘に向かうようです。伊予灘は大型新造船の試運転の場と成っています。

_dsc11301 数日後には試運転を終え霧の中を反対向きに造船所へ帰って行きます。

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_dsc11391_2 本船航路から備讃瀬戸方面に向かいました。

瀬戸内海には沢山の造船所が有るので色んな船を見る事が出来ます。

北海道の稚内~利尻・礼文を結ぶ「アマポーラ宗谷」が1月中旬、試運転でやって来ました。ハートランドフェリー(株)が船主で内海造船 瀬戸田工場で令和元年9月27日進水しました。完工が令和2年の1月31日なので既に北海道で運行しています。

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_dsc08801 お洒落な社名といい独特なデザインがなかなか良い感じですね。

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1月中旬には小豆島フェリー(株)の第7しょうどしま丸(高松~小豆島運航)が点検整備を終え帰って行きました。こちらの船は船首にオリーブの実がデザインされたキャラクターが描かれています。またダミーのジェットファンネルのマストがデザインされています。本物の煙突は船尾に見えますね。

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_dsc09531 2月中旬、こちらは独特な船型とデザイン(ふぐ?)の伊勢湾フェリーの知多丸が点検整備を終え伊勢に帰って行きました。

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 時にはこんな珍しい形での航行も見られます。

Dscf08071_2 曳航用の2隻のタグが後ろ向きで曳き、船尾のタグがブレーキ役です。

Dscf08101 令和元年11月25日進水した「神王丸」です。内海造船 因島工場で建造されましたがドッグが無いので瀬戸田工場で入渠し船底周りの艤装工事などを終え因島工場へ回航している所です。

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Dscf08191 因島工場での工事・試運転も終わり完工した「神王丸」は3月10日、造船所を出港しました。造船所では出港する船に対し、その都度UW旗を上げ、それに対して出港船はUW1の返礼旗を掲げます。

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Dscn00781 因島大橋では色んな船が見れて楽しい場所です。