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2019年9月28日 (土)

「アマポーラ宗谷」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc05781 令和元年9月27日(金)10時より内海造船 瀬戸田工場においてハートランドフェリー株式会社さんの4,200総トン型旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「アマポーラ宗谷」の進水式が有りました。

今日も開場9:30分に合わせバイクで自宅を出ると空模様が怪しくポツポツと雨粒が。歌で有名な青影トンネルを抜けると本格的な雨と成り合羽を着るはめに。しかし生口大橋を渡ると雨の気配全く無し!。進水式のジンクス通り写真にも見れるように青空が見えてきました。合羽を着たり脱いだりしたので開場時間前に着かなくて心配したけど平日なので何時も通り瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースとネタ元のニュースレターを頂きました。

_dsc05451 ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足説明を自分なりに分かり易い様に多少アレンジして記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

<特徴>

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船尾に装備されたランプドアにて行います。

_dsc05531 2機2軸2舵とは主機(メインエンジン)が2機でプロペラ軸が2つ有り舵が2つ有る事を言います。

_dsc05551 船尾に装備されたランプドア。(車の乗降用の可動橋)

2.船型は球状船首およびスプリット型船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。また、球状船首には流氷対策として、アイスナイフを装備しています。

_dsc05641 写真のような球状船首(バルバスバウ)にすると何故、推進性能が向上するのでしょうか?船が進む時に作る波による抵抗を造波抵抗と言い、船が推進するうえで最大の抵抗と成ります。この抵抗を小さく=波を小さくするために球状船首を設置します。船が進む時、水中の球状船首で波が作られますが、その後水面上の船首で作られるタイムラグをもった波が逆位相と成るため互いに打ち消しあい波が小さく成ります。ただしこの条件を満たすためには喫水線(船が沈んでいる時の水面と船体のライン)が上記写真の場合は4Mほど必要です。逆に球状船首が水面上に出ると造波抵抗がより大きく成ります。また流氷対策としてのアイスナイフとは平成19年1月に進水した船形が似た”カランセ奥尻”の下記写真 ⇩ と比べると一目瞭然です。

Photo カランセ奥尻の船首中心線上には突起物が有りません。アマポーラ宗谷は補強された突起物で流氷を切り分けながら航行するんでしょうね。

7月18日進水した神珠丸の進水式の時に撮影したアマポーラ宗谷の船首・船尾ブロックです。バリが有るように見える補強されたアイスナイフを装備した船首部。

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_dsc00181 スプリット型の船尾(2つの穴の所にスクリューが設置されます)

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えてます。

_dsc05601 写真で見えるのが収納された状態のフィンスタビライザーです。手前側にフィン(翼)が出てきます。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。外洋を航行するフェリーや客船には設備されています。

4.船首にバウスラスター2台および、低速時の最大舵角70°のシリング舵を2枚装備し、操船性を向上させています。

_dsc05481 バウスラスターは船首に船体と平行に装備され、スラスター(プロペラ)が装備されると危険防止のため必ずそのマークが喫水上の船体に描かれます。

シリング舵は低速時に最大舵角左右70°(通常の約2倍)に動かすことが出来ます。シーリング舵の特徴としてスターンスラスタを必要とせず、その場での旋回が可能でバウスラスターとの併用で船体の横移動が可能となり岸壁などへの離接岸が自船のみで行えます。1.の写真、参照して下さい。

5.昇降設備として本船右舷側に車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを装備しており、高齢者・身障者のバリアフリー設備と成っています。

< 主 要 目 >

 全      長               約96.50m

    幅    (型)             15.00m

 深      さ(型)             10.05m

 計 画 満 載 喫 水(型)               4.00m

 構 造 喫 水 (型)              4.10m

 総 ト ン 数               約4,280トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約640t

 車 両 搭 載 能 力 8tトラックのみ           21台                      乗用車のみ             53台

 旅 客 定 員  夏季 3時間又は5時間未満の時  550名

 乗  組  員                    18名

 主  機  関 ダイハツ 6DCM-32e       2機  2軸

         連続最大出力  2,648kw x 750min  x 2

 航 海 速 力    約19.25ノット(約35.65km/h)

 資     格             JG第二種船(沿海区域)

 船  籍  港                  北海道稚内市

 航     路              稚内~利尻島、礼文島

 起工年月日 令和元年5月23日  完工年月日 令和2年1月31日

進水式までには少し時間が有ったので気に成った所を撮影しました。

_dsc05591 フィンスタビライザーの後方にネットで覆われた楕円の穴と排水口らしきものが有ります。ネットで覆われた楕円の穴は冷却水の取り入れ口と思われます。(エンジンや発電機関の冷却用?)

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船体の中央部に会社名、そしてシンボルマークとロゴデザインが描かれてます。

_dsc06121 そうこうしている内に進水式の時間がやって来ました。

オーナーご夫妻の紹介と入場を拍手で迎え国旗掲揚で高揚感高まって来ました。

_dsc05651 続いて社長による命名・除幕式です。

_dsc05671 船名「アマポーラ宗谷」のアマポーラとはスペイン語で”ひなげしの花”(虞美人草・ポピー)の事です。利尻山でしか見る事が出来ないリシリヒナゲシからの由来だと思われます。*カランセ奥尻の船名も奥尻島、自生のエビネの由来だったので。

そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーのご婦人により支綱の切断です!。シャンパンが割れました!!。同時にトリガーのロックが解除され進水して行きました。

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_dsc06081 今日も沢山の人の祝福により、真新しい純白の船が生まれました!。

_dsc06141 進水して初めて海に浮かぶ「アマポーラ宗谷」を見つめる主賓・来賓の皆さんと進水式に携わった作業員の人達。

_dsc06151 進水後のトリガーの状態(両舷とも内側の爪のロックが解除されワイヤーが外れてるのが分かります。)

今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。ハートランドフェリー(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

2019年9月25日 (水)

掃海艇「みやじま」からの発光信号、帽フレ、手旗信号

_dsc04481 令和元年9月24日(火)海上自衛艦 掃海艇”みやじま”の出港の見送りに行きました。どうにかカメラetcの準備も整った所に”みやじま”がやって来ました。

今回の見送りはメチャ感動したな~!。

_dsc04471 何時もは航行・出港する船舶に対してUWの信号旗(ご安航を祈る)を掲げていますが今回は自衛艦なので自衛艦旗(旭日旗)を同時に掲揚しました。すると直ぐさま”みやじま”からの発光信号が!。艦橋で小さく光ってます。直ぐこちらからも挨拶として旗を振りました。

_dsc04491 そして目の前を航行する時に1枚目の写真のようにバッチリな発光信号を確認出来ました。その後、操舵室からの”左帽フレ!”の合図によりデッキで作業している人達も私達に向かって一斉に帽子を振ってくれました。このタイミングで手旗信号で「サヨウナラ オゲンキデ」を発信すると、つかさず”みやじま”から「ヲミオクリ アリガトウゴザイマス」の手旗信号を受信しました。

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この写真では伝える事が出来ませんが、流石にプロの手旗信号でした。流れるような動作で1文字、1文字相手に分かり易く伝わる手旗信号でした。友人が撮影した動画はこちらです。

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_dsc04611 掃海艇”みやじま”乗組員の皆様、感動を有難うございました!。

”ご安航をお祈り致します”。

2019年9月18日 (水)

飛鳥Ⅱ 因島大橋通過をお見送り

_dsc03761先週、何気なしに飛鳥Ⅱのクルーズ情報をネットで見ていたら近々、瀬戸内海を航行する事が分かり本船ルート(備讃瀬戸~来島海峡)を航行するのかと思っていたらナント!因島大橋を通過する事が分かり、ウキウキ気分で今日まで指折り数え楽しみにしてました。

朝からネットで飛鳥Ⅱの航行状況を確認し因島大橋は、お昼前だな~と準備をし事前に下見をしていた撮影ポイントに。まずは見通しの良い因島大橋の下で待ってると同じように飛鳥Ⅱの撮影に来ている人がチラホラ。しばらくすると福山市鞆町と田島の間に確認することが出来ました。

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田島・横島の向こうを通り過ぎこちらに向かって来ました。

_dsc03621 郵船クルーズの飛鳥Ⅱの旅行パンフレットによると16日、横浜港を出港し日本一周の旅に出ました。翌17日の21時、神戸港を出港し瀬戸内海クルーズにより明石大橋の夜景を楽しみ、今朝は瀬戸大橋そしてお昼に因島大橋を船上から見上げる体験のようです。

因島大橋をバックに撮影したいので次の撮影ポイントへ移動しました。

待ってると中々時間が経たないのと、まだまだなんかな~と退屈にしていると露払い役のタグボートがやって来ました。因島大橋から先は狭い航路なので釣り船など航路上にいる船舶に移動をお願いします。もう直ぐだ!。

_dsc03651 灯台の所に船首のデッキが見えました。

_dsc03671 初めて間近で見る豪華客船を羨望の眼差しで見届けます。

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_dsc03751 白い灯台が見守る白い船体、グレーの大橋そして青い空と海。最高!

_dsc03771 船首部のデッキに沢山の人が出て瀬戸内の多島美と大橋を堪能していますね。自分も何時かあの中に加わりたいな~。

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2号線・三原バイパスを走る車からも因島大橋を背景に豪華な飛鳥Ⅱを見て”うわぁ~!”って感嘆してる沢山の人達が居るだろうな~。

_dsc03941 細島の向こうへと。

”飛鳥Ⅱのご安航をお祈りします” 。

 

2019年9月16日 (月)

ワンコの墓参り と広島空港

Dscf02392 私の唯一の家族であったワンコが亡くなって半年近くが経ちました。時の流れと共に、あの時の悲しみは少しづつ和らいできましたがネットやテレビで同じ犬種を見る度に、”可愛いな~”楽しかった日々が走馬灯のごとく蘇って来ます。当然、お参りに行く道中もあの頃の事が思い出され”うるっと”きます。

9月15日、時間が有ったので2か月振りに三原久井IC近くにあるペットセレモの慰霊碑(合同墓)へお参りに行きました。今日は天気も良いので昼から125ccのスクーターで行きました。ツーリングに最適な秋とは言え残暑が続く夏日で用意していたペットボトルでの水分補給が必要でした。片道50km程なので1時間半で到着です。

焼香して手を合わせ”虹の橋”で合同墓の皆と楽しくしてる?将来、天国で一緒に暮らそうな!と何時もの思いを伝えました。

僅か5分程のお参りだけど充実感の有る一時でした。

何時もだとそのまま帰る所を今日は反対方向に進路を取り本郷へ向かいます。高速道路沿いの側道を走っていると、こんな標識が有りました。

Dscf02421 こんな所に山陽道の最高地点375mが有るなんて。この標識からは国道2号線に向かって下って行くのみ。そして2号線から本郷ICに向かって再び山の方へ向かって行きます。本郷ICを過ぎても続く急峻な山道でこんな感じグングン上って来ました ⇩ 。随分と山の中に来たな~。

Dscf02431 広島空港へは本郷ICから大した距離は無く専用の道路みたいなもので渋滞の心配は無いけどアクセスが車しかないのが厳しいかな?。スクーターも唸りをあげながら山道を上り、トンネルを抜けると(後で地図を見るとトンネルの上が滑走路でした)開けた台地に成りました。道路も広く整備されバイクは自分しか居なく、ここ走ってエエんかな~?と不安に成りながら案内標識を見ながら空港に誘導され無事到着。

ターミナルビル内に入ると一階は到着ロビーでスーツケースや、お土産を持った人達で一杯です。どうやら飛行機が到着したばかり。田舎もんの、お上りさん状態でキョロキョロしながらビル内をウロウロ探索し3階の展望デッキへ。

直ぐ目の前にANA機のB787-9型が止まっています。非日常な景色を見ると何かテンションが上がってきました!。全長:62.8m、座席数:395、貨物:約22t

Dscf02441 展望デッキから見渡すと左手に管制塔が見えます。

Dscf02621 手前に有るのは監視用のカメラ?が並んでいます。

これ以外にも正面に大きなレーダーが有ります。

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これは空港監視レーダーと言って空港から約110km以内の航空機の位置を探知し出発・進入機の誘導および航空機相互間の間隔設定等ターミナルレーダー管制業務に使用しているそうです。

他にも何の設備か分からないけど、こんな設備も。

Dscf02701 展望デッキは水色の部分で#5にANA機が止まっています。旅客機は展望デッキと正対しているので写真撮影にはバッチリ。

Dscf026711 そうこうしていると到着便のアナウンスが。轟音と共に勢い良く滑走路へ降下。よしランディングのベストショットを!と意気込んだものの残念な結果に成ってしまいました。

Dscf02461 今日は外出時に何時も背負っているデイバッグに放り込んでいる15年以上も前の古いコンパクトカメラなので、シャッターボタンを押してもタイムラグは有るし手振れ補正も無いので動く被写体はニガテです。

Dscf02471 鶴のマークのJAL機B767です。全長:54.9m、座席数:261、巡航速度:862km/h。

Uターンして♯3のボーディングブリッジへ向かって来ます。身体全体で受けるタービン独特のあの甲高い轟音に初体験。

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Dscf02521 ボーディングブリッジが接続され、しばらくすると子供さん達が手を振っているのを見て機長が両手を振ってくれているのが見えました。

Dscf02531 JAL機が燃料補給してます。

Dscf02581 JAL機とANA機の2ショットをと思い、色んな角度から撮ろうとしたけどこれが精一杯。

Dscf02571 その間、両機とも沢山のコンテナを積み込みました。

Dscf02591 ANA機が出発の時間に成りました。

Dscf02721 出発に際し展望デッキに居る人達が手を振って見送りです。そうすると ⇩ 副操縦士の方が両手を振ってくれてます。

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Dscf02791 滑走路のスタート地点に向かって右奥へ。そして轟音が聞こえて来ました!見る見る内にその機影は大きく見えて来たかと思うと目の前で離陸!シャッター押したけど飛行機が写って無い!!。唯一写ってるのも、また残念な写真に・・・。

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Dscf02841 コンパクトカメラはこの網目の隙間から写真を撮る事が出来ます。一眼用カメラのために3つ分の隙間が空いたところが何か所か有ります。

続いてJAL機の出発です。この時も操縦室の窓越しに手を振ってくれているのが見えました。

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Dscf02911 3度目の正直とばかりに今度こそ今日の1枚を撮るぞ!の心意気で、その一瞬に賭けシャッターボタンを押しました。⇩

Dscf02941 正面に見える3本線が離陸ポイントとみてシャッターチャンスを賭けてみたのは正解だったけどジェットの速さにタイミングが少し遅かったな~。

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アッと言う間に高く大空に!。

今日も色んな意味で充実した良い1日でした。

因みに一眼だとこんな感じで写せます。 7月27日、尾道でのブルーインパルスの写真です。

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2019年9月 1日 (日)

大型船の入港・出港の風景

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_dsc08961 ”日新丸”は長年、南極海での調査捕鯨の母船として活躍していましたが日本が国際捕鯨委員会(IWC)を脱退したことから7月からは日本沿岸の排他的経済水域(EZZ)内200海里(約370km)での操業に向け整備を終え6月29日、因島を出港しました。

私が子供の頃には鯨肉は安価でどこの家庭でも一般的に食べられており、小学校の給食でクジラの竜田揚げがメチャ美味しかったのを今でも覚えています。

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船舶も車の車検に相当する検査が有ります。船検は5年に1回行われる定期検査(詳細な検査)と毎年行われる中間検査(簡易な検査)が有ります。比較的大きなドッグが有るJMU因島工場には多くの大型船が入港します。

_dsc08661 さんふらわあ さつま”が6月22日にやってきました。2018年”さつま”と同時期に建造された同型船の”きりしま”は大阪ー志布志(鹿児島)航路に就航しています。この二隻は名誉ある”シップ・オブザ・イヤー2018 大型客船部門賞”を受賞しました。受賞理由は二重反転プロペラ(プロペラが同一の軸に2枚装備され互いが反対方向に回転しています。)とハイブリッド推進システム(”さつま・きりしま”の場合は入出港時にはモーターで推進する仕様)を導入し高い省エネ性能と操船性を両立させたのが主な理由だそうです。

_dsc08681 1年ほどの航海で所々、錆が出てますね。特にアンカーの錆が波風で後方と下部の船体に付着してます。

_dsc08741 巡視船PLHー05ざおう”との2ショット。

ドッグでの点検・整備も終わり7月7日試運転を燧灘で行い百貫島と因島の間に錨泊しその後、大阪に向け出港して行きました。

_dsc09801_3 掃海艇の後方で出航に向け錨を上げています。錨を巻き上げる時には海水をポンプで汲み上げアンカーチェーンに噴射し付着した泥などを除去します。この時、”さんふらわあ さつま”は試運転航海の信号旗RU1を揚げています。

_dsc09841 この後、私が”ご安航を祈る”の信号旗UWを掲げたので、その返礼としての回答旗UW1に変わりました。我々に対しての回答旗に感激です!。

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_dsc09921 ”さんふらわあ さつま”の乗組員の皆さん有難うございました。お元気で!。

7月10日、はるばる沖縄から巡視船”おきなわ”がやって来ました。

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Dscf00801 正しく日本の領土・領海の最前線で日々監視の目を光らせる激務が伝わって来ます。

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点検整備も終わり、真新しく成った”おきなわ”の出港に際し係留している掃海艇の”みやじま”がUWの信号旗を掲揚しました。海の男達の紳士な対応に感動!。

_dsc01141おきなわ”が出港して行きます。我々も心を込めて見送りしました。

_dsc01171何時もこんな感じで、見送りをしています。旗は上からUW”ご安航を祈る”です。

_dsc01191 LED表示板には造船所の人達に対して”お世話に成りました。”の表示、汽笛長音一発そして回答旗のUW1が掲揚されています。

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おきなわ”の仕様は、全長:105.4m、幅:15m、速力:22ノット、航続距離:6,000海里、乗員:69名、主要兵装:40mm単装機銃・20mm単装機銃、搭載ヘリコプター:「ベル212」中型ヘリコプター

これからも我が国の海上の安全・治安の確保をお願い致します。

8月9日には内海造船 瀬戸田工場での点検・整備も終わり巡視船”きい”が和歌山に向け出港したようなので因島大橋へ見送りに行きました。

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巡視船PLHー05”ざおう”の「PLH」は「atrol Vessel arge with elicopter」つまりヘリコプター搭載型の巡視船です。”ざおう”はその船名から分かるように第2管区海上保安本部が有る宮城県塩釜港を母港としています。建造から既に37年経過しており建造費の抑制から大規模な改修工事が行われました。外観的には操舵室と指令室を含む最上階の船橋が撤去され、新しく一回り大きく、現在の巡視船と同じ大きさの操舵室・指令室に成りました。

_dsc08691 約32億円をかけ6か月に及ぶ大幅な改修工事により新しく生まれ変わった”ざおう”は3度の試験航海をへて7月31日、母港である塩釜港に向け出港しました。

7月17日、試験航海からの帰港時の写真です。全てが新しく成り現在の巡視船と見違えるほどに綺麗に成りました。

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8月6日巡視船”やひこ”が第九管区伏木海上保安部(富山県高岡市伏木港)に向け出港しました。

ドッグ入りした時の状況。遠めでもアンカー周り、甲板に錆が見えます。

また船首には35mmと20mm機関砲が装備されています。

_dsc09941 点検・整備を終え綺麗にお化粧直しをして出港です。

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Dscf01331 日本海の安全・治安の維持をお願いします!。

8月1日、神戸から母港、広島港に向け布刈瀬戸を航行する”STU48号”ですが船体にUW2の表示が有りますがこれは造船所では入港する船に信号旗で掲揚表示しています。STU48号では船体に信号旗を書く代わりに文字で表示しています。UW2は”歓迎”と言う意味です。つまりSTU48号劇場船に乗船してくれるファンの方々へのメッセージと成っているんでしょうね~?。

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8月16日、”たんさ”が試運転から帰って来ました。入港した当時の船名は”資源”でしたが一般公募で変更されました。この船はその船名からも分かる通り海底探査を行い海底資源を調査する三次元物理探査船です。ノルウェーの会社から買い取りJOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が運用します。

_dsc01411全幅が40mも有り、その畏怖堂々とした姿が昔の軍艦を偲ばせるような船形です。本船の仕様は、全長:102.2m、最大速力:18ノット(約33.3km/h)

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_dsc01481 この船は海底探査を行う特殊な機能を有している事からノイズや振動を極力抑えるために発電機による電気推進としています。煙突も船首部に有るので発電機関も船首部に有るのかな?。

8月18日、近海郵船の”とかち”が出渠(しゅっきょ:ドックから出て行く事)し、そのまま出港しました。

_dsc01581 とかち”の仕様は全長:166.7m、全幅:24.00m、航海速力:23.7knt(約44km/h)積載能力:128台/12m換算、乗用車:103台、冷凍用電源:36個、敦賀~博多を就航。

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_dsc01731 8月18日には日本海運株式会社の”ひまわり 5”が出港しました。日本海運株式会社は日本通運グループの海運会社です。

_dsc01741 ”ひまわり 5”は東京ー博多・瀬戸内航路に就航しています。仕様は全長:166.90m、全幅:27.00m、航海速力:23.0ノット(約43km/h)、主たる積荷:乗用車251台、シャーシ160台。

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_dsc01761信号旗はRU1試運転航海とUW1返礼の回答旗が掲揚されています。

_dsc01821 船首のタグボートは沖合まで本船を曳航し船尾に居るタグボートは緊急時のブレーキ役です。

2019年7月24日 (水)

「 神珠丸 」進水式 (内海造船 瀬戸田)

_dsc00311令和元年7月18日(木)11時25分より内海造船瀬戸田工場において栗林商船株式会社、発注のロールオン/ロールオフ貨物船「神珠丸」総トン数14,300トンの進水式が行われました。今日も平日にも関わらず結構沢山の人で賑わいました。

家を出る前にPCで天気予報雨雲レーダーで降雨状況の予報を見ると進水式の時間帯には完全に雨模様で残念な気分で出発しました。途中、通り雨にも会いテンションは下がり気味。

Dscf01021 開場5分前に内海造船に着いて見上げると晴れの日を迎えた新造船が紅白の幕と満艦飾(信号旗・万国旗)で飾り立てられていました。そして見学者の列の後ろの方にテレビ局の撮影スタッフの方達が居ました。何処のテレビ局?と思いながら見ていると内海造船の方へのインタビューが始まりました。あっ!TSSの”満点ママ!!”のモリクミさんやー!(森本久美子さんの事です)水曜の番組内の”あの町へ駅んさい”で広島県内のぶらり旅を担当しているリポータさんです。昨日は番組で東尾道を放送してて次回は”瀬戸田の沢へ行ってきます!”と言っていたんで進水式のタイミングで来たんかな~!?。

進水式30分前に成ったので、何時も通りネタ元のニュースレターと生産量日本一&国産レモン発祥の地、瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf01101 進水式が始まる頃には微妙に傘が要るか要らないかの小雨も止んで気持ち良く写真撮影出来るように成りました。テレビ撮影の人達は船台の下で我々と同じ目線での撮影をしていました。普通はテレビ撮影が来たら船台の上のベストポジションで支綱の切断、ワインが割れて、くす玉が割れ、進水する様子を撮影すると思ったけど。。。この旅レポートを見てて感じるのはモリクミさんが何時も一歩引いた感じでのホンワカしたインタビューや、お店の紹介をしているのが非常に好感を持てて見れるのが良いんです。今回の撮影も見学者目線での控えめな撮影かな?。進水式前の一通りの撮影が終わり私の撮影ポイント近くに来て進水式の始まるのを待ってるようで、思い切ってモリクミさんに写真1枚良いですか!?と聞いたら快くOKしてくれたので2枚撮らせていただきました。おっさんも時にはミーハーに成る時が有るんです!!。我ながらメチャクチャ良い写真が撮れました!!!。許可を頂いていないので残念ながらブログにUP出来ませんが・・・。

今日の本船は一段と大きくファインダーに収まりきらないので良い写真が撮れませんでした。見学場所が船台の直ぐ下で近すぎるのも・・・。

そうこうしていると進水式が始まり支綱が切断されると共に、くす玉が割れ五色のテープと紙吹雪が舞い汽笛を鳴らしながら滑るように進水して行きました。

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_dsc00591 今日も沢山の人達の祝福を受け新しい船が生まれました!。

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足を自分なりに記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)また先週のフェリーの進水式の時に撮った写真を添付します。何時も大型船の進水式の時には船尾方向は規制線が張られ写真が撮れないので先週、事前に撮りました。

< 特 徴 >

1.本船の積載貨物は、シャーシー、乗用車、トラック、重車両、ロールペーパー等です。

ロールオン/ロールオフ型一般貨物船とは車単独または貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶です。一般的には略してRORO船と言います。

2.車両艙は合計6層から構成されており、内3層は乗用車艙です。残りの3層には、シャーシー、トラック、重車両等の積載が可能です。

3.乗込甲板(岸壁等から車両を乗り入れた最初の甲板)および1層下の甲板には、ロールペーパー積載用の区画が設けられています。

4.自動車の搭載は、乗込甲板の船尾左舷および船首左舷に設けられたショアランプ扉から船内に入り艙内ホールドランプ(各層をつなぐ坂道)を経由して、所定のホールドまで自走して行きます。船尾のショアランプ⇩

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5.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、船尾省エネバブルによりプロペラ旋回流のエネルギーロスを回収し、水力に変換することで燃料消費量を低減しています。

_dsc09161 スクリューの先端の舵の部分が球状に成っており整流用のフィンが付いているのが分かると思います。

6.減揺装置としてフィンスタビライザ及びART(アンチローリングタンク)を装備しており、航行状態に応じて適切な減揺装置を選択して使用することで、船体の横揺れを効果的に減少させます。⇩ 収納時のフィンスタビライザ

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ART:アンチローリングタンクとは船体の両舷にタンクを備えパイプなどで繋ぎ、これに水を入れると船の横揺れと共に水の移動が起き、これが船の揺れと反対方向にモーメントが働き揺れを抑える事が出来ます。

7.バウスラスター及びスタンスラスタを備え、舵に新型K-7舵(K7-M2型)を採用することで離接岸時の操船性能の向上を図っています。

船尾に装備された物がスタンスラスタで船首にも、これと同じ物が装備されており船体に対して直角にプロペラが装備されている事で船を直角に動かす事が出来ます。

_dsc09142 (K7-M2型)舵とは5.の説明写真で見ると分かるように舵の後端1/4ほどが動かせる構造に成っている事が分かると思います(主舵と副舵:フラップとに分かれている)。飛行機の主翼のフラップと同じ様な働きをさせる事で水流の流れを変化させ本船を横移動に近い形で動かせるように。

8.電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、燃費低減および低負荷での燃焼状態改善を図っています。

< 主 要 目 >

 全      長              約174.95m

 長      さ(垂線間)          162.00m

    幅    (型)             29.00m

 深      さ(型)(乗込甲板)       12.20m

 構 造 喫 水 (型)              7.20m

 総 ト ン 数              約14,300トン

 貨 物 積 載 数  

  13mシャーシー(1,300mm L x 2,500mm B)  120台

   乗 用 車   (5,000mm L x 1,700mm B) 250台

   ロールペーパー   (1,626mm H x φ1,100mm) 2,000巻

 主 機 関 MAN B&W 9S50ME-C8.5型 (UP-RATING) 1基

      連続最大出力        15,930kw x 135.0 min-1

      常用出力(85%)     13,540kw x 127.9 min-1

 速      力 航海速力    約21.5ノット(約39.8km/h)

 船      級               NK(日本海事協会)

 船      籍               東京

         起 工 年 月 日    平成31年 2月 1日

         進 水 年 月 日    令和 元年 7月18日  

         完 工 年 月 日    令和 元年11月 下旬

今回は小学生や幼稚園児の見学者は元より一般の方の見学者も多く、くす玉が割れてから着水するまで大きな歓声に包まれ”神珠丸”も輝いて見えました。

栗林商船株式会社さん内海造船株式会社さん有難うございました。

*今日、進水した船名は神珠丸:シンジュ丸なのに宝石で使われている真珠の漢字じゃないのは何で?と思い栗林商船さんのH.Pを見たら納得しました。

内航定期運航船として今回進水した船と同型船が7隻運航されており、それらの全ての船名の初めに神の名が付けられています。神明丸、神瑞丸、神加丸、神北丸、神泉丸、神川丸、神王丸と、神シリーズ船で統一されているんですね。

また、昭和44年、日本で初めてRoRo船を建造し、その時の船の名前が二代目と成る”神珠丸”だそうです。この会社は歴史も古く明治27年に運輸会社として起業し、船舶部門を切り離し現在と同じ社名に設立されたのが1919年(大正8年)で100年を迎えたそうです。また船のシンボルであるファンネルマークは栗林家代々受け継げられた「七郎治」名から「七」をとり屋号を「丸七」にしたそうで、それをファンネルマークとしたそうです。進水式の船首にも同じマークの社旗がはためいてます。

⇩今回の進水式では撮れなかったので建造中の写真です。

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2019年7月 8日 (月)

「旭洋丸」進水式 ( 内海造船 瀬戸田)

_dsc09321 令和元年7月5(金)12時20分より内海造船 瀬戸田工場にて石崎汽船(株)の875総トン型旅客船兼自動車航送船「旭洋丸」の進水式が行なわれました。この船は愛媛県 松山市~呉~広島の航路に就航されます。

ホームページを見ると、現在この航路では既に同じ船名の旭洋丸が運航されているので代替船に成ると思われます。また新造船ではFree Wi-Fiやモバイル電源も整備されるようです。

今日は梅雨の合間で晴天とは成りませんでしたが雨の心配も無くまずまずの天気で進水式に参加する事が出来ました。雨は精密機械であるカメラには天敵ですが私的にはそれ以上に写真撮影の障害に成る見学者の傘には困ってしまいます。

何時もの様に入場5分前に正門に並びました。

_dsc09021 建物の向こうに18日に進水するRo-Ro船が頭を覗かせてます。

まじかに見るとデカい!です。船首のバルバスバウで高所作業をしている作業の人が分からないほど小さいです。

_dsc09031 今日も入場時に日本一の生産量を誇る瀬戸田名産のレモンを使った粉末飲料と本船のスペックが記されたニュースレターを頂きました。

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入場時に貰ったニュースレターから「旭洋丸」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 特徴 >

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船首および船尾に装備されたランプドアにて行います。

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2.船型は普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.離接岸が容易にできるように船首部にバウスラスターを装備しています。下記写真の丸い穴が空いている所が右舷左舷に貫通しており、その船体中央部に電動プロペラが装備されており、これにより横移動が出来ます。

_dsc09091 4.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板(車両専用のデッキ)から遊歩甲板(またはプロムナードデッキと言います:人専用のデッキ)に直接移動可能なエレベーターを本船左舷側に装備しています。

5.省エネ装置としてエコキャップを装備し、推進性能の向上を図っています。

_dsc09121 スクリューの後端に有る白いフィンがエコキャップです。

通常プロペラの後端にはプロペラを軸に止めキャップを着けますが、この部分で発生する渦流がロスと成るため、通常のキャップに替え、この部分にプロペラ状に加工したエコキャップを装着し推進効率をあげています。

< 主要目 >

・全長: 約62.60m ・幅: 13.00m 

・深さ:車両甲板:3.90m 遊歩甲板:9.10m

・計画満載喫水:2.80m ・構造喫水:2.90m

・総トン数:約875トン ・載貨重量(構造喫水にて):約345t 

・車両積載能力(12mトラック):6台 15mトラック:2台 

 乗車のみ:33台

・旅客定員(通常時):300人 (非常災害時)428名

*石崎汽船さんのH.Pには災害時には給水や送電ができるような設備も備えています。と、記載されているので避難所的な役割も出来るのかな?。また大きな清水タンクを備え自家発から外部へ電気を送る設備も有るようですね。

・乗組員:12名

・主機関:ダイハツー6DME-23 2基2軸 

                連続最大出力:1,200kw X 750/235min-1 X 2

・航海速力: 約14.8ノット(約27.4km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

・船籍港:愛媛県松山市  航路:松山~呉~広島

起工年月日:平成30年7月30日 完工年月日:令和元年9月 下旬

撮影場所を決め撮影準備していると来賓の方々が式場に入られ、最後に内海造船社長のエスコートにより石崎汽船社長が入場し進水式の始まりです。

国旗掲揚から始まり、続いてオーナーの「旭洋丸」命名による除幕です。

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_dsc09261 続いて旗による合図・確認で盤木・安全装置の解除です

_dsc09291 支綱が切断されシャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され五式のテープに彩られ本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc09681 見事に着水し新しい船が生まれました!。

今日も楽しい一時を過ごす事が出来ました。石崎汽船(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

_dsc09711 式後も来賓・主賓が退場して、解散!の指示が有るまで作業員の方達は整列しています。

蛇足ですが船主が支綱を切断して本船が船台を滑って進水しますが、実際はシャンパンに繋がれた綱を切ったタイミングで安全装置のロックを解除しています。

_dsc09101 両舷とも内側の爪が倒れてワイヤーが外れているのが見て取れます。

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2019年6月 3日 (月)

「天王丸」進水式(内海造船 因島工場)

_dsc08191 令和元年6月3日(月)10時40分より内海造船(株)因島工場においてオーシャントランス株式会社、発注によるロールオン/ロールオフ型一般貨物船「天王丸」の進水式が行われました。

入場時に、お祝いの粉末レモンと仕様が書かれたニュースレターを頂きました。

_dsc07781_2 船尾ではタグボートに曳航用のロープも繋がれ準備万端です。

Dscf006012 式場内も準備が整えられ、その時を迎えます。

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 タイムスケジュール通り主賓・来賓が入場しいよいよ進水式の始まりです。 

まずは日本国旗掲揚から始まります。

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次はオーナーによる船名の命名による除幕です。

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そして号鐘により船首のセレモニー用に残された盤木の撤去です。

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_dsc07991 両舷とも白旗が上がり安全装置の解除が行われました。

_dsc08011 オーナーの社長夫人により支綱の切断が行われました!。

_dsc08031 シャンパンが割れると同時にトリガーが解除され本船は滑るように海へと向かい、くす玉も割れ紙吹雪が舞い散ります!。最高のシーンです!!。

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_dsc08621 新しい船が生まれました!。3隻のタグボートに曳航され艤装岸壁へと。

入場時に貰ったニュースレターを記載します。

< 特 徴 > *太字は私の補足説明です。

1.本船の積載貨物は、シャーシー、乗用車等です。

2.車両艙は合計5層から構成されています。内2層は乗用車艙です。残りの3層には、シャーシー、トラクター等の積載が可能です。

3.自動車の搭載は、船尾左舷と船首左舷のショアーランプ扉から船内に入り、艙内ホールドランプ(各デッキを繋ぐ坂道)を経由して、各所定のデッキまで自走して行きます。

4.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、バブル付き舵等により、燃費性能に優れた船型と成っています。

5.航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、バウスラスタおよびスタンスラスタを装備し、離接岸の性能向上を図っています。

*収納された状態のフィンスタビライザの状況 ⇩

_dsc07811 荒天時にはフィンが出て横揺れに対して抵抗と成り横揺れが軽減されます。

船首部のバウスラスターです。人と比べるとその大きさが分かると思います。

_dsc07851 これと同じものが船尾にも装備されているので横方向への移動も可能に成ります。

< 主 要 目 >

 全      長              約190.00m

 長      さ(垂線間)          179.00m

    幅    (型)             27.00m

 深      さ(型)(UPP.DECK)       22.70m

 構 造 喫 水 (型)              6.85m

 総 ト ン 数               約13,650t

 車 両 搭 載 台 数 13mシャーシ (13,000L X  2,500 B ) 約192台     

           乗用車 (4,700L x 1,700B)       約200台

 主  機  関 MAN B&W 9S50ME-C8.5型ディーゼル機関 1基

         連続最大出力(機関出力 UP-RATING 採用)

                     15,930kw x 135.0min -1

 速     力 航海速力     約21.5ノット(約39.8km/h)

 船     級                 NK(日本海事協会)

 船     籍                 日本         

     起 工 年 月 日       2018年12月19日

     進 水 年 月 日       2019年 6月 3日

     完 工 年 月 日       2019年 9月下旬

今回も作業員の方のキビキビした行動と190mもの大きなRORO船の進水式を見る事が出来、感動です!。オーシャントランス株式会社様、内海造船株式会社さん有難うございました。

進水式後に船台の上には船体を滑らすベアリングの役目をする鉄球が残ってます。背の高い自動車運搬船などでは重心が高いので進水式で横転しないように工夫されています。同じ位置での写真なので見比べると分かります。

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_dsc07852 上部の台ごと本船と共に進水して行きました。(殆どの人は上ばっかり見てるんで知らないだろな~?)進水中の写真を見ると分かります。海上に流出した盤木は回収され、それ以外の付属物はドッグ入りした時に、取り除かれます。

*先月、色々と船の写真を撮っても中途半端でブログにアップ出来てないので今回、まとめて載せました。

5月20日、話題の劇場船”STU48号”が因島大橋を通過する所です。

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_dsc07501 5月24日 布刈瀬戸を通過する”いずみ丸”

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Dscf00151 5月24日、JMU因島工場より出航する海上自衛艦 掃海管制艇 ”ゆげしま”の見送りをしました。ゆげしま、は正しく目の前に見える島と同じ名前なので凄く親近感が湧くな~。そしてナント!出港時には汽笛長音を1回鳴らし艦橋からの号令による”帽フレー!”の合図で船上に配置された自衛官の方達が一斉に私たちに向かって帽子を振ってくれましたー!。それだけでなく手旗信号によるメッセージも送ってくれましたが逆光で、”送信します”の合図は分かったものの本文が見えなかったのが凄く残念でした。発光信号による合図はYouTubeでも見る事有りますが手旗信号は凄く珍しかったんだけどな~。”ゆげしま”の乗組員の皆さん有難うございました!。

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Dscf00111 5月26日は弓削島へ帆船”みらいへ”の見学会に行きました。

船体は満艦飾(国際信号旗)で飾り立てられています。

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Dscf00291 操舵室内のエンジンの遠隔操縦装置と左端には国際VHF船舶無線機があります。

帆船では狭い水道とか海峡、出入港時には自由な操船が出来ないので帆による航行は出来ず帆船でも必ずエンジンは有ります。

Dscf00301 船体中央に操舵装置とレーダーが有ります。

*もともとは操舵室の事はホイールハウスとも言います。私が造船所で設計に携わっていた40年ほど前はホイールハウス・操舵室・ナビゲーションブリッジとかオーナーや船種により使い分けてました。ホイールハウスは映画で見るように大昔の帆船の舵取りは大きな舵輪だったので、そのホイールからきた名称のようです。船の場合は車に比べ随分昔からオートパイロットによる自動航行が当たり前に成ってます。

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Dscf00411 5月29日 海上自衛艦 掃海艇 ”あいしま” がJMU因島工場に入港しました。

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_dsc07601 5月30日 フェリーふくおかⅡ がJMU因島工場に入港しました。

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_dsc07701 今回は随分と写真を貼りつけ過ぎたかな?。

2019年4月 8日 (月)

愛犬との別れ

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私にとって唯一の家族であったワンコが平成31年3月25日(月)”虹の橋”へと旅立ちました。こんなに辛くて悲しい現実に押し潰されそうな日々です。16歳と1か月と1週間、一緒に生活していたのに今はガランとした室内に喪失感と寂しさで何もする気にもならず、ただボーっとした時間だけが過ぎてます。2週間経っても。。。

生花は、かかりつけの”かとう先生”から頂きました。かとう先生との出会いは5年前の狂犬病予防注射で近所の公民館に輪番医として来ていた時です。一般的には事務的に注射して終わりなのに、たまたま家のワンコだけしか居なかったのせいだったのかもしれませんが、先ず体形を観察して軽く触診して簡単な問診して注射をして貰らい、話をしてなかなか良い先生だな~と思い、病院は何処に有るか聞いた所、尾道なので通院するにはチョット遠いな~と。それから翌年の1月の日曜日にワンコが突然倒れ歩く事が出来なくなり地元の病院は休みなのでタウンワークで調べると、かとう先生の病院が開いているので迷わず伺いました。診察してもらうと前庭疾患で眼球が左右に振れているので目まいを起こしているとの事で、見ると激しく左右に振れてました。治療が終わり先生から今日の診療内容と薬など処置内容を書きますので、明日かかりつけの先生に渡して下さいと言われましたが明日もこちらに来ますと即断しました。この日から、かとう先生が我が家のワンコのかかりつけの病院と成りました。ワンコはアレルギーで外耳が炎症して痒がったり詰まってる状態が続き、その後も治療のため1週間の間隔で通院してました。

3月に成り眼の具合がどうもおかしいので点眼薬を処方して貰いましたが、最近に成ってキャッチと言ってオヤツを投げても上手く食べられず、落としたオヤツが目の前に有るのに探し回ったり、階段も踏み外す事も有って心配に成り相談したところ眼科の専門医が倉敷にいらっしゃると言う事で紹介してもらい直ぐ予約を入れ診察してもらうことにしました。診察の結果は最悪で緑内障で左目は既に見えて無いとの事でした。右目もこのままでは近い内に失明しますと、飼い主にとっては厳しい現実を突きつけられました。先生からは緑内障の説明と今後の治療法などの説明を詳しくしていただきましたが初期段階では無い現状では手術しか治療が無いと言われ、その場で手術をお願いしました。看護師さんからも手術・入院時の説明を受け手術の予約をして、凄く落ち込んだ気持ちで帰宅しました。その日から気分は憂鬱で何も手に付かない状態でした。

平成28年3月15日に右眼の手術を行い17日に迎えに行きました。10年程前に子宮蓄膿症でも手術した事が有るくらいで私から離れた事が無かったのと手術とケージに入っていたので診察台の上で凄く興奮していたので私の匂いをかがせたり顔を近づけるとやっと安心してました。先生からは手術は成功して順調な経過ですと言ってもらえました。その後、1週間・2週間後の診察でも経過は順調との診察でした。これでやっと何時もの生活に戻れるんかな~と。フレンチブルは興奮のスイッチが入り易い犬種で我が家のワンコはドライブが大好きで車に乗ったとたんスイッチが入りハァハァ!ゼイゼイ!と興奮し体温が一気に上昇するので寒くても窓を開けて走るのが当たり前に成ってました。そして久し振りに散歩へと思い何時ものダムへ行きました。その2~3日後に顔・額に手を近づけようとするだけでキャイン!と泣くのでこれは尋常では無いと直ぐ病院に電話し急患で行くと感染症に罹ってとの診断でした。治るかどうかは五分五分と言われ一縷の望みを抱いて1週間通いましたが遂に両目とも見えなく成りました。この時ばかりは自分の認識不足と馬鹿さ加減にワンコに申し訳なくてどうしようも無く泣きながら謝ってました。

Dscf4661 その後も通院は1週間から2週間の間隔で健診していただき1年が過ぎた頃に手術した右眼の様子が思わしくなく最終的に摘出の診断が成されました。もう眼は見えて無いので迷う事無く摘出に同意しました。この時、先生からは同時に左眼の摘出すれば左眼のケア(点眼や通院)をする必要も無く成る選択肢も有る事も伝えられましたが、失明しただけでなく両眼の摘出は不憫なので右眼だけにしました。写真にあるように1年で右眼だけで3種類・2種類の点眼を5回~2回してました。左眼は以前から眼を瞑る事が出来ず2~3時間間隔での点眼をして夏や冬のエアコンシーズンでは1~2時間おきに点眼が必要と成ってました。これだけで時間に縛られるのと昼夜に関係なく点眼する必要からプレッシャーとで慢性的に睡眠不足に成っていました。

Dscf4657 この間使っていた点眼薬です。また左眼がマバタキ出来ない事による目の乾燥を防ぐ点眼薬はこんなに使いました。当初は使い捨ての容器から通常の容器に。

Dscf4654pf 使い切りの容器でもラップで覆い4回ほど点眼してました。

また、この3年間での大腸炎・膀胱炎など高齢になって次から次へと色んな病気を繰り返し、補助食品としてビタミン剤やサプリなど処方されたのを含めると結構な量に成ってます。

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この3年間で倉敷へは60回ほど通院し尾道へは毎週行った計算に成ります。病院代と交通費を計算するとファミリーカーが買える出費です。私がワンコを飼いだした頃には未だペット保険は無くて近年に成って各社から販売されて入ろうとした時には高齢で掛け金も高かったので入らずじまい。人間と同じでペットも長寿命に成っている現在ではペット保険に入る事をお勧めします。また今回お世話に成った眼科医の先生も丁寧に対応していただき直接、電話をもらいワンコの状態を確認していただく事も有り、良い先生に巡り合う事も大切です。大変有名で診察待ちしていたら飼い主さん同士で色んな話が出る中で遠くは山口や高知からも来院している人がいるとか。実際に私が話をした中に新幹線に乗って鹿児島から手術後の定期健診で来た人や高松から紹介で来た人も居ました。

ワンコも高齢に成ってくると2か月に1回の割で下痢や嘔吐など体調不良に成って心休まる事も無く何処がどう悪いのか口が聞いてくれたらな~と思うのでした。

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かとう先生にお世話に成って1年程した頃に食欲不振と満足に歩けない状態に成り血液検査や膵炎検査キットなどによる検査で膵炎が判明し、高脂肪・高蛋白の食べ物は一切ダメで、この先,一生の食事制限と成ってしまいました。眼が見えなく成って食べる事が唯一の楽しみだったのに、オヤツさえ食べる事も出来なく成って可哀そうだなと思ってたら缶詰も適応した物が有ったので眼科で処方された薬も混ぜて与える事が出来て良かったです。そして3か月後に右眼の摘出手術でした。

翌H.30年4月には食欲不振で再び血液検査をしたところ腎臓病である事が判明しました。先生からはこの状態で腎臓の機能は30%しかないので、この先厳しい状況に成ると言われた時には動揺して目の前が真っ暗に成りました。そんな私を見た先生からは励ましと今後の治療方法の説明をされ前向きに風花ちゃんと一緒に頑張りましょうと言ってくれました。この日から点滴注射と皮下注射を2日置きにする事と成りました。かとう先生や眼科の先生からも夏場が危険なのでクーラーで温度管理をしっかりする様にと、アドバイスがありました。近年に無い暑い夏をどうにか乗り切り秋に成る頃には老化により後ろ足の筋力の低下でヨロつく感じでの歩行となり、また眼が見えない事により1日中寝る事が多いため脳への刺激が無く余計に認知症が進み私の言う事も分からず、この頃から一段とトイレなど介護の負担が増え、車に乗ると何故か大声で喚くようにも成りストレスを感じてるみたいで、運転している私も大きなストレスとなり診察の度に、かとう先生へ愚痴をこぼすように成りました。通院のストレスが有るようなので体調は安定しているので通院間隔を3日・4日と段階的に開けて行きました。11月に成り日曜の診察を終え帰宅して昼食にしようかと思ってたらワンコが急にバタンと倒れ痙攣を起こし口からは泡をはいているのを目の当たりにした時には何が何だか分からない状況で、オロオロするだけで”風ちゃん!風ちゃん!”と叫んでるだけでした。12時を回り病院は日曜の診察は午前のみだけでしたが電話をすると偶然にも先生が居て直ぐ来るように言って下さったので飛んで行きました。座薬をしてもらい落ち着いた様子で帰宅出来ました。今後も痙攣を発症するとの事で座薬を処方されましたがワンコのあんな辛い姿を見るのは嫌で嫌でどうにか2度と痙攣を起こさない様に祈るしかありませんでした。年も変わり1月に成ると再び痙攣を起こし座薬を入れようとするも中々上手く出来ず失敗し2度目でどうにか挿入し30分程したら落ち着いた様子で、私は精神的にクタクタでした。秋口から食欲の低下で体重も見る間に落ち、その間に何度となくハーネスの調整をしました。

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去年の3月には10kg程有った体重も2月の中頃には7.5kgに成り3月には7kgに。当然今までの様にドライフードを食べなく成ったので、どうにか缶詰だけでもと手でつまんで口元に持って行くとやっと食べてる状態。そんなんでこの頃には後ろ足には全く力が入らず前足のみ動かせる程度に。3月中旬以降は寝たきりの状に成り痙攣を何度も発症し血便もあり体重も6.3kgまで落ち先生からはもう先は長くないので、飼い主さんの納得が行くようにしてあげて下さいと言われました。帰りの車中では止めどもなく涙が溢れました。缶詰さえも食べれなく成って流動食を注射器で口元から少しづつ飲ませる事が出来ましたが遂に流動食も口にする事も無く成り最後はほんの僅かの水を飲みました。

3月25日に日付が変わろうかとする時間にまた痙攣が起こったので何時も通りに座薬を入れ30分過ぎても治まる様子は無く1日2錠までならOKと言われてるのでもう1錠挿入して見守っても痙攣が治まる様子は無く口の泡を拭きながら、”今迄と全然違う!”と心で叫んでいました。長くても5分ほどで治まっていたのに、また病院も開いている時間じゃ無いし頭の中は色んな事がぐるぐる回って普通じゃない感じで。痙攣は1時間20分も続きワンコは精も根も尽き果ててる状態で可哀そうでどうしようも無く。。。30分したらまた痙攣が始まって直ぐ治まったけど、しばらくすると軽い痙攣を幾度となく繰り返し。。。長い時間が流れ朝方には昏睡状態に成り荒い鼻息で辛そうにしているのを見ると”もう風ちゃん!頑張らんでエエから!”と何度も何度も言い身体をやさしく撫でながら泣いていました。そして大きな息をしたかと思うとサッキまでしてた荒い鼻息がばたりと止みました。慌てて手を心臓に当てるともう鼓動は感じられませんでした。”風ちゃん!風ちゃん!”と大声で叫ぶと既に心臓は止まってるにも関わらず、頭を持ち上げてブルブルとしました。昔からアレルギーで耳が痒い時や耳掃除をした後にブルブルとしょっちゅうしていたので、これが私への最後の挨拶として旅立ったんだと感じました。それからは悲しくて悲しくて、しばらくは泣いてました。

インターネットで葬儀場を探したけれど何処にするか決めきれず、かとう先生へ報告と今迄お世話に成ったお礼を言いに病院を訪ね、葬儀場のパンフレットも3種類ほど頂きました。病院で先生の顔を見るなり大泣きしてしまいました。先生からは”風花ちゃんも飼い主さんも本当に凄く頑張ったよ!ここまでやったてきた人はいないから!”と。

亡骸を見てるとずーっと泣けてくるので、その日のうちに葬儀をする事にして三原の奥の山陽道の脇にある所に決め午前中が開いていたので、お昼前の予約を入れワンコと”ふたり”での最後のドライブをしました。葬儀場では人間と同じ様な形式で葬儀が行われました。最初に焼香を済ませ葬儀の写真を撮り(自分でも撮影し)花に囲まれたバスケットの中でバスタオルの上に寝てバスタオルを折り返して上から掛け前足と顔が出てる状態で、切り花を顔や首周りに1つずつ飾りながら話掛けました。そして一輪の花とメッセージカード(風ちゃん楽しかったよ、ありがとう、さようなら)を添えて最後に本当のお別れをしました。

自宅には花壇も無くてお墓も作れないし自分一人なので後々の事も考え火葬とお墓は合同にしました。

一週間後に火葬が済み合同墓に埋葬されたとの通知と共に葬儀の写真も同封され、見たとたんに、また大泣きしてしまいました。

お墓にお参りに行く時に、かとう先生から頂いた生花のお礼を言うために病院に寄り点滴してる時に介護の助言をもらったり世間話をしてた看護師さん達に、お礼を言って先生にもお礼を言いました。先生から優しい言葉を掛けられるともうダメで涙が出てきそうで。かとう先生・看護師の皆さん、ありがとうございました。

お墓に着くと大好きだった缶詰を供え焼香し語りかけました。

    「”風ちゃんまた天国で一緒に暮らそうな”」

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2018年9月 2日 (日)

「KIRANA NAWA」進水式 (内海造船 因島)

_dsc0704 平成30年8月28日(火曜)11時50分より内海造船(株) 因島工場においてREGULUSLEASING PTE.LTD.発注による載貨重量18,960tプロダクトタンカー「KIRANA NAWA(キラナ ナワ」の進水式が行われました。

入場時に、お祝いの粉末レモンと仕様が書かれたニュースレターを頂きました。

Dscf46051 沖合では進水後に曳航するためタグボートが待機してます。

_dsc06751準備も整い進水式の開始を沢山の人達とワクワクしながら待ちます。

_dsc06771内海造船社長のエスコートによりオーナーご夫妻が入場し、メイエベントの支綱の切断は、ご婦人がを行います。

主賓・来賓も入場し、いよいよ進水式の始まりです。

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船首の社旗(向かって右端は内海造船)も青空に気持ち良く、はためいて今日の日を祝っているようです。

シンガポール・日本の国旗掲揚から進水式が始まりました。

_dsc0681 続いてオーナーの船名の命名による除幕式です。(シャッターのタイミングが遅かった!)

_dsc06821 号鐘(ごうしょう)により進水準備の始まりです。

_dsc0685 セレモニー用に残している船首部の盤木の撤去です。

_dsc0687 いよいよ支綱切断によるシャンパンが割れる瞬間です。

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_dsc0689 シャンパンが割れると安全装置が解除され、くす玉が割れ五色のテープに彩られた本船は滑るように進水して行きます。

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_dsc0725 見事に着水し今日も新しい船が生まれました!。

タグボート3隻により曳航され偽装岸壁に向かいます。

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入場時に貰ったニュースレターから「KIRANA NAWA」の特徴とスペックを少しアレンジして記載します。

< 主 要 目 >

 全      長              約157.98m

 全      幅                27.90m

 深      さ                  11.20m

 満  載  喫  水                   7.26m

 総 ト ン 数              約13、200トン

 載 貨 重 量                約18,960t

 最 大 搭 載 人 員                   25名         

 主  機  関 日立ーMAN B&W 7S35MC7.1   1基         

         連続最大出力   4,900kw x 170min -1

 航 海 速 力       約13.4ノット(約24.8km/h)

 船     級            N K (日本海事協会)

 船  籍  国                 シンガポール

 起 工 年 月 日       平成30年 3月29日

 進 水 年 月 日       平成30年 8月28日

 完 工 年 月 日       平成31年 2月上旬

< 特 徴 >

1.本船は、東南アジア海域を航行し、石油精製品(重油)を運搬するプロダクトタンカー(原油を精製する設備の無い地域へ精製された石油製品を運ぶ船)です。

2.本船は、運航喫水が7.26mに制限された幅広浅喫水型のプロダクトタンカーです。貨物油タンクはスロップタンク(タンクを洗浄した時に出る油汚水を貯め油水分離させるタンク)を含み合計12タンクに区画され、それらは二重船側および二重底により保護された構造であり、貨物油の流出を防ぐよう、海洋汚染対策を考慮しています。また、全ての燃料タンクについても、船側損傷による油流出を防ぐため、二重船側および二重底により保護された構造としています。

3.貨物油タンクの合計容量は約23、265m3で、このタンクに積載される貨物油は600m3/hx3台の電動スクリューポンプにより、荷揚げされます。

4.本船は幅広浅喫水型であり、推進性能と操縦性能を考慮して開発された船型と、船尾に装備した大きな舵により、水深の浅い港でも優れた保針性・旋回性を発揮します。また、船首と船尾に設けた自船用燃料タンクの積載燃料を船首部にシフティングすることで、イーブン・キール(船首尾の喫水を同じに保つ)での運航が可能です。

*以下⇩私なりに4の内容を分かりやすく書きました。

船首尾の喫水の差をトリムと言います。一般的には若干、船尾の方が喫水が大きい(船尾の方が沈んでる)船が殆どです。本船では積荷や荷役の関係で船首の喫水が小さく成った場合、燃費効率が悪く成ったりバランスが悪く成るため一般的な船ではバラストタンクと言って海水をタンクに注水しトリムの調整をとりますが、本船の場合は自船の燃料によりトリムの調整が行われるためにバラスト水により自船の重量を増やす事も無く燃費の改善が図られ、また浅い港湾での航行も可能と成ります。

本日も外国航路を航行する大きな船の進水式を造船マンの人達と一緒に見守りながら参加出来た事を感謝致します。オーナーさん、内海造船さん有難うございました!。