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2015年11月13日 (金)

「第三東洋丸」進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf04371 平成27年11月13日(金)12時10分から内海造船瀬戸田工場で進水式が行なわれました。 \(^ ^)/ 進水式の当日は晴れるとのジンクスが有りますが今日は残念ながら朝から小雨が降っていました。造船マンの人達と私の願いは天までチョッと届かなかったみたいです。 (´Д`)
今回も入場時にレジメと紅白の蒸しパンを頂きました!。 人´∀`)

Dscf04151今回、進水式する自動車運搬船の特徴と主要スペックは以下の通りです。

630台積自動車運搬船

第三東洋丸

1.船尾左舷のランプドアから船内に入りデッキ間に有るホールドランプ(船倉をつなぐ坂道)を経由し所定のデッキまで自走します。

2.バウスラスターとスタンスラスタを備え自船のみでの離接岸を容易に出来ます。

3.車両乗込口付近をリフタブルデッキ(床を天井まで上げれる構造とし2階分の高さを確保出来る)により大型車両の積載も可能としています。

4.本線の喫水線下の形状に於いて机上の計算と回流水槽試験を行い優れたスピード性能を確認しています。

[主要目]

・全長:約125m、 幅:20m、 深さ:(上甲板/乗込甲板)14.36/11.80m

・構造喫水:5.55m、 総トン数:約4,000トン、 貨物重量:約2,800トン

・車両積載能力、 乗用車:約631台、 中型車:約7台、 大型車:約6台

・乗組員:14人、 航海速力:約18ノット(約時速33.3km)

・航路:広島~宇野~坂出~衣浦~千葉、 航行区域:限定近海(*内航)

・起工:平成27年7月31日、進水式11月13日、完工:平成28年2月中旬

以前も進水式でこちらに来た時も「第三はる丸」という自動車運搬船でした。

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前回のはる丸で説明した様に船首に有るのがバウスラスター(バウ:船首、スラスタ:プロペラ)を運転して船首を左右に振れ、船尾に有るスタンスラスタとの併用により平行移動も出来、離接岸を自船のみで行なえ最小回転半径も大幅に小さく出来ます。(動力はエンジンではなく電動です)

 

  

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Dscf04231船首尾とミドシップ(船体中心)に喫水線が書かれています。この船は喫水:5.55mなので逆三角形のラインが5.55mです。

*車でもこのミドシップと言う表現が使われ、車の(重量)中心にエンジン配置を行なう事を言います。

進水式で何時も思うのですが船のスクリューって船体の大きさに比べて随分と小さいのに速力が出るな~と関心します。

 

Dscf04221 沖合いにはタグボート(大田丸)も配置に着き準備万端です。*進水した船はエンジンなどの試運転などしていないため自船では何も出来ないのでタグボートによって儀装岸壁に曳航されます。
いよいよ進水式の始まりです! (o・д・o)*  国旗掲揚から始まりました。

Dscf04311船名の除幕式が行なわれました。続いて盤木の取り外し、安全装置への人員配置。(ワイヤーに手を掛けているのでコレを解除?)

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オーナーの手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンペンが割れ船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い、関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。1分にも満たないこの瞬間に沢山の人達の感動が共有されます。 (人´∇`) 何度見てもエエな~!。

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Dscf04441 動画を撮ってる見学の人、進水しても整列して船を見守る作業員の人達。

Dscf04471写真的に分り難いですが船尾上部にZOOM-ZOOMのマークとMAZDA書かれています。マツダ専用の自動車運搬船の様です。マツダも昔は東洋工業という社名だったので、この船の船名も東洋丸なのかな?。

お祝いで貰った紅白の蒸しパン、早速帰ってからワンコと一緒に美味しく頂きました!。 (^3^)/  ホシクテ欲しくてズーッと見てます。

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Dscf042512 11月25日(水)内海造船 因島工場で今回と同じ自動車運搬船(ただし積載台数はナント!7,540台積み)の進水式が有ります。今から楽しみだな~! \(=^O^=)/ 因島公園のつれしおの石ぶみから11月2日撮影

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2015年7月15日 (水)

「AFRICAN GROUSE」 進水式 (内海造船 因島)

Dscf15811平成27年7月15日10時より、内海造船因島工場にて「AFRICAN GROUSE(アフリカン グラウス)」の進水式が行なわれました。今日も夏らしい青空で進水式にはピッタリの天気でした。(v^ー°) 4月7日にはAFRIKAN JAYが進水し今回のこの船で4番船だそうです。(同一のオーナーから同型タイプの船を受注し、今回4番目の船)前回の進水式との船形が一緒で船名もAFRICANだったので作業員の方に聞いたら瀬戸田と因島で建造して、この船が4番船と教えてもらいました。 今回で3回目の進水式に参加させて頂きましたが、その場に居る人達皆が儀式に参加し感動を共有するこのワクワク感はたまらないです!(´∀`) 

 

Dscf15841まるたま君と現地集合し2人で中門より入場し今回も瀬戸田レモンを使った粉末飲料を頂きました!。(^^*) 

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80tの大型クレーンの下を通り抜け進水式会場に近づくと早速、まるたま君が動画撮影してます。

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クレーンをくぐり抜けると何やら砲丸投げの様な鉄球が沢山有りました。ソフトボールと野球の中間の大きさです。コレ何に使うか想像出来ますか?。船の下に並べ、ベアリングの様にして進水式の時に船を滑らすための物です。 船を建造する船台は進水させるために坂の様に成っており船尾付近にはゲートが設置されており進水式の時には開放され船尾は大潮の満潮で既に海水に浸かってる状態です。

Dscf15901舷側(船の端)の船底に斜めの板と白い四角の物が有りますが、斜めの板は横揺れ防止のスタビライザで四角い板は亜鉛板です。外洋を航行するフェリーや貨客船には、お客さんの船酔い防止のためにコレよりも大きな物が電動で出し入れ出来る様に成っている船も有ります。(普段は抵抗に成るので格納し波が荒れると出す)亜鉛板は電蝕(でんしょく)と言って、金属が海水との電気分解で化学反応を起こし電気が流れる事により腐食されるので敢えて電気分解により腐食され易い亜鉛を設置して点検で定期的に交換しています。どんな船にも付いており伝馬船で使う船外機などにも亜鉛板は付いてます。

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2人共、十分撮影したあたりで10時に成り進水式の始まりです。船主で有るアラブ首長国連邦の国旗掲揚に続いて日本の国旗掲揚。そして船名の命名を行い鐘の音と共に進水式作業の始まりです。

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 1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声に続き女性オーナーの手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンペンが割れ船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。

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船は会場の人達の感動と共に無事に進水しました!。  \(○^ω^○)/   入場時に貰ったレジメによると、今回の船の特徴は二重船側構造により船体強度と外部損傷による被害を最小に保つことが出来る様に成っています。従来は外板1枚なので事故などで損傷すると海水が流入し船が傾いたり燃料が流出する等の環境問題が有りました。また写真でも分かる通り幅広浅喫水の構造なので水深の浅い港湾や河川、運河および湖などへの航行が可能な船型と成ってます。積載可能な貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品などで、これらを30tのデッキクレーン4基で荷役出来ます。船のスペック(仕様)としては全長:183m、幅:30.6m、深さ:14.5m、満載喫水(最大に荷物積載した時の船の沈む深さ):10m(船体色の茶色と黒の境目)、船の総トン数:約23,850t、載貨重量:37,700t、乗組員:25名、航海速力:約14.1ノット(1ノット=1,852m)時速約26km。 起工:平成26年6月23日、進水:平成27年7月15日、完工:平成27年10月中旬。

船が滑り降りた船台には無数の鉄球が残されてました。少し見えにくいかな?

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Dscf16491↑作業員の方のヘルメットから海に向かって2列でボコボコしたのと、←作業員の方の前に有るのがそうです。

今回進水したの船名のGROUSEには”すばらしい”と言う意味が有ります。

蛇足ですが船の代名詞はSheです。なので欧米では女性の名前を付ける事が多いです。因みに日本では平安時代に自分の事を麿(まろ)と言っていたものが自分の大切な所有物にも麿と言っていたのが丸に成ったと言う説が本命だそうです。日本では昔から〇〇丸と言う船名が多かった事から外国を行き来する日本船を総称して丸Shipと言われています。

今日進水した船台の隣では既に自動車運搬船が建造されてます。パッと見に乗組員の乗降用のラダー収納が右舷後方に有ったので作業員の方に確認したら正解でした。

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             この船の進水式は秋頃かな~。(^-^)

台風11号のコースは17日未明に、瀬戸内海に向かって来ており今日は未だ夏らしい暑さでしたが、台風の風による我が家の1坪ほどの家庭菜園が心配です。最近に成ってやっとキュウリが収穫出来る様に成り、プチトマトも実りだしたのに(´Д`)。

2015年6月 2日 (火)

「第三はる丸」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成27年6月2日(火)10時40分から内海造船 瀬戸田工場にて「第三はる丸」の進水式が行われました。この船の特色はロールオン/ロールオフ型の一般貨物船です。ロールオン/オフとは船の前後のランプウェイからトラック・トレーラやフォークリフト等によって直接貨物を積み下ろしする貨物船です。仕様によると車両積載能力:(13mシャーシー)100台、(乗用車)250台と記載されているので一般に言われてる自動車運搬船に近いと思われます。この船のもう1つの主な特色としてはバルバスバウ(球状船首にして造波抵抗を低減する構造)の上部に台形状の突起状の構造物が有り、今まで見た事も無く”これ何!?何の為に有るん!?”って思ってましたがレジメとネットで調べて納得しました。波浪中の波による抵抗増加の低減を図る”省エネ装置STEP”と言われる物だそうです。(特許取得済) 上記写真の丸の左下に有るマルバツのマークの下には電動で動くスラスタ(プロペラ)が有ります。船首に有るのがバウスラスタ、船尾に有るのがスタンスラスタと言い自船で横移動が出来る為にタグボートなど必要とせず離接岸の性能向上が図られています。

Dscf13941これがバウスラスターです。右舷から見た所です。コレと同じ構造の物が船尾にも装備されてます。

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今回の進水式は手を伸ばせば届きそうな直ぐ傍だったので迫力ある大型船が目の前を進水して行く様子が見られました。その様子は、まるたま君に動画のアップをお願いしました。こちらでご覧下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/juku764021/39264004.html

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プロペラも、その位置より手前に居る作業員の方と比較したら、その大きさもお分かりかと思います。実際に人間より1枚の羽根の方がはるかに大きいです。

「第三はる丸」の主要スペックは全長:154m、幅:25m、深さ:17.5m、総トン数:8,500トン、航海速力:約21ノット、乗組員:14人

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スピーカーからの号令により船底を支えている盤木の取り外しを行い、旗による合図で作業の終了を知らせます。その後、オーナーが斧を振り下ろし支綱が切断されると船首のシャンパンとクス玉が割れ船が滑るように進水して行きます。この瞬間は作業に携わった造船マンの人達と見学に訪れた人達の感動が共有されます。*動画を撮っていたので写真は有りません m(_ _)m 

F10005291今回のお祝いの記念品は生口島と言えば日本一のレモン産地らしく瀬戸田産のレモンの粉末清涼飲料でした。 (v^ー°)

見学には地元の幼稚園児達も来てました。

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今回の見学場所は右舷側にある大型クレーンの走行レーン上のため、船との距離が近過ぎてカメラに収まりきらない状態でした。その分、進水式の迫力はハンパ無かったです。

生口大橋に向かって帰る途中、進水した「第三はる丸」がタグボートに引かれているのが見え全体の船型が初めて分かりました。2km以上も離れているのでデジタルズームを駆使してどうにか写せました。安価なカメラなんでこれが限界です。 (ノД`)

Dscf14111左舷に乗降用のラダー(船尾側面に収納式)や車両の乗降用ランプドアが船首側面・船尾に装備されてます。

次は因島工場の進水式が夏?秋?には有るのかな~?。↓上甲板まで出来てそう。

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2015年4月 7日 (火)

「AFRICAN JAY」 感動の進水式(瀬戸内 因島)

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平成27年4月7日(火)12時30分から 内海造船 因島工場 で「AFRICAN JAY」の進水式が行われました。真新しい船体は紅白の幕と万国旗に飾られ美しい!の一言です。

オーナー(船主)アラブ首長国連邦の国旗掲揚、日本国旗掲揚と続き船名の命名そして鐘の音と共に作業開始されました。1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声に続きオーナーの手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンペンが割れ船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。この感動の瞬間、最高でした!。 \(^0^)/ 

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私も35年程前には出向者として造船所内で設計の仕事に携わっていたので大型船を目の前に毎日の様に見ていたのですが久し振りに今一度、目の前で見る船の大きさに圧倒されました。トテツモナクでかい!塗装の黒と茶色の境が船底から丁度10mです。

造船マンには「進水式は晴れる」と言うジンクスが知られており今朝も暗い内には雨が降っていましたが明るくなる頃には雨も上がりました。式典は曇りでしたがそれでもバンザーイの気分でした。\(^0^)/

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 アフリカンジェイ(一般貨物船)の主要目、全長:183m、幅:30.6m、深さ:14.5m、満載喫水:10m、総トン数(船全体の容積):約23,850、載貨重量(積載出来る貨物の重さ):37,700t、乗組員:25名、航海速力:約14.1ノット(約26km/h)、30tデッキクレーン:4基、船籍:バハマ

進水式後、タグボートに曳航され艤装岸壁に向かう。奥には生名橋。

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式典に入場する際には関係者の方から、お祝いの”紅白饅頭”と進水する船舶のレジメ(船舶の特徴、主要目)が見学者に配られました。今回の進水式を一般の人達にも開放していただき式典に参加出来た事を感謝致します。長く続いた円高と中韓の攻勢により日本の造船業界は疲弊していましたが、近年の円安により中韓と対等に価格競争も出来る様に成り明るい兆しも見えて来ました。内海造船(株)も地元企業として頑張って下さい!応援しています!!。

*まるたま君のブログでは進水式の動画が見れると思います。↓(4月7日投稿分にて)

 http://blogs.yahoo.co.jp/juku764021