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2017年4月12日 (水)

「GLENPARK」 進水式 (内海造船 因島)

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平成29年4月11日(火曜)11時過ぎから内海造船 因島工場でGLENPARK(グレンパーク)の進水式が有りました。

今日は大安だったんですが進水式の日は晴れると言われるジンクスは通じず小雨が降りチョッピリ残念でした。しかし、不思議な事に進水式が済んだかと言わんばかりに帰る頃には大粒の雨が降ってきました。ヤッパリ何かジンクスは有るんかな~?。

造船所の門をくぐると今日の主役が見えてきました。

Dscf41741小雨の中でもひと際目立つ真新しい船体が目にはいってきました。

入場門では今日もレジメと瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました!。

Dscf41771今日はカメラマンの大敵の小雨が降っているので何時ものように望遠を付けたカメラを殆ど見ませんでした。私も一眼カメラは未だ新しいのでデイバックに仕舞ったままで古いコンパクトカメラでの撮影です。小雨が降っているのでカメラをポケットに入れたり出したりして写しているので今回の写真はチョット残念かな?。

進水式が始まる時間にはスコットランドを代表するバグパイプの音楽が聞こえてきました。その音色に合わせ来賓そして最後にバグパイプ奏者に続いてオーナーが入場されました。今回初めての生演奏でしたが中々、いい感じです。

イギリスの国旗掲揚で始まり次に日本の国旗掲揚です。私は一番後ろで国旗と船体が写せる場所に陣取っていました。イギリスの国旗掲揚に合わせ国歌が流れると私の斜め後ろの観覧席で、イギリスのご婦人が国歌演奏に合わせて歌われたていました。国旗掲揚に合わせて国歌を歌ったのは何時だったかな~。

Dscf41931次は船名の命名式です。引き続き盤木の撤去。

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オーナーの女性による支綱の切断により、くす玉が割れ船が進水して行きます。

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Dscf42161上記写真の船体の船首と船尾付近に四角い枠が有りますが、あれは岸壁などに接岸する場合、この枠内は船体が補強されているのでタグボートで船を横から押す場合のポイントです。船首と船尾のタグボートで艤装岸壁へと曳航しています。

入場時に貰ったニュースレターによる内容を記載します。内容は少しアレンジして書いています。

<特徴>

1.全てのホールド(貨物艙)を二重船側構造とした最新型の乾貨物船である。

2.二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水流入および貨物の流出を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能な船型としている。なお幅広船であるため特に針路安定性を考慮した舵および船尾形状としている。

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品、硫黄など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でも破れる事が無い。通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、荷役装置は30tデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチの採用により長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。(バラストタンクは船底に前後左右に幾つか区画割りされ配置されている。潜水艦もバラストタンクに海水を注入して潜水したり、海水を排出して浮上している)

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の形をした船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させたエコシップである。

<主要目>

 全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,900、 積貨重量(構造喫水にて):37,510t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14.0ノット(時速約26km)、 船級:NK(日本海事協会)、船籍:パナマ、 起工:平成27年12月15日、 進水式:平成29年4月11日、 完工:平成29年6月下旬

今日の進水式のアナウンスでは発注者は住友商事(株)さんと言われていましたが、進水式ではイギリス国旗掲揚と主賓で来られていたのでリース契約なのかな?。

住友商事さん・内海造船さん・イギリスのオーナーさん、今日もワクワクした高揚感の得られた楽しい、ひと時を有難うございました!。

2017年2月12日 (日)

「日昇丸」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年2月10日(金)11時15分より内海造船瀬戸田工場において鹿児島船舶株式会社の発注/日藤海運株式会社の用船ロールオン/ロールオフ型一般貨物船「日昇丸」総トン数10,350トンの進水式が行われました。今日も平日にも関わらず沢山の人で賑わいました。

今日も開場10分前に到着し正門前に並び今回初めてのチョコレートとネタ元のニュースレターを頂きました。バレンタインデーが近いという事で貰う当ての無かった、おっさんにとっても嬉しいチョコです!。

_dsc00531今日は久し振りに晴れましたしたが時折強風が吹き、とても寒い天気でした。

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足を自分なりに記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

< 特 徴 >

1.本船の積載貨物は、乗用車、トレーラー、重車両等です。

  ロールオン/ロールオフ型一般貨物船とは車単独または貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶です。一般的には略してRORO船と言います。

2.車両艙は合計6層から構成されており、内1層にはトレーラー、重車両等の積載が可能です。

3.車両の搭載は、左舷船尾のショアーランプから船内に入り、艙内ランプ(各層をつなぐ坂道)を経由して、所定のデッキまで自走して行きます。

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4.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、省エネ装置「ステップ(SPRAY TEARING PLATE)」の他、省エネバルブ付き舵等により、燃費性能に優れた船型と成っています。

_dsc00521船首アンカーの下に有る三角形の飛び出た構造物が「ステップ」と言います。このステップは、波浪中の波を抑える船首喫水線上の板状の省エネ装置です。ステップにより、船体が波を受けることによって生じる速力低下を抑え、結果として燃費悪化を減少させることが出来ます。

Dscf40981この船尾写真は「カランセ奥尻」の進水式の時に船尾まで行く事が出来たのでその時に撮影したもので未だプロペラは作業中です。プロペラ中心延長線上の舵の部分がバルブ(球)状に成っているのが分かると思います。これはプロペラで発生した乱れた流れを整流し推進効率の向上を図るものです。また船尾にはスターンスラスタが2基装備され船首のバウスラスターとで横移動が可能となり離接岸の性能向上を図っています。

_dsc004515.電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、燃費低減および低負荷での燃焼状態改善を図っています。

6.航海中の横揺れを低減するアンチローリングタンクを備えているほか、船首船尾にスラスタを装備し(4.で説明)、離接岸の性能向上を図っています。

アンチローリングタンクとは船体の両舷にタンクを備えパイプなどで繋ぎ、これに水を入れると船の横揺れと共に水の移動が起き、これが船の揺れと反対方向にモーメントが働き揺れを抑える事が出来ます。

< 主 要 目 >

 全      長              約159.90m

 長      さ(垂線間)          159.00m

    幅    (型)             25.00m

 深      さ(型)(上甲板)        23.06m

 計 画 満 載 喫 水(型)               3.85m

 構 造 喫 水 (型)              6.55m

 総 ト ン 数              約10,350トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約545t

 車 両 搭 載 台数 13mトレーラー(13,000Lx2,500B)約52両                      乗用車 (4,780Lx1,770B)    約900台

 主  機  関 日立ーMAN B&W 7S50ME-C8.5型  1基         

         連続最大出力    10,540kw x 125.4 min 

         常用出力       8,960kw x 118.8 min

 速     力 試運転最大   約22.1ノット (約40.9km/h)

 航海速力(常用出力、20%シーマージン)約20.7ノット(38.3km/h)

 船     級             N K (日本海事協会)

 船  籍  港                     名古屋

 完 工 年 月          平成29年5月上旬引き渡し予定

進水式前に船体を一通り撮影しました。船体が大きくてファインダーに収まりきらないです。

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一通り写真を撮り終えた頃には沢山の見学者で埋まり、進水式の時間と成りました。大型船の場合、何時もはミドシップ(船体中央)付近で撮影をしていましたが、今日は、くす玉が割れる瞬間を写そうと思い船首方向に陣取りました。

基本的に見学者を写したくないので船首上部だけの写真となりチョッピリ残念でした。でも今日は私の隣に内海造船の役職の方が居て、この船を始め色んな話を聞く事が出来て、とてもラッキーな日でした。

少しして主賓・来賓の入場により進水式が始まりました。

国旗の掲揚に続き日産自動車の重役さんにより船名の命名による除幕式です。

_dsc00561 そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーの女性により支綱の切断です。

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今日も沢山の人達の祝福を受け新造船が生まれました。大型船なので3隻のタグボートで艤装岸壁に曳航されいます。

帰りには艤装岸壁を写しました。

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内海造船(株)さん鹿児島船舶株式会社さん、今日も楽しいひと時を有難うございました!。

2017年1月27日 (金)

「カランセ奥尻」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年1月27日(金)11時10分より内海造船瀬戸田工場においてハートランドフェリー株式会社の3,650総トン型旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「カランセ奥尻」の進水式が行われました。今日も沢山の人で賑わいました。

今日も開場10分前に到着し正門前に並び何時もの瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースとネタ元のニュースレターを頂きました。寒い冬はホットが美味しいです!。

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今日も曇天で青空をバックに晴れやかな進水式の写真を撮りたかったのにチョッピリ残念な気分でした。今日もフェリーなので?沢山の人と結構カメラを持った人が多く居ました。(自分もその一人なんですが。。。)

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足説明を自分なりに分かり易い様に多少アレンジして記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

<特徴>

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船尾に装備されたランプドアにて行います。

_dsc00031 2機2軸2舵とは主機:メインエンジン(造船所ではエンジンの事を主機と言います。エンジンルームに有るそれ以外の機器は補機と言われています。)が2機と写真にあるようにプロペラが2台有る事を2軸と言い、舵が2台有るので2舵と言います。

_dsc00011船尾に装備されたランプドア。(車の乗降用の可動橋)

2.船型は球状船首および双胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

_dsc00151 写真のような球状船首(バルバスバウ)にすると何故、推進性能が向上するのでしょうか?船が進む時に作る波による抵抗を造波抵抗と言い、船が推進するうえで最大の抵抗と成ります。この抵抗を小さく=波を小さくするために球状船首を設置します。この時、水中の球状船首で波が作られますが、その後、水面上の船首で作られる波が逆位相と成るため互いに打ち消しあい波が小さく成ります。ただしこの条件を満たすためには喫水線(船が沈んでいる時の水面と船体のライン)が上記写真の場合は3.8Mほど必要です。逆に球状船首が水面上に出ると造波抵抗がより大きく成ります。

船首のシャンパンの設置状況です。支綱が切断されるとリボンが掛けられたシャンパンが祝の表示の下に横に設置された三角形のパイプに当たります。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えてます。

Dscf40921 写真で見えるのが収納された状態のフィンスタビライザーです。手前側にフィン(翼)が出てきます。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。外洋を航行するフェリーや客船には設備されています。

4.船首にバウスラスター1台および、低速時の最大舵角70°のシリング舵を2枚装備し、操船性を向上させています。

_dsc00111 バウスラスターは船首に船体と平行に装備され、これにより横移動が出来ます。進水式に備え最終段階により台車とレールを固定されているブラケットをガス切断しています。

Dscf40941この舵は低速時にこの状態から最大舵角左右70°(通常の約倍)に動かすことが出来ます。シーリング舵の特徴としてスターンスラスタを必要とせず、その場での旋回が可能でバウスラスターとの併用で船体の横移動が可能となり岸壁などへの接岸が自船のみで行えます。

5.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベーターを本船右舷側に装備しています。

6.船名「カランセ奥尻」のカランセとは奥尻島に咲く絶滅危惧種「奥尻えびね」のギリシャ語読みです。 えびね:ラン科の植物

< 主 要 目 >

 全      長               約87.00m

    幅    (型)             15.00m

 深      さ(型)              9.60m

 計 画 満 載 喫 水(型)               3.85m

 構 造 喫 水 (型)              4.00m

 総 ト ン 数               約3,650トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約545t

 車 両 搭 載 能 力 8tトラック               18台             乗  用  車                    48台

 乗  組  員                    16名

 主  機  関 ダイハツ 6DKM-28e         2機  2軸

         連続最大出力  2,207kw x 750/240 min  x 2

 航 海 速 力        約17.5ノット(約32.4km/h)

 資     格             JG第二種船(沿海区域)

 船  籍  港                  北海道稚内市

 航     路               江差、せなた~奥尻

 起工年月日 平成28年8月19日 完工年月日 平成29年4月20日

一通り写真撮影を終える頃には主賓・来賓の入場により進水式が始まりました。

国歌斉唱により国旗の掲揚です。

Dscf41021続いて、オーナーにより船名の命名による除幕式です。

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そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーの女性により支綱の切断です!。シャンパンが割れました!!。

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沢山の人の祝福により、今日も真新しい純白の船が生まれました!。

船台では作業員の方達が整列したままで進水式終了の合図を待ってます。

_dsc00411帰る道中振り返り、タグボートにより曳航され艤装岸壁に係船される所をパチリと。

Dscf41172奥に見えるのは昨年9月に進水し2月28日の完工に向け最後の追い込み作業を行っている「ブルーハピネス」です。

今日も楽しい1日を過ごす事が出来ました。ハートランドフェリー(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

写真を撮っていたら今流行のドローンが待機してました。今日の進水式を上空から撮影したのかな~?。

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*隣の船台では2月10日(金)に進水式が行われるRORO船(自動車運搬船)が鎮座してました。

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2016年11月30日 (水)

「POLARIS HIGHWAY」 進水式 (内海造船 因島)

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11月29日(火)11時00分より内海造船 因島工場において自動車運搬船の進水式が行なわれました。丁度1年前の11月25日にも、ここ因島工場で同型船の2番船が進水しています。本船は4隻シリーズの4番船です。(1番・3番船はジャパンマリンユナイテッド株式会:JMUの有明工場で建造されてます。)

入場門を通り過ぎると一際大きな船体が現れました!。大きい!!

Dscf40011船尾方向の沖合いには既にタグボートも配置され準備万端の様です。

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_dsc00031今日は開場時間より少し遅れて行ったのでニュースレターは貰えないかと心配しましたが、かろうじて前回と同様にお祝いの瀬戸田産のレモンを原料にした粉末飲料と共にGET!これからの季節はホットで飲むと美味しいです!

今日の進水式は絶好の好天に恵まれましたが、カメラ撮影にはチョッピリ残念な逆光での撮影に成ってしまいました。

ニュースレターによりこの船のスペックを知る事が出来ます。(一般の方でも分かり易いようにと思い、自分なりに多少アレンジして書いているのでご了承下さい)

・全長:約199.99m

・全幅:37.50m

・深さ:38.23m

・満載喫水:9.90m

・総トン数:約77,000

・車両搭載能力:約7,540台

・車両倉:12層+ガレージデッキ1層

*ガレージデッキ:甲板上に有る居住区の後方に車両を収容する区画

・乗組員:31人

・航海速力:約20.0ノット(約37km/h)、船籍:パナマ 

 船級:NK(日本海事協会)

・起工 平成26年6月23日、 進水式 平成28年11月29日、

 完工 平成29年3月下旬

・この船の特徴として車両甲板の3層がリフタブルデッキ(デッキの高さを変える事が出来る可動甲板に成っており普通車より車高が高い大型車両を積む事が出来るように成っている)を有し、また鉄道車両の積載が可能と成っています。

・車両の搭載は船尾右舷と船体中央右舷のショアーランプドアから船内に入り船倉内ホールドランプ(各デッキの接続用の坂道)を経由して所定のデッキまで自走します。

・省エネ付加物としてSURF-BULB(スクリューの中心後方の舵の部分を球状にして後方に左右非対称のフィンを取り付けて渦流の効率を上げる。(=ネットでジャパン マリンユナイテッド株式会社での説明写真を見て自分成りに考えて書いた文章で説明したので分りにくいかもm(_ _)m?)を備えている他、船首を風圧抵抗低減型の形状としており、低摩擦塗料を採用する事で推進性能の向上を図っています。

・本船はジャパン マリンユナイテッド株式会社(日立造船が属していたユニバーサル造船と(株)アイ・エイチ・アイマリンユナイテッドが2013年合併)を主契約者として、川崎汽船株式会社様向けに建造される7,540台積み自動車運搬船4隻シリーズの4番船です。

Dscf40071この写真は船首に掲げられている各会社の社旗です。当日は風の向きが反対で丁度良い感じの写真が撮れませんでした。反対に写ってます。各社さんごめんなさい!。

左からJMU・SUBARU(富士重工)・川崎汽船・内海造船の社旗です。

富士重工さんの社旗が有ると言う事は本船は富士重工の自動車専用船と言う事かな~?

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来賓・主賓の入場に続き進水式の始まりです。

式場に居る人、全員で国旗掲揚に注目です。

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国旗掲揚に続いて船名の命名式です。命名は富士重工の取締りの方により「POLARIS HIGHWAY」と命名されました!。(POLARIS:北極星)

_dsc00091船名が正面から見えないので船名幕の開幕と同時に表示板の幕を外します。続いて号令から始まる進水式作業の始まりです。(鐘は掲揚ポールの陰に成ってます。)

1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)

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3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声によって粛々と作業が進められいよいよ女性による支綱の切断です!。

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2隻のタグボートに曳航され艤装岸壁に向かいます。

今日も楽しい一時を過ごせました。

内海造船さん、川崎汽船さんありがとうございました!。

2016年9月30日 (金)

「 ブルーハピネス 」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc00561 平成28年9月28日(水)9時20分より内海造船 瀬戸田工場にて光洋海運(株)の8,800トン型、旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「ブルーハピネス」の進水式が行われました。 当日は秋雨前線の影響で天気予報は80%の降雨、雨雲の動きをアニメーションで見ると進水式の時間帯は100%雨の予報でした。進水式見学出発1時間前に再度、雨雲の動きを見ると雨雲は無くなっておりジンクス通り晴れる事は無いけど連日の雨を考慮すれば曇天でもラッキー!な気分で生口島に向けて出発!!。今日も安定の入場開始10分前に到着。今日は平日と言う事もあって10数人しか並んでませんでした。そして何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf03851ここの所、曇天での進水式が続き青空をバックに晴々しい進水式の写真を撮りたかったんですが今日も曇天でチョッピリ残念でした。進水式が始る頃には見学者も何時の間にか増え地元の小学生達も社会見学に来てマズマズの賑わいでしたがブルードルフィンの時の様な人出が無く船尾の規制線は解除されず、船尾方向の見学は出来ませんでした。なので今回は船首付近に陣取って写真を撮りました。瀬戸田工場は船台の下からの見学に成るので来賓・貴賓席や進水式全体が見えないのでチョッと残念なんです。因島工場は船台の上での見学が出来るので全体が見渡せベストな進水式が見学出きる工場です。そんなんで見学者も一体化した参加形の進水式で、より一層感動が得られます。

ニュースレターによるブルーハピネスのスペックとブルードルフィンのとを見比べると全く同じ仕様です。これは2013年12月に進水したブルーマーメイドからの同一仕様の3番船だからです。従ってブルードルフィンとニュースレターの内容も全く同一ですが全長だけが1cmハピネスの方が長いです。これは6月に進水したブルードルフィンと9月に進水したブルーハピネスの船体を測定した季節の温度差によるものと思われます。100mを超える鋼船なのでどうしても10cmの単位までは無理ですよね~!。

・全長:約144.13m (ブルードルフィン:約144.12m)

・幅:23.00m  ・深さ:14.10m  

・計画満載喫水:5.90m  ・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン  ・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  

・船籍港:北海道函館市(ブルードルフィン:青森市)

・起工年月日 平成28年2月15日  ・完工年月日 平成29年2月28日

・船主:光洋海運株式会社 (ブルードルフィン:晴光海運株式会社)

 <ブルーハピネスの特徴>に関する写真と内容は同一仕様であるブルードルフィンの記事をご覧下さい。

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_dsc00431右下に見えるのがリボンを掛けられたシャンパンです。ロープが上の方向に見えますが、このロープを来賓の女性の支綱切断によりシャンパンが割れるタイミングで進水して行きます。

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_dsc00481_2 この写真は進水式前の下準備で最終確認をしながら進水式で取り外す盤木以外の盤木を取り外し、外した後に塗装をしながら進水式に向けた最後の作業を行っている所です。

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造船マンの人達も建造に携わった船の進水式を見守っています。

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一通り全体を撮影した頃には、そろそろ進水式の始まりです。先ず初めに主賓・来賓の方々の入場から始まり続いて国旗掲揚です。

_dsc00501 船台の下からの景色なのでかろうじて国旗が掲揚されたのが見えます。
続いて本船の命名が行われました。

_dsc00511そして号令により1番から3番までの手順で進水式の準備に取り掛かります。

1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声に続き来賓された女性の手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンパンが割れ軽やかな音楽と共に船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。

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真新しい船が進水して行く姿は建造に携わった造船マン以外にも会場に居る見学者の人達にも感動を与えてくれHAPPYな気分に成ります!。

進水式が行われた船台と反対側には既に次に建造されるブロックが幾つか置かれています。珍しい船尾部のブロックが目に付きました。

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Dscf03861上の写真の穴は何か分りますか?  スクリューの軸を通す穴です。つまりこの船はスクリューが2つ有る2軸の船です。一般的にはエンジンも2機装備されます。2軸の船の場合スクリューは左右で回転する向きを反対にします。つまり船尾から見た場合スクリューの向を、外向きか内向きに成るように回転方向が決められます。一般的には1軸の時の基準を右舷側とするため左舷は反転させるため外向き回転の場合が多いそうです。

↓上下逆さまですが、こちらも船尾に装備される2基のスターンスラスターです。この状態で写真にも見えるように配管なども取り付けられており図面を見ながら取り付け作業をするにしても頭の体操をしながらじゃないと上下左右がこんがらがるな~。

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Dscf03891 既にこの時点でプロペラが設置されていますね。

次は狭い所を屈んで(かがんで)写した球状船首(バルバスバウ)です。

Dscf04151 こちらも上下逆さまの状態ですが沢山の部材が溶接されて出来ているのが分りますね~。左下に居る作業員の方と比べるとその大きさが分りますね~!

この建造されている船種が何か作業員の方に尋ねると北海道で離島とを結ぶフェリーとの事でした。と言う事は年末か新年早々には次もフェリーの進水式が見れそうです!。

帰りには何時も通り振り返って儀装岸壁を写します。

Dscf04181左から6月に進水し9月30日に完工するブルードルフィン(今日がブログをUPしたその30日です)、中央がPL87の「いらぶ」です。(ちなみにPL:Patrol vessel Larg  1,000トン型の大型巡視船の事です)右端がタグボートに曳航されて儀装岸壁に係留されるブルーハピネスです。

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相変わらず巡視船のカッコ良さはテッパンやな~!わが国領海の治安維持と海難救助をこれからもよろしくお願いします!。巡視船に乗るのは夢だったな~!

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今回で3回連続で瀬戸田工場の進水式を見学させて頂きました!オーナーさん内海造船さんありがとうございました!。

2016年6月20日 (月)

「 ななうら丸 」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02801 平成28年6月20日(月)10時50分より、内海造船 瀬戸田工場にてJR西日本宮島フェリー(株)の275総トン型旅客船兼自動車航送船「ななうら丸」の進水式が行なわれました。今回の船はJR宮島口から世界遺産の宮島に行くフェリーです。船主がJRって珍しいですね!。今日は入場開始時間ギリギリに到着。何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf02551今朝の天気は怪しくてわざわざUターンして家に傘を取りに帰ったんですが進水式が始る頃にはジンクス通り晴れ間が覗く天気と成りました!。

Dscf02661 カメラマンは前へ前へと最前列に必然的に出て行きます。今日も本格的なビデオカメラも有りました。3月に因島工場で行われた進水式ではNHKの、しまなみ海道の番組で取材カメラも有り、この間BSで放送されてるの見ました。今回もテレビ局?。 今日はラッキーな事に隣に居た作業員の方に色んな事を教えて頂けました。この船で1番疑問に思って聞いたのが幕で隠された船名の上に出っ張りが有って凄く疑問に思っていました。一般的に舷側はツライチに成っているので防舷材?とか思っていましたが教えてもらって納得!。操舵室からの死角をカバーするため見張りをする所だそうです。 確かに!本船の構造上、お客さんの通路が両舷に有って操舵室が舷側まで作られていないので。何しろ広島県は全国一、プレジャーボートが多いので場合によって見張りが要る事も有るだろうな~。
本船は両頭船なのですがクス球が有る手前の方が船首ですね。

ニュースレターによるななうら丸のスペックです。今回も内容を少しアレンジして書いています。

< 主要目 >

・全長: 約38.15m ・幅: 10.00m ・深さ(上甲板/乗込甲板)3.87m

・構造喫水:2.65m ・総トン数:約275トン ・乗組員:3人

・載貨重量(構造喫水):約100t ・車両積載能力(乗用車):約6台

・旅客定員(車両搭載時):460人 (車両未搭載時):800人

 *800人分もの救命胴衣は何処に収納してるんかな~?

・航海速力: 約9.0ノット(約16.6km/h)  

・資格(航行区域):JG第二種船(平水区域)平水<沿海<近海<遠洋

・船級: JG(日本政府:ジャパニーズガバメント)

起工年月日:平成28年3月1日 完工年月日:平成28年9月初旬

< 特徴 >

1.JR宮島口桟橋~宮島フェリーターミナル間に就航する旅客船兼自動車抗送船です。旅客及び車両の乗降は、船首尾に備えられたランプドアより行います。

2.本船の推進器には可変ピッチプロペラが採用されており、操船性能が向上しています。*可変ピッチプロペラの説明はブルードルフィンの進水式を見て下さい。

3.プロペラにはCFRP製プロペラブレードが採用されています。CFRP製プロペラブレードは従来のプロペラブレードと比較して重量が約6割に軽減されることにより、慣性モーメントの減少と静粛性の向上が期待されます。

Dscf02611 従来のプロペラブレードの材質は軸と同じ銅合金なのに本船は何でブルーなんだろ~?と思ってましたがCFRPは炭素繊維強化プラスチックのことで炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で軽量化と強度が両立した素材でゴルフクラブのシャフトやジェット機の機体などにも使われていますね~。そしてこのプロペラを開発したのが世界有数のトップブランド日本のナカシマプロペラです。

4.本船の上甲板はバリアフリー規則に対応しており、船首ランプドアから船尾ランプドアまで段差の解消された通路が設けられています。また多目的客室および多目的トイレは、車椅子での乗船にも対応した設備となっています。

進水式の準備のため最後の作業が行われています。ガス切断により台車とレールを固定しているブラケットを切り離しています。

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↓台車はワイヤーをトリガーによりロックされています。このトリガーを支綱切断のタイミングで解除します。*舵とスクリューの向こうに先日進水したブルードルフィンの2番船が既に建造されています。微妙に見えるのがスタビライザです。

Dscf0260111本船が載っている台はローラー式で進水していきます。

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殆どの人は知らないと思うけど、ご覧の様に進水式では船本体だけが滑って進水する訳では有りません。本船は台に載っています。写真の様にワイヤーやシャックル、ターンバックル等で本船と固定されています。また本船の船首尾は構造上、絞られているので安定を保つため、また船底からブロック積みで建造されるためレール上に負荷が掛かる様に(支えられるように、また台と本船を固定するため)ブラケットや場合によってはフロートの様な物を仮付けしてます。これらの付加物はドック入りして撤去されます。

進水式の始まりです。全員で”君が代”による国旗掲揚に注目します。

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続いて船主による命名により船名の除幕式が行われました。

Dscf02761引き続き号令により盤木の撤去から始る進水式作業の開始。そして船主関係者の女性による支綱の切断です。(支綱切断は慣習的に女性が行う事と成っています。)

Dscf02791シャンパンとクス球が割れトリガーのロックが解除され本船は滑るように進水して行きます。

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Dscf02821今日も気持ち良く新しい船が生まれました!。

Dscf02891この造船所では小型船なので従来とは反対の儀装岸壁に曳航されて行きます。

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今日も気持ち良く帰路につきます。途中、振り返ると船マニアに人気の”なっちゃんWorld”が!!

Dscf029416月4日に進水したブルードルフィンとの2ショットです。津軽海峡フェリーでの役目を終えた”なっちゃん”と現在運行中のブルードルフィンの代替船として新たに建造された2代目ブルードルフィンとの2ショットは偶然にしても何か運命みたいなものを感じるな~。

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なっちゃんWorld”が何故、船マニアに人気が有るのかと言うと高速双胴船でこの写真でも少し分るように一般的な船の形状をしていない事です。ネットで検索して色んな写真を見て下さい。またこの船は防衛省との契約により輸送契約を結んでいます。大災害などが有った場合には自衛隊の車両を積んだり避難民の宿泊施設に成ったりするのかな?。

2016年6月 5日 (日)

「ブルードルフィン」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf02251平成28年6月4日(土)10時20分より8,800総トン型旅客船兼自動車航送船(一般的にはカーフェリーと言われていますね)「ブルードルフィン」の進水式がありました。
当日は土曜日と言う事で沢山の人で賑わいました!。ブログを始めた去年から瀬戸田工場の進水式も何度か見学に来てますが今日はハンパ無い人出でした。今迄は船体中央付近までで、船尾の方へは立ち入り禁止でしたが多くの見学者のため急遽、規制線も解除され初めて船尾から本船を見学出来ました。

Dscf01811今回も入場時間20分前に並びニュースレターと、瀬戸田レモンで作られたお祝いの粉末飲料を頂ました。ありがとうございました!!

今日の天気は曇天で少し残念でしたが何時も間近で見る本船は迫力もんです。

ニュースレターによるブルードルフィンのスペックの抜粋です。多少アレンジして書いてます。↓

・全長:約144.12m

・幅:23.00m

・深さ:14.10m

・計画満載喫水:5.90m

・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン

・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  ・船籍港:青森県青森市

起工年月日 平成27年12月1日  完工年月日 平成28年9月30日

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ブルードルフィンの特徴

1.車両甲板への自動車の搭載は船首及び船尾に装備されたランプドアおよび艙内ランプ(デッキ間をつなぐ坂道)にて行います。 ↓

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Dscf020612.船型は球状船首(バルバスバウ)および単胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えています。

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Dscf01901上記写真で船体に収納されているのがフィンスタビライザです。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。因みに作業員の方の頭の上に有るのは一般的な固定式のスタビライザです。
4.船首にバウスラスター、船尾にスタンスラスタ2台および、低速時の最大舵角45°が可能マリナー舵を1台装備すると共に、可変ピッチプロペラを装備して操船性を向上させています。

Dscf02231 ↑左下にかろうじて写っているのがバウ(船首)スラスタ(ぷろぺら)
↓スタン(船尾)スラスタ。船体に書かれているマークはスラスタが喫水下に有り目視出来ないのでこの様なマークで装備されている事を示しています。

Dscf02021 可変ピッチプロペラはプロペラの翼角を制御する事が出来ます。従来の固定翼と違って沢山のボルトナットで組み立てられているのが分ります。

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可変ピッチプロペラとは油圧でプロペラの翼角(ぺら角度)を可変させる機能が付いたスクリューの事です。
そのメリットは翼角を変える事でアナログ的な細かい船速の制御や前進・後進(翼角を前進と逆にする)・停止(翼角を立てると水をかく力が無くなる)が行える事からバウ・スターンスラスタとの併用により出入港や離接岸をタグボートなどを必要とせず自船のみで効率的かつ容易に行えます。
また緊急時には前進から後進への切り替えが即座に対応出来ます。(通常の固定プロペラの場合はギヤを介してプロペラの回転を反転させる必要が有るため、エンジンの回転数を下げプロペラを停止させ反転ギヤを入れエンジン回転を上げる一連の操作が必要と成る。)
エンジンの出力(航走条件が積荷や潮流・風の向きなどにより常時変動=エンジン出力変動が有ると効率が低下する)と燃料消費量の効率的な特性曲線に合わせてプロペラの翼角を変えて常に経済的な運行が行えます。(燃料の消費量が低減され環境にも優しい)

5.昇降設備としてエスカレーターを装備し、高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベータを本船右舷側に装備しています。 

6.車両甲板を3層備え、豊富な車両積み付け台数を実現しています。

沢山の人で賑やかに成り進水式の始まりです。

Dscf02101船主・来賓の入場から始まり国旗掲揚そして船主による船名の命名と除幕式です。

Dscf02161続いて盤木の取り外しが始まり、いよいよメイイベントがやってきました!。

Dscf02191最後に安全装置のロックだけ残しオーナーの斧による支綱(しこう)の切断です。

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支綱切断と共に船首に飾られたシャンパンが割れロックが解除され船体は船台を滑る様に進水して行きます。

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就航した新造船に一番乗りするお客さんは気持ち良いだろな~。北海道旅行も行きたいし、豪華客船で無くても船の旅も何時かして見たいな~。

進水した後の船台です。パッと見にはあのコンクリの上を滑って(転がって)海に向かうけど何で右か左に振れないんかな~?と疑問に思って作業員の方に聞くと凹みのガイドレールが有って当然対策されているそうです。因島工場はボールベアリングが敷かれていたな~。

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そして、その向こうには20日(月曜)に進水するフェリーがチョコんと有りました。(オナーさんごめんなさい!今日の本船が余りにも大きかったんで)

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土曜だったためか今日の進水式には今迄に無い位に沢山のカメラマンが居ました。いたる所で一眼レフカメラのシャッター音がバシバシ聞こえてました。私の様にブログ用で無くみんなカメラが趣味なんだろ~な~。(何時も進水式でカメラマンを沢山見てるけど後日、進水式を検索してもブログヒットしないもんな~同じ被写体を写した色んな人の写真を見て勉強したい気持ちも有るんだけどな~ただ私のカメラは安物のコンパクトカメラなんで・・・)

津軽海峡フェリーのH.Pを見ると現在、ブルードルフィンと言う同じ船名の船が航行していて函館~青森間を3時間40分で結んでいるようです。船名が同じと言う事は今回進水した船と入れ替えるのかな?。

今回も高揚感の得られた感動の進水式でした! 

ブルードルフィンのオーナーさん、内海造船さんありがとうございました!!。

 

2016年3月24日 (木)

「BERGE HALLASAN」 進水式 (内海造船 因島)

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平成28年3月24日(木)11時30分から内海造船 因島工場にてBERGE HALLASAN (ベルゲ ハンッラサン)の進水式が有りました。 \(^ ^)/ 式場への入場が式典30分前なので余裕を持って出動! (^3^)/  何時ものように、レジメとお祝いの紅白蒸しパンGET! (v^ー°)

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今回の船は塗装が一色です。積載可能の目印となる喫水ラインを境に上下2色で船体の塗装をするのが一般的なのですが今回の本船は1色なので喫水線が分り難いですね~。

何時も通りの手順で進水式が行なわれました。船主のシンガポールと日本の国旗掲揚で始まりオナーによる船名の命名により除幕式が行なわれました。

Dscf01701 次はいよいよ進水式のメイイベントです!。先ず形式的な盤木の取り外しに掛かります。

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何時見ても作業員の方のキビキビした行動が気持ち良いです!。 (^-^)

何時見ても進水式で見る真新しい船体は美しいな~。

そして次は メガバンク 今治支店の頭取により斧が振り下ろされ支綱切断によりバルバスバウに設置されているシャンパンが割れ安全装置のロックが解除され巨大船は滑るように海に進水しました!。 \(@^0^@)/

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リボンが掛けられているのがシャンパンです。

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今日、進水した BERGE HALLASAN の特徴は2月10日に瀬戸田工場で進水式を行なったMOUNTPARKと同じです。↓以下コピペします。

貰ったニュースレターの内容を女子でも分り易くアレンジして記載します。

1.全ての船倉(貨物倉庫)を二重船側構造とした最型の乾貨物船。*従来は船体の外板のみだったのを内側に鋼板で貨物倉庫を作る:独立した空間が出来る。

2.二重船側構造により従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内に突起物が無いのでメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水の流入を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能。(船舶に積荷を多く積むためには高さか幅を広げる方法が有るが、有利なのは幅を広げる方がメリットが大きい。ただスエズ・パナマ運河には航行できる船舶の制限が有るので航行区域を考慮する必要が有る)

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品、硫黄など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でも破れる事が無い。通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、30tのデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチにより長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。(バラストタンクは船底に前後左右に幾つか区画割りされ配置されている。潜水艦もバラストタンクに海水を注入して潜水したり、海水を排出して浮上している)

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物で今回、写真に撮れず、文章では説明出来ないので、またの機会にでも)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させた。(以前のバルバスバウ形式の船首はダンゴ鼻のようでしたが最近はアックスバウと呼ばれる斧の形をした船首を良く見かけます。)

全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,850、 積貨重量(構造喫水にて):37,600t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14.1ノット(時速約26km)、 船籍:パナマ、 起工:平成27年9月28日、 進水式:平成28年3月24日、 完工:平成28年5月下旬

船も自動化され、こんな大きな船が25人で運行されているのが凄い!。*船長、機関長、通信長、司厨長の4人を除いた(航海・機関)実質21人で運航されてるんじゃないかと!?。実際の勤務体系はどうなっているんかな~?。

今回もこのブログを書きながらワンコと一緒に紅白の蒸しパン美味しく、いただきました! 人´∀`)

*今回、工場内を移動してる時に目にした物をチョッと写真に撮って見ました。

Dscf01391比較対象する物が無いので分りずらいですが大きさは人間の背丈ほど有ります。これは船首のアンカーを巻き取ったりするウインドラスや船尾で係船する時にロープを巻き取ったりするキャプスタン装置の一部だと思います。
今回進水する船台の隣では自動車運搬船が建造されています。

Dscf01421右舷の前方に車の出入りするランプウェイが設置されます。

今回進水した貨物船と船首形状を比べると全然違いますね~。

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バウスラスターが見えますね。

Dscf01441横に置いてますが↓これ何だか分りますか?

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ファンネル:煙突です。大きい円の左上に有るハッチが人の出入り用なのでその大きさが分ると思います。大きいのがエンジン、右の2つが発電機、真ん中がボイラー用他と思います。

本船のデリッククレーンの設置状況です。2基のクレーンで吊ってます。

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今日も1隻の真新しい船体が海に浮かび沢山の人達で門出を祝いました!。進水式は厳粛な雰囲気で式場に居る人達の一体感と造船マンの集大成の一大イベントで何度見ても感動するシーンです。隣で建造されている自動車運搬船の進水式は初夏かな~!?。内海造船さん今回もありがとうございました!! 人´∀`) 次回の進水式も見学させていただきます! m(_ _)m 


今日は広島に誰でも知っている豪華客船クイーンエリザベス号が入港しましたが豪華客船に乗るのは夢のまた夢やな~。。。 (´Д`)

因みに因島大橋の海面からの高さは50mも有りますがクイーンエリザベスの高さは64mも有り喫水8mを差し引いても56mで布刈瀬戸を航行する事は出来ません!。大阪港から広島へは明石海峡大橋、北・南備讃瀬戸大橋および来島海峡第三大橋(今治に近い橋)の海面からのクリアー高さは65m!瀬戸内海を航行したんかな~?

2016年2月11日 (木)

「MOUNTPARK」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

Dscf00851 平成28年2月10日(水)12:40分から内海造船 瀬戸田工場でMOUNTPARK(マウントパーク)の進水式が有りました。\(^ ^)/
当日はジンクス通り冬晴れの青空が広がる中での進水式と成りました。

当日は早く家を出過ぎたので1時間近くも前に工場の正門に並ぶ事に成りました。それでも10番目でした。式の20分ほど前に成ると式場へ案内されました。進水式の準備は万端のようです。

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瀬戸田工場は船台の直ぐ脇で大型クレーンの走行レール上での見学に成るため手が届きそうで、直ぐ近くで見上げる感じです。今日は真新しく塗装されたペンキの匂いがぷんぷんし、船体も太陽光に照らされ凄く綺麗です。今日もレジメと紅白の蒸しぱんゲット!(*^ー゚)v

Dscf00591お昼時と言う事もあって、近くの小学校や島内の見物人で賑わっていました。写真奥の船首で式典を撮影・見学する人達と、私が居るミドシップ(船体中央)付近で進水している写真を撮る人達に分かれています。この時ばかりは私を含め、にわかカメラマンが沢山います。(=^_^=)

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進水式の式典が始りました。船首方向では国歌斉唱と国旗掲揚から始まり船名の命名式そしていよいよ進水式です。 形式的な船首部とミドシップ↓に有る盤木の撤去です。

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そして次は、いよいよオーナーが斧を振り下ろしたタイミングで安全装置の解除です。

Dscf00761ロック解除のガチャン!と言う音と共に威勢の良い音楽で船は滑るように進水して行き会場に来ている見学者からは巨大船が目の前を進水する様子に感動し、うわぁ~!と、感嘆の声が工場内を響き渡ります。

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無事進水すると前後のタグボートで儀装岸壁に曳航します。手前の小型船は進水式時には付近を航行する船舶が近寄らないように警戒にあたっています。

Dscf00991 儀装岸壁では昨年の11月13日に進水した「第三東洋丸」マツダ専用の自動車運搬船が今月中旬の完工に向けて最後の追い込みをしているのかな?。MOUNTPARKとの2ーショットです!。

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今回の豆知識です。船には喫水線が船首と船尾そして船体中央部に書かれています。この船は満載喫水が10.00mなので黒の船体色の2目盛りが10mに成ります。そしてこの船では左上に4HⅠ3Hと書かれていますが3番・4番船倉の境が書かれています。

Dscf00671_2喫水10mの部分をアップすると、その右側の方に何やら記号やアルファベット等が書かれています。

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10mの横に同じレベルで書かれているLW(ロードウォーターライン通称LWL)は満載喫水線そしてその横のNKも同一ラインです。このNKは日本海事協会と言って平たく言えば、この船がNKによる検査を受け建造されたと言う事です。この他、日本政府の検査を受けたJGも有ります。その他色んな文字、記号が有りますが海域によって塩分濃度の違いから浮力が変わる場合、また航行区域により波浪海域を考慮する必要から決められた満載喫水線が上下します。 これ以上の詳しい事は分らないので知りたい方はネットで調べて下さいm(_ _)m

今回、進水したMOUNTPARKのスペックは以下の通りです。貰ったニュースレターの内容を女子でも分り易くアレンジして記載します。

1.全ての船倉(貨物倉庫)を二重船側構造とした最型の乾貨物船。

2.二重船側構造により従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか、貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水の流入を防ぐ事が出来る。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能。

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でもOK・通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、30tのデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチにより長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物で今回、写真に撮れず、文章では説明出来ないので、またの機会にでも)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させた。(以前のバルバスバウ形式の船首はダンゴ鼻のようでしたが最近はアックスバウと呼ばれる斧の形をした船首を良く見かけます。)

全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,900、 積貨重量(構造喫水にて):37,510t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14ノット(時速約26km)、 船籍:パナマ、 起工:平成27年10月21日、 進水式:平成28年2月10日、 完工:平成28年4月下旬

頂いた紅白の蒸しパンをワンコと一緒に頂きました!。\(@^0^@)/

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今回も進水式に参加出来て一時の感動に新鮮な気持ちが得られました!。内海造船さんありがとうございました。次回、因島工場(↓2月6日撮影)の進水式も行くけんね!

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2015年11月25日 (水)

「ORION HIGHWAY」 進水式 (内海造船 因島)

Dscf04821 11月25日(水)10時30分より内海造船 因島工場において自動車運搬船の進水式が行なわれました。今回の船はとにかくBIG! (*゚▽゚*)

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式場に行く道中、写真を撮ろうとしても巨大過ぎてカメラのファインダーに収まりきらず、この写真だと何が映ってるのか分らなく、上部は殆ど空と一体化した感じです。

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船体には四角い枠を囲った印が有りますが(この写真では下の部分)、この枠内は補強されておりタグボートを直接船体に当てて押す事が出来るポイントです。船尾方向を見るとウエットスーツを着た人が居ました。安全装置の解除操作?進水式後に海に流れ出た盤木等を回収する人かな?。

Dscf04591今回は沢山の見学者でしたが運良くお祝いの蒸しパンを頂く事が出来ました。 (v^ー°)

ニュースレターによりこの船のスペックを知る事が出来ます。(一般の方でも分かり易いように多少アレンジして書いています)

・全長:約199.99m

・全幅:37.50m

・深さ:38.23m

・満載喫水:9.90m

・総トン数:約77,000

・車両搭載能力:約7,550台

・車両倉:12層+ガレージデッキ1層

・乗組員:31人

・航海速力:約20.0ノット、船籍:パナマ

*ガレージデッキ:甲板上に有る居住区の後方に車両を収容する区画

・この船の特徴として車両甲板の3層がリフタブルデッキ(可動甲板に成っており普通車より車高が高い大型車両を積む事が出来るように)を有し、また鉄道車両の積載が可能と成っています。

・車両の搭載は船尾右舷と船体中央右舷のショアーランプドアから船内に入り船倉内ホールドランプ(各デッキの接続用の坂道)を経由して所定のデッキまで自走します。

・省エネ付加物としてSURF-BULB(スクリューの中心後方の舵の部分を球状にして後方に左右非対称のフィンを取り付けて渦流の効率を上げる。=ネットでジャパン マリンユナイテッド株式会社での説明写真を見て自分成りに考えて書いた文章で説明したので分りにくいかもm(_ _)m?)を備えている他、船首を風圧抵抗低減型の形状としており、低摩擦塗料を採用する事で推進性能の向上を図っています。

・本船はジャパン マリンユナイテッド株式会社(日立造船が属していたユニバーサル造船と(株)アイ・エイチ・アイマリンユナイテッドが2013年合併)を主契約者として、川崎汽船株式会社様向けに建造される7,550台積み自動車運搬船4隻シリーズの2番船です。1番船はジャパン マリンユナイテッド株式会社の有明工場で建造されています。

Dscf04671 今回は小学生や中学生の見学が有り活気もありました!。 船首と船尾(写真は有りませんが)にはご覧のような箱のような物が取り付けられていますが、これは多分、船首尾が絞られているのでレールに船体を支える様にしているためと思います。←間違ってたらすみませんm(_ _)m

Dscf04731 国旗も掲揚され進水式の準備です。今日は今迄の進水式と比べ沢山の見学者で賑わっていました。沢山の人が居ると進水式のセレモニーの始から貴賓の入場で全員が拍手したり厳粛な雰囲気の中で国旗掲揚時には全員が国旗に注目し掲揚されると自然と拍手が湧き、1つ1つ司会進行の中で来場者からオーナーへの、お祝いの心遣いが感じられました。

Dscf04781船首の盤木の取り外しと安全装置の解除準備に取り掛かります。

日立製作所から貴賓で来られた女性により斧が振り下ろされ、支綱(船の支え綱)が切られるとシャンペンが割れ船が船台を滑り降り海へと浮かびました。 \(^ ^)/

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オーナーが川崎汽船なので船体後部にはKのマークが、船籍がパナマなので船名が横文字に成ってるんかな?。何故日本の船なのに船の戸籍がパナマ?って思われるかも知れませんが、これは税金の面とパナマ運河を航行する時の通行料金の関係と思います。←たぶん!?

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この船の満載喫水はアズキ色の上部ライン9.9mです。車両7,550台積んでも舳先(へさき)のバルバスバウが隠れる程度です。

本日、進水したORION HIGHWAYの今日までの建造風景を少し時間を遡って見ましょう!

4月11日                        5月31日

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6月14日                      7月3日

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7月15日                  8月9日

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 9月7日                    10月5日

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10月11日                  11月2日

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11月7日

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錨のチェーンは人と大きさを比べて見るとデカイ!

外国航路の自動車運搬船は帰って来る時は何を積んで帰って来るんかな~?空荷やったら燃料がもったいないな~!。以前、笑い話でオーストラリアなんか行ったら牛や羊乗せて帰って来るとか言っていたけどエサ・水やウンコの問題が有るんで無理やろ~とか。 (^m^ ) 用途が限られてるガスやオイルタンカーも同じだな~。

1986年12月18日、日立造船の因島造船所で最後の進水式が行なわれ29年が過ぎた現在も当時と同じ様に大型の新造船が作られていますが、昔と違って作業効率や合理化などによって以前のような人員を必要としないために島の人口は増えないですね~。 (´Д`)