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2017年5月 1日 (月)

除虫菊畑 (因島 重井町)

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ゴールデンウイークも始まり春の暖かい陽気に誘われて4月30日、因島重井町の馬神除虫菊畑へ行って来ました。未だ満開には少し早いようですが可憐な花を見て少しは心の洗濯が出来ました。

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_dsc00781丁度、お昼時だったので誰も居らずノ~ンびりと1人の時間を、しばらく楽しみました。

次はフラワーセンターの除虫菊を見に行きました。こちらも花見には少し早いようです。

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_dsc00831フラワーセンターのシンボルツリーを正面に左手側奥の白いのが除虫菊です。ガラス張りの建物が大温室で、バックの山は白滝山です。園内全面には芝が植えられベンチや東屋も有るのでお弁当も広げられ家族連れにも楽しめます。

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_dsc00851園内には定番の顔抜き看板も有りましたが定番の”はっさくん”とは別に”じょちゅうぎくん”は初めて知りました!。

_dsc00791 続いてフラワーラインに有る除虫菊畑に向かいます。こちらはマダマダ蕾でした。

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2017年4月12日 (水)

「GLENPARK」 進水式 (内海造船 因島)

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平成29年4月11日(火曜)11時過ぎから内海造船 因島工場でGLENPARK(グレンパーク)の進水式が有りました。

今日は大安だったんですが進水式の日は晴れると言われるジンクスは通じず小雨が降りチョッピリ残念でした。しかし、不思議な事に進水式が済んだかと言わんばかりに帰る頃には大粒の雨が降ってきました。ヤッパリ何かジンクスは有るんかな~?。

造船所の門をくぐると今日の主役が見えてきました。

Dscf41741小雨の中でもひと際目立つ真新しい船体が目にはいってきました。

入場門では今日もレジメと瀬戸田レモンの粉末飲料を頂きました!。

Dscf41771今日はカメラマンの大敵の小雨が降っているので何時ものように望遠を付けたカメラを殆ど見ませんでした。私も一眼カメラは未だ新しいのでデイバックに仕舞ったままで古いコンパクトカメラでの撮影です。小雨が降っているのでカメラをポケットに入れたり出したりして写しているので今回の写真はチョット残念かな?。

進水式が始まる時間にはスコットランドを代表するバグパイプの音楽が聞こえてきました。その音色に合わせ来賓そして最後にバグパイプ奏者に続いてオーナーが入場されました。今回初めての生演奏でしたが中々、いい感じです。

イギリスの国旗掲揚で始まり次に日本の国旗掲揚です。私は一番後ろで国旗と船体が写せる場所に陣取っていました。イギリスの国旗掲揚に合わせ国歌が流れると私の斜め後ろの観覧席で、イギリスのご婦人が国歌演奏に合わせて歌われたていました。国旗掲揚に合わせて国歌を歌ったのは何時だったかな~。

Dscf41931次は船名の命名式です。引き続き盤木の撤去。

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オーナーの女性による支綱の切断により、くす玉が割れ船が進水して行きます。

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Dscf42161上記写真の船体の船首と船尾付近に四角い枠が有りますが、あれは岸壁などに接岸する場合、この枠内は船体が補強されているのでタグボートで船を横から押す場合のポイントです。船首と船尾のタグボートで艤装岸壁へと曳航しています。

入場時に貰ったニュースレターによる内容を記載します。内容は少しアレンジして書いています。

<特徴>

1.全てのホールド(貨物艙)を二重船側構造とした最新型の乾貨物船である。

2.二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか貨物倉内のメンテナンスを容易にし、かつ外部損傷を受けても貨物倉内への海水流入および貨物の流出を防ぐ事が出来る(従来は外板に穴が開くと貨物倉内が浸水していたが貨物倉を覆う鋼板がもう1枚有るので浸水のリスクが低減された)。また燃料タンクも二重船側構造により保護されており事故や座礁などでの燃料流出のリスクが小さく成っている。

3.本船は幅広浅喫水の特徴から水深の浅い港湾への出入港を可能とすると共に河川、運河、湖などへの航行が可能な船型としている。なお幅広船であるため特に針路安定性を考慮した舵および船尾形状としている。

4.積載可能貨物は木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品、硫黄など。貨物倉はNo.2~4がボックスシェープ型(貨物倉内に突起物が無いので袋に入ったデリケートな貨物でも破れる事が無い。通常の船は船体構造物の梁や支柱がむき出しに成っている)で5区画の船倉が有り、荷役装置は30tデリッククレーン4基を備え、船倉の開口部はワイドハッチの採用により長尺物の積載などでも荷役効率を図っている。

5.バラストタンクの配置検討により、木材積載重量の向上を図っている。バラストタンク:タンクに海水を注入して船のバランスを保つ機能:荷崩れ防止のため荷物はバランス良く積むが、それでも重心が前後・左右の何れかに偏った場合にそれを補正するためにタンクに海水を注入し水平を取る。進水式の写真の様に空荷の場合はスクリューが海上に出て効率が非常に悪くなるので、その場合にもバラストタンクに海水を入れて航行する。(バラストタンクは船底に前後左右に幾つか区画割りされ配置されている。潜水艦もバラストタンクに海水を注入して潜水したり、海水を排出して浮上している)

6.新型低燃費エンジン、大直径プロペラ及び省エネ付加物としてSSD(燃費3~8%向上)、Surf-Bulb(燃費3~5%)を装備し(舵本体とスクリュー直近に付加された構造物)荒天時の耐航性能向上を目的としたAx-Bow(アックスバウ:斧の形をした船首)(燃費4~6%向上)の船首形状を採用して低燃費化を実現させたエコシップである。

<主要目>

 全長:183.00m、 長さ:(垂線間)177.00m、 幅(型):30.60m、 深さ(型):14.50m、 満載喫水(型):10.00m、 総トン数:約23,900、 積貨重量(構造喫水にて):37,510t、 貨物倉容量(グレーン):約47,100m3、 乗組員:25名、 速力(航海速力):約14.0ノット(時速約26km)、 船級:NK(日本海事協会)、船籍:パナマ、 起工:平成27年12月15日、 進水式:平成29年4月11日、 完工:平成29年6月下旬

今日の進水式のアナウンスでは発注者は住友商事(株)さんと言われていましたが、進水式ではイギリス国旗掲揚と主賓で来られていたのでリース契約なのかな?。

住友商事さん・内海造船さん・イギリスのオーナーさん、今日もワクワクした高揚感の得られた楽しい、ひと時を有難うございました!。

2017年2月25日 (土)

大腸内視鏡検査

Dscf41611_2 尾道市では特定健康診断のオプションとして40~69歳では500円で大腸がん検診を受ける事が出来ます。広島県では、がん検診の啓発特使として”デーモン閣下”がキャンペーンを行っていますね。おっさんも毎年検診を受けていますが今年初めて陽性反応が!(>д<;) 当然結果には”要精密検査”にチェックが!!。同封されていた結果報告の説明を読んで早速病院へと出向きました。当日の検査・診察は無く後日の大腸内視鏡検査が前提と成っており問診と検査内容とリスクについて説明が有り、同意書にサインをして予約を入れ、そして検査の前日からの準備をしなくちゃ!という事で検査用の食事と下剤関係の薬の摂取方法の説明を看護師さんから受けチョット凹んで帰宅(_ _|||)  。今日の医療費は2,000円チョット。(内視鏡検査中にポリープなどが有った場合は切除または病理検査のサンプル採取をする旨の説明と共に1年ほど前から、その場合は1泊するように成ったとの説明も。我が家にはワンコが居るので万が一の為に兄にお願いして検査日に我が家でワンコの世話をお願いする事に)

Dscf41681これが検査前日に食べる検査食だ。見るからに検査食らしい写真映り。ただブランドは、かの有名なハウス食品じゃん!ひょっとして旨いかも?の期待も。では早速中身を見てみよう。(^3^)/  

Dscf41521当然、大腸内を空っぽにしないとダメなんで固形食は、おやつのクッキーだけ。そして次は恐怖の下剤だ!(´Д`) 

Dscf41531 おっさんにも分かり易い様に番号を振ってくれているぞ。(^0^) 

次は上記写真の手順書。簡単に言うと口に入れる順番だ!

Dscf41622これなら、おっさんも間違える事なく出来そうだ。

さて22日に成ったぞ!では朝食を頂くとしようか!。人´∀`) 

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写真を撮り忘れたので昼食の中華がゆ、とすまし汁を写真に撮った。

味は決して旨いと言う物では無かった。これを食べないと、後々お腹が空くので無理やり口の中に押し込む。(´Д`) 

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昼食後には余り期待していない、オヤツの時間だ!。

粉末ジュースとしてオレンジ以外にリンゴも同封されていたので、おっさんは迷わずリンゴジュースにした。

ムムム!これはいける!!普通に美味しいリンゴジュースだ。次はココア味のクッキーを一口!これも実に旨い!余りの空腹と美味しさにアッという間に食べてしまった。(v^ー°) 

美味しいオヤツの後には1番・2番の薬が待っている。何の効果が有るのかネットで調べると副作用の少ない便秘にも使えるソフトな下剤らしい。飲む時間が分からなかったのでオヤツの1時間後に飲んでみた。

さてコーンポタージュの夕食だが、これも自分の口には合わなかった。そう言えば昔、食中毒に掛かり入院した時、絶食後に出て来た病院食は僅かな、お粥と鯛味噌と言う小さなビニールに入った鯛味の味噌だけだったな~。

夕食後に、しばらくして第一波のユルユル君が来た!(☆゜д゜)。まあ大した感じでは無かったな~楽勝だ!。今日は朝一に普通のをしてこれで2回目で1日が終わり。

さて内視鏡検査の当日がやって来た!。チョッピリ緊張している自分が居る。朝一に現在服用している薬を飲む。5年程前に前立腺肥大症の診断を受け薬を飲み改善されたのが、ここのところ切迫尿意を感じ(最近テレビで過活動膀胱のCMしてますね)我慢出来なく成って病院に通うように成った。その時に念のため前立腺がんの検査をしてくれた。幸いな事に規定値3.0以下のPSA1.49で異状無しだった。

9時に成ったので3番のガスコンを飲むことにしよう。これもネットで調べると胃腸内のガスを吸収・排泄する作用が有る下剤らしい。

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そしてコレが今回の最大の難関!粉末薬を1.8Lの水で溶いたものだ!これを1時間半掛けて飲まないといけない!。見るだけでお腹が一杯だ!。ネットではこの薬は便を柔らかくして腸運動を高めて排便を促すと書かれている。

アルコールがダメなおっさんは会社の宴会などで同僚がビールをコレでもか!と言わんばかりに何リッターも飲んでるのを見てるけど、こんな量飲めるんかな~!?取り合えず飲まない事には検査が出来ないのでまず飲んでみる。アレ!?味が付いているんで何か飲み易い。一気にコップ3杯を飲むともう何かお腹が一杯だ!チョット休憩しよう。そうだ1時間半かけて飲めば良かったんだ。その後、どうにかこうにか全部、飲み干した!。後はユルユル君が来るのを待つだけだ。

そうこう言う間も無くトイレに駆け込む。その後は半端ないインターバルでトイレに何度ともなく駆け込む事と成った!(o´ω`o)  。20回は行ったかな~!?。お尻が痛い!! ヽ(≧Д≦)ノ   この時ばかりは我が家の温水洗浄便座を、これ程ありがたく思った事はない!

*大きい病院では予約時間検査ではなく午前検査または午後検査とで複数人で下剤をのみ大腸内が綺麗に成った順に内視鏡検査をするようです。

病院に行く時間と成る頃には大腸もやっと落ち着いてきたな。根性を決めてイザ出陣!

↓ここからは当然写真が無いので長文での説明だ!駄文を読むのが嫌な人はここまでで。 おっさんの事が心配な人は読んでくれ!(^-^; 

受付を済ますと直ぐに自分の順番がやって来た。看護師さんの丁寧な説明を聞きカーテンで囲まれた中でシャツ1枚に成り渡された上着と、とてつもなく大きい穴開きの紙パンツを履き大腸の動きを弱める皮下注射と点滴をしながら診察台へと。ここまで来たら恥ずかしいって気持ちは全然無く初めての大腸内視鏡検査と、がん細胞らしき物でも有ったら!?と言う不安と緊張がピークに!(>_<)。胃カメラも3度ほど経験したが初めての経験(意味シンな発言!?(^m^ ) )は人生経験上何でも?緊張するな~!

診察台へ横に成ると助手の方が初めてで緊張していると思いますが力を抜いて下さい、また内視鏡で腸内を見るために空気を入れていきますがオナラは我慢せず恥ずかしがらず空気ですからドンドン出して下さいと何度も説明され、先生からも初めてで緊張していると思いますが痛くも何でもないのでリラックスして下さいと。なかなか優しさが伝わって来る医療チームだな!おっさんはチョット嬉しかった!(´∀`) 。

いよいよ内視鏡がお尻から挿入されるが以外に痛くないな~!随分昔に腹痛が定期的に有って初めて指を突っ込まれた時には2~3日痛くて泣いてたな~。今回は内視鏡の先端かコードがお腹の中で中ってるのが分かる程度で何てこと無いな~。時々、カメラがスムースに移動出来るように助手の方が画面を見ながらおっさんの腹を軽く押さえる程度。その内、態勢を仰向けにしたり反対側を向いたりしてカメラをずんずん先に進めた。反対側に向いた時にモニター画面が見えたが、もしポリープらしき物が有ったら怖いので見なかったと言うか、おっさんは視力0.1以下なので見えなかったのだ!。途中で先生と助手の方が何やら分からない言葉(専門用語?)で話をしたかと思うと助手の人が戸棚を開けて何かを取り出している!ポリープの切除・サンプリングしたポリープを入れる容器の準備!?・・・おっさんピーンチ!!ヾ(゚д゚* *゚д゚)ノ

その後、助手の方から今、内視鏡を抜いていますからね、と。抜く時はアッサリと終わった。正味20分も掛からなかったな~。そして先生から言われた一言は綺麗な大腸です、便潜血の原因は痔です!(^_^ゞ 。ここで今までの緊張がやっと抜け、おっさんやっと笑顔に成る(^3^)/  。しかし痔の自覚症状は無かったのにな~。実は友人から陽性反応が出て内視鏡検査をする事に成ったと言うとマグロ食べて無い?って、検便のタイミングの日の当たりで同じ赤身のカツオのタタキを食べた記憶が有るけどと思いながらマグロの刺身のドロップは確かに血の様な感じだしな~都市伝説のような話じゃないのかと。(-_-;)

会計で5,000円チョットを支払いニンマリと、おっさんは病院を後にしたのだった!。\(^ω^\) 

おっさんが小学生の時には色んな役の委員が有ったけど特に保険体育委員が皆から敬遠されてたな~!あの頃は検便とギョウ虫検査を皆から集めるのがイヤで軽いイジメみたいなもんが有ったな~。近年では清潔過ぎたり、ギョウ虫が居ない事でアレルギーへの耐性が出来ない原因とも言われてるけど。。。

*おっさんも同級生や友人と会う度に病気自慢をする様な歳に成ってしまった!。これからも健康寿命で長生きするために健康的な食生活と適当な運動が必要だな。

今回の大腸内視鏡検査の医療費は3割負担で7,000円チョットだ!。おっさんは未だ人生を謳歌したいので、と言うよりビビリなので陽性反応を見た瞬間にネットで大腸がんは早期発見の場合、非常に高い確率で完治出来る事を知り安堵した。

*今回、文章の書き方を少し変えてみた。友人から”です。ます。調で堅苦しい”との指摘があり今回は題材的にも自分の思いで書くことが出来た。しかし文章力も余り無いのに注文されるのはチョット辛いな~。(o´ω`o)   

2017年2月12日 (日)

「日昇丸」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年2月10日(金)11時15分より内海造船瀬戸田工場において鹿児島船舶株式会社の発注/日藤海運株式会社の用船ロールオン/ロールオフ型一般貨物船「日昇丸」総トン数10,350トンの進水式が行われました。今日も平日にも関わらず沢山の人で賑わいました。

今日も開場10分前に到着し正門前に並び今回初めてのチョコレートとネタ元のニュースレターを頂きました。バレンタインデーが近いという事で貰う当ての無かった、おっさんにとっても嬉しいチョコです!。

_dsc00531今日は久し振りに晴れましたしたが時折強風が吹き、とても寒い天気でした。

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足を自分なりに記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

< 特 徴 >

1.本船の積載貨物は、乗用車、トレーラー、重車両等です。

  ロールオン/ロールオフ型一般貨物船とは車単独または貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べる船舶です。一般的には略してRORO船と言います。

2.車両艙は合計6層から構成されており、内1層にはトレーラー、重車両等の積載が可能です。

3.車両の搭載は、左舷船尾のショアーランプから船内に入り、艙内ランプ(各層をつなぐ坂道)を経由して、所定のデッキまで自走して行きます。

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4.水槽試験による検討を重ねて創り出された、速力性能に優れた船型を有しています。また、省エネ装置「ステップ(SPRAY TEARING PLATE)」の他、省エネバルブ付き舵等により、燃費性能に優れた船型と成っています。

_dsc00521船首アンカーの下に有る三角形の飛び出た構造物が「ステップ」と言います。このステップは、波浪中の波を抑える船首喫水線上の板状の省エネ装置です。ステップにより、船体が波を受けることによって生じる速力低下を抑え、結果として燃費悪化を減少させることが出来ます。

Dscf40981この船尾写真は「カランセ奥尻」の進水式の時に船尾まで行く事が出来たのでその時に撮影したもので未だプロペラは作業中です。プロペラ中心延長線上の舵の部分がバルブ(球)状に成っているのが分かると思います。これはプロペラで発生した乱れた流れを整流し推進効率の向上を図るものです。また船尾にはスターンスラスタが2基装備され船首のバウスラスターとで横移動が可能となり離接岸の性能向上を図っています。

_dsc004515.電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、燃費低減および低負荷での燃焼状態改善を図っています。

6.航海中の横揺れを低減するアンチローリングタンクを備えているほか、船首船尾にスラスタを装備し(4.で説明)、離接岸の性能向上を図っています。

アンチローリングタンクとは船体の両舷にタンクを備えパイプなどで繋ぎ、これに水を入れると船の横揺れと共に水の移動が起き、これが船の揺れと反対方向にモーメントが働き揺れを抑える事が出来ます。

< 主 要 目 >

 全      長              約159.90m

 長      さ(垂線間)          159.00m

    幅    (型)             25.00m

 深      さ(型)(上甲板)        23.06m

 計 画 満 載 喫 水(型)               3.85m

 構 造 喫 水 (型)              6.55m

 総 ト ン 数              約10,350トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約545t

 車 両 搭 載 台数 13mトレーラー(13,000Lx2,500B)約52両                      乗用車 (4,780Lx1,770B)    約900台

 主  機  関 日立ーMAN B&W 7S50ME-C8.5型  1基         

         連続最大出力    10,540kw x 125.4 min 

         常用出力       8,960kw x 118.8 min

 速     力 試運転最大   約22.1ノット (約40.9km/h)

 航海速力(常用出力、20%シーマージン)約20.7ノット(38.3km/h)

 船     級             N K (日本海事協会)

 船  籍  港                     名古屋

 完 工 年 月          平成29年5月上旬引き渡し予定

進水式前に船体を一通り撮影しました。船体が大きくてファインダーに収まりきらないです。

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一通り写真を撮り終えた頃には沢山の見学者で埋まり、進水式の時間と成りました。大型船の場合、何時もはミドシップ(船体中央)付近で撮影をしていましたが、今日は、くす玉が割れる瞬間を写そうと思い船首方向に陣取りました。

基本的に見学者を写したくないので船首上部だけの写真となりチョッピリ残念でした。でも今日は私の隣に内海造船の役職の方が居て、この船を始め色んな話を聞く事が出来て、とてもラッキーな日でした。

少しして主賓・来賓の入場により進水式が始まりました。

国旗の掲揚に続き日産自動車の重役さんにより船名の命名による除幕式です。

_dsc00561 そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーの女性により支綱の切断です。

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今日も沢山の人達の祝福を受け新造船が生まれました。大型船なので3隻のタグボートで艤装岸壁に曳航されいます。

帰りには艤装岸壁を写しました。

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内海造船(株)さん鹿児島船舶株式会社さん、今日も楽しいひと時を有難うございました!。

2017年1月27日 (金)

「カランセ奥尻」 進水式 (内海造船 瀬戸田)

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平成29年1月27日(金)11時10分より内海造船瀬戸田工場においてハートランドフェリー株式会社の3,650総トン型旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「カランセ奥尻」の進水式が行われました。今日も沢山の人で賑わいました。

今日も開場10分前に到着し正門前に並び何時もの瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースとネタ元のニュースレターを頂きました。寒い冬はホットが美味しいです!。

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今日も曇天で青空をバックに晴れやかな進水式の写真を撮りたかったのにチョッピリ残念な気分でした。今日もフェリーなので?沢山の人と結構カメラを持った人が多く居ました。(自分もその一人なんですが。。。)

ニュースレターによるスペック(仕様)を記載し、補足説明を自分なりに分かり易い様に多少アレンジして記載します。(多少ニュアンス的に間違いがあるかも?。)

<特徴>

1.本船は2機2軸2舵の旅客船兼自動車航送船で、車両甲板への自動車の搭載は船尾に装備されたランプドアにて行います。

_dsc00031 2機2軸2舵とは主機:メインエンジン(造船所ではエンジンの事を主機と言います。エンジンルームに有るそれ以外の機器は補機と言われています。)が2機と写真にあるようにプロペラが2台有る事を2軸と言い、舵が2台有るので2舵と言います。

_dsc00011船尾に装備されたランプドア。(車の乗降用の可動橋)

2.船型は球状船首および双胴型普通船尾を採用し、推進性能と耐航性の向上を図っています。

_dsc00151 写真のような球状船首(バルバスバウ)にすると何故、推進性能が向上するのでしょうか?船が進む時に作る波による抵抗を造波抵抗と言い、船が推進するうえで最大の抵抗と成ります。この抵抗を小さく=波を小さくするために球状船首を設置します。この時、水中の球状船首で波が作られますが、その後、水面上の船首で作られる波が逆位相と成るため互いに打ち消しあい波が小さく成ります。ただしこの条件を満たすためには喫水線(船が沈んでいる時の水面と船体のライン)が上記写真の場合は3.8Mほど必要です。逆に球状船首が水面上に出ると造波抵抗がより大きく成ります。

船首のシャンパンの設置状況です。支綱が切断されるとリボンが掛けられたシャンパンが祝の表示の下に横に設置された三角形のパイプに当たります。

3.航海中の横揺れを軽減するため、船体中央部にフィンスタビライザを備えてます。

Dscf40921 写真で見えるのが収納された状態のフィンスタビライザーです。手前側にフィン(翼)が出てきます。横揺れが激しい荒天時にフィンが出てコンピューター制御により横揺れが軽減されます。外洋を航行するフェリーや客船には設備されています。

4.船首にバウスラスター1台および、低速時の最大舵角70°のシリング舵を2枚装備し、操船性を向上させています。

_dsc00111 バウスラスターは船首に船体と平行に装備され、これにより横移動が出来ます。進水式に備え最終段階により台車とレールを固定されているブラケットをガス切断しています。

Dscf40941この舵は低速時にこの状態から最大舵角左右70°(通常の約倍)に動かすことが出来ます。シーリング舵の特徴としてスターンスラスタを必要とせず、その場での旋回が可能でバウスラスターとの併用で船体の横移動が可能となり岸壁などへの接岸が自船のみで行えます。

5.昇降設備として高齢者・身障者のバリアフリー設備として車両甲板から客室エントランスに直接移動可能なエレベーターを本船右舷側に装備しています。

6.船名「カランセ奥尻」のカランセとは奥尻島に咲く絶滅危惧種「奥尻えびね」のギリシャ語読みです。 えびね:ラン科の植物

< 主 要 目 >

 全      長               約87.00m

    幅    (型)             15.00m

 深      さ(型)              9.60m

 計 画 満 載 喫 水(型)               3.85m

 構 造 喫 水 (型)              4.00m

 総 ト ン 数               約3,650トン

 載 荷 重 量 (構造喫水にて)         約545t

 車 両 搭 載 能 力 8tトラック               18台             乗  用  車                    48台

 乗  組  員                    16名

 主  機  関 ダイハツ 6DKM-28e         2機  2軸

         連続最大出力  2,207kw x 750/240 min  x 2

 航 海 速 力        約17.5ノット(約32.4km/h)

 資     格             JG第二種船(沿海区域)

 船  籍  港                  北海道稚内市

 航     路               江差、せなた~奥尻

 起工年月日 平成28年8月19日 完工年月日 平成29年4月20日

一通り写真撮影を終える頃には主賓・来賓の入場により進水式が始まりました。

国歌斉唱により国旗の掲揚です。

Dscf41021続いて、オーナーにより船名の命名による除幕式です。

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そして進水作業の開始です。盤木の撤去、安全装置の解除をし最後にオーナーの女性により支綱の切断です!。シャンパンが割れました!!。

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沢山の人の祝福により、今日も真新しい純白の船が生まれました!。

船台では作業員の方達が整列したままで進水式終了の合図を待ってます。

_dsc00411帰る道中振り返り、タグボートにより曳航され艤装岸壁に係船される所をパチリと。

Dscf41172奥に見えるのは昨年9月に進水し2月28日の完工に向け最後の追い込み作業を行っている「ブルーハピネス」です。

今日も楽しい1日を過ごす事が出来ました。ハートランドフェリー(株)、内海造船(株)さんありがとうございました!。

写真を撮っていたら今流行のドローンが待機してました。今日の進水式を上空から撮影したのかな~?。

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*隣の船台では2月10日(金)に進水式が行われるRORO船(自動車運搬船)が鎮座してました。

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2017年1月 2日 (月)

平成29年初詣 (あけましておめでとうございます)

Dscf40341新年1月1日、穏やかな陽気に誘われて生まれ育った因島土生町(いんのしまはぶちょう)にある大山神社へ初詣に行って来ました。ここ大山神社は因島では最も歴史のある神社です。

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入り口はこちら二の鳥居からに成ります。

Dscf40331鳥居をくぐる前に一礼をし、鳥居の左手に有る手水舎で、お清めをしてお参りします。

Dscf40361_2 手水舎の直ぐ横にも七福神さんが彫られた手水と井戸が有ります。

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階段を上ると真正面に趣のある本殿が出迎えてくれます。

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参拝は一般的な作法に則り先ず鈴を3度鳴らし”参拝に来ましたよー!”と神様にお知らせし、次にお賽銭を入れ二礼二拍手(今年も平穏無事な一年でありますようにと、お願いし)一礼しました。

本殿の左側には祈祷参集殿があり大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)様や祖先の御霊がお祀りされています。またここで、おみくじやお守りを購入する事が出来ます。

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本殿正面左には”しまなみ海道”のサイクリングロードにちなみ自転車神社が祀られています。

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鳥居を通り過ぎるとハートが目に入ってきました。よくよく読むと社の下にあるハート型の石を胸元まで持ち上げ軽く感じたら願いが叶うという、ご縁石だそうです。私がこの、ご縁石を持ち上げたかどうかは内緒にしときます。

一の鳥居をくぐった左には、ここにも手水舎が有ります。本殿の横から車や自転車で上がって来た人達はここで清めます。

Dscf40401一の鳥居をくぐった右手には良縁・安産・子安神の花乃宮が祀られています。

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本殿に向かって右周りに歩みを進めます。縁起の良い七福神宝船が大きく目立ってます。

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七福神さんの横には地面から顔を覗かせた縁起物の亀石が。

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石鎚神社さんも祀られています。

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新築・改築・転宅・旅行などで方位を犯したり厄年や八方ふさがりの災いを取り除いてくれる神様です。

次は本殿の裏手にある耳明神社(みみごじんじゃ)です。

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↑少し字が小さいので写真をクリックすると大きく見れます。

稲荷神社は商売繁盛を司る神様なので商をされる方が多くお参りされます。

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今日は足早に沢山の神様にお願い事をして回りましたが今年は良い事が有りそうな年に成りそうです。このブログを見て下さった皆様にもご多幸が有りますように!。

*この神社の裏手には全校生徒720人余りも居た土生中学校が有ったのですが御多分に漏れず地方の人口減少により平成22年3月に閉校し旧:因島高校の跡地に隣町との3町で平成22年4月に因島南中学校として開校しています。在学して居た頃には今の様に沢山の神様は祀られていなくごく普通の神社だった記憶が・・・また美術の時間に写生に来たり放課後には運動部が階段を走ってトレーニングに励んでいたな~。また平成27年4月からこの中学校跡地には3町で統合され新しく因島南小学校として開校されています。

2016年11月30日 (水)

「POLARIS HIGHWAY」 進水式 (内海造船 因島)

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11月29日(火)11時00分より内海造船 因島工場において自動車運搬船の進水式が行なわれました。丁度1年前の11月25日にも、ここ因島工場で同型船の2番船が進水しています。本船は4隻シリーズの4番船です。(1番・3番船はジャパンマリンユナイテッド株式会:JMUの有明工場で建造されてます。)

入場門を通り過ぎると一際大きな船体が現れました!。大きい!!

Dscf40011船尾方向の沖合いには既にタグボートも配置され準備万端の様です。

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_dsc00031今日は開場時間より少し遅れて行ったのでニュースレターは貰えないかと心配しましたが、かろうじて前回と同様にお祝いの瀬戸田産のレモンを原料にした粉末飲料と共にGET!これからの季節はホットで飲むと美味しいです!

今日の進水式は絶好の好天に恵まれましたが、カメラ撮影にはチョッピリ残念な逆光での撮影に成ってしまいました。

ニュースレターによりこの船のスペックを知る事が出来ます。(一般の方でも分かり易いようにと思い、自分なりに多少アレンジして書いているのでご了承下さい)

・全長:約199.99m

・全幅:37.50m

・深さ:38.23m

・満載喫水:9.90m

・総トン数:約77,000

・車両搭載能力:約7,540台

・車両倉:12層+ガレージデッキ1層

*ガレージデッキ:甲板上に有る居住区の後方に車両を収容する区画

・乗組員:31人

・航海速力:約20.0ノット(約37km/h)、船籍:パナマ 

 船級:NK(日本海事協会)

・起工 平成26年6月23日、 進水式 平成28年11月29日、

 完工 平成29年3月下旬

・この船の特徴として車両甲板の3層がリフタブルデッキ(デッキの高さを変える事が出来る可動甲板に成っており普通車より車高が高い大型車両を積む事が出来るように成っている)を有し、また鉄道車両の積載が可能と成っています。

・車両の搭載は船尾右舷と船体中央右舷のショアーランプドアから船内に入り船倉内ホールドランプ(各デッキの接続用の坂道)を経由して所定のデッキまで自走します。

・省エネ付加物としてSURF-BULB(スクリューの中心後方の舵の部分を球状にして後方に左右非対称のフィンを取り付けて渦流の効率を上げる。(=ネットでジャパン マリンユナイテッド株式会社での説明写真を見て自分成りに考えて書いた文章で説明したので分りにくいかもm(_ _)m?)を備えている他、船首を風圧抵抗低減型の形状としており、低摩擦塗料を採用する事で推進性能の向上を図っています。

・本船はジャパン マリンユナイテッド株式会社(日立造船が属していたユニバーサル造船と(株)アイ・エイチ・アイマリンユナイテッドが2013年合併)を主契約者として、川崎汽船株式会社様向けに建造される7,540台積み自動車運搬船4隻シリーズの4番船です。

Dscf40071この写真は船首に掲げられている各会社の社旗です。当日は風の向きが反対で丁度良い感じの写真が撮れませんでした。反対に写ってます。各社さんごめんなさい!。

左からJMU・SUBARU(富士重工)・川崎汽船・内海造船の社旗です。

富士重工さんの社旗が有ると言う事は本船は富士重工の自動車専用船と言う事かな~?

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来賓・主賓の入場に続き進水式の始まりです。

式場に居る人、全員で国旗掲揚に注目です。

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国旗掲揚に続いて船名の命名式です。命名は富士重工の取締りの方により「POLARIS HIGHWAY」と命名されました!。(POLARIS:北極星)

_dsc00091船名が正面から見えないので船名幕の開幕と同時に表示板の幕を外します。続いて号令から始まる進水式作業の始まりです。(鐘は掲揚ポールの陰に成ってます。)

1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)

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3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声によって粛々と作業が進められいよいよ女性による支綱の切断です!。

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2隻のタグボートに曳航され艤装岸壁に向かいます。

今日も楽しい一時を過ごせました。

内海造船さん、川崎汽船さんありがとうございました!。

2016年11月13日 (日)

因島水軍城まつり

Dscf0434111月13日(日)10時~15時で尾道市因島中庄町の因島水軍城で”因島水軍まつり”が行われました。近所なので、どの様な行事が行われているか駆け足で少し見てきました。写真は水軍城入口から本丸を見上げた所で、この入り口は村上水軍の菩提寺である金蓮寺の正門の横に有ります。
村上海賊船奉納行事が行われる10時に行ったので写真中央に見えてる御門で地元の宮司さんによる神事が行われていました。

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門の向こうで海賊船に祭段が祭られ神事が行われています。

_dsc00741 村上海賊に伝わる軍船を水軍城まで笛・ホラ貝や太鼓の音に合わせ運び上げる行事です。
一気に担ぎ上げる事はせず神輿の宮入の様にユックリと進みます。途中2度ほどお祈りを交えながら本丸を目指します。

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本丸の入口

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本丸の周りでは”村上海賊になろう!”と言う事で甲冑を着て写真撮影が出来ます。

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はっさくんネイル”と”海賊キーホルダーを作ろう!”もありました。

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他には”村上海賊グッズ販売”や日本遺産パネル展”もありました。

本丸の左には二の丸が有り今回は長テーブルが置かれ”とのさまお茶会”の会場に成っていました。はっさく大福とお茶のセットで200円です。

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定番の顔抜きパネルも有ります!。本丸の資料館内の展示物案内。

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水軍の由来がパネルで説明されています。写真では見え難いので下に書き起こしました。( )内は補足加筆してます。

Dscf04521 南北朝時代およそ今から650年前、南朝方の天皇である長慶天皇の命により信濃国から村上師清(もろきよ)が瀬戸内に入りました。この師清は、北畠親房の孫で北畠顕成という人物ですが、村上氏の家督を継ぐことで、村上師清と改名しました。

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天授三年(1377年)村上師清は建武の新政後、空白をついて因島を支配していた北朝方の今岡通任を因島土生町の釣島(現在の鶴島)・箱崎の戦いで破り、因島を手に入れます。  因島の周囲は、およそ三十五キロメートルです。島の近くを航行する船を監視し、臨戦態勢に備えるため、二十四の城を築きました。

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村上師清には三人の男子があり、それぞれ三つの島に分立させました。長男義顕を能島、二男顕忠を来島、そして三男顕長を因島に配置しました。  ここに同門意識による統合によって、後世に知られる能島村上氏、来島村上氏、因島村上氏の村上三家が生まれました。

Dscf04561因島村上氏の初代当主顕長は又三郎吉豊ともいわれています。永享六年(1434年)室町幕府から海の治安を命じられ制海権を命じられ制海権を与えられました。制海権とは、海上に関所を設けて、航行する船から税金を徴集するというもので、この手続きを無視した場合は、沿岸各所からホラ貝や陣太鼓が鳴り響き、村上水軍の船の群れが波しぶきをあげて突進し、ひとり残らず討ち取るとともにその積荷をすべて奪い去っていくという激しいものでした。

Dscf04551 海外貿易も盛んにおこなわれ、朝鮮や中国、遠くは東南アジアまで赴き、海賊というよりは瀬戸内海の海上交通の支配者、そして海外貿易の商人という側面をもっていました。 この当時の石高は、十一万四千五百石にものぼりました。 こうした国内外の貿易と当時の支配階級との関係により、権力と地位を不動のものにしました。国内では水軍として厳島(宮島)の合戦(当初、因島村上が毛利軍に加勢し大内軍と対峙していたが多勢に無勢で太刀打ち出来る状況で無かったが後に能島・来島村上水軍が加勢して状況が一変したと言う)や大阪湾木津川河口の戦い(織田水軍対村上水軍)など幾多の合戦に参加し、歴史を動かす大きな原動力となりました。

2016年9月30日 (金)

「 ブルーハピネス 」進水式(内海造船 瀬戸田)

_dsc00561 平成28年9月28日(水)9時20分より内海造船 瀬戸田工場にて光洋海運(株)の8,800トン型、旅客船兼自動車航送船(カーフェリー)「ブルーハピネス」の進水式が行われました。 当日は秋雨前線の影響で天気予報は80%の降雨、雨雲の動きをアニメーションで見ると進水式の時間帯は100%雨の予報でした。進水式見学出発1時間前に再度、雨雲の動きを見ると雨雲は無くなっておりジンクス通り晴れる事は無いけど連日の雨を考慮すれば曇天でもラッキー!な気分で生口島に向けて出発!!。今日も安定の入場開始10分前に到着。今日は平日と言う事もあって10数人しか並んでませんでした。そして何時も通りネタ元のニュースレターと瀬戸田名産のレモンを使った粉末ジュースGET!

Dscf03851ここの所、曇天での進水式が続き青空をバックに晴々しい進水式の写真を撮りたかったんですが今日も曇天でチョッピリ残念でした。進水式が始る頃には見学者も何時の間にか増え地元の小学生達も社会見学に来てマズマズの賑わいでしたがブルードルフィンの時の様な人出が無く船尾の規制線は解除されず、船尾方向の見学は出来ませんでした。なので今回は船首付近に陣取って写真を撮りました。瀬戸田工場は船台の下からの見学に成るので来賓・貴賓席や進水式全体が見えないのでチョッと残念なんです。因島工場は船台の上での見学が出来るので全体が見渡せベストな進水式が見学出きる工場です。そんなんで見学者も一体化した参加形の進水式で、より一層感動が得られます。

ニュースレターによるブルーハピネスのスペックとブルードルフィンのとを見比べると全く同じ仕様です。これは2013年12月に進水したブルーマーメイドからの同一仕様の3番船だからです。従ってブルードルフィンとニュースレターの内容も全く同一ですが全長だけが1cmハピネスの方が長いです。これは6月に進水したブルードルフィンと9月に進水したブルーハピネスの船体を測定した季節の温度差によるものと思われます。100mを超える鋼船なのでどうしても10cmの単位までは無理ですよね~!。

・全長:約144.13m (ブルードルフィン:約144.12m)

・幅:23.00m  ・深さ:14.10m  

・計画満載喫水:5.90m  ・構造喫水:6.00m

・総トン数:約8,800トン  ・載貨重量(構造喫水にて):約3,440t

・車両搭載能力:12mトラック=70台、8mトラック=1台、乗用車=30台

・旅客定員:6時間未満=583名  ・乗組員:33名、

・主機関:日立B&W 1基1軸 、 連続最大出力=9,945kw x 127.0min-1 x 1

・航海速力:約20.0ノット(時速:約37km/h)

・資格:JG第二種船(沿海区域)  

・船籍港:北海道函館市(ブルードルフィン:青森市)

・起工年月日 平成28年2月15日  ・完工年月日 平成29年2月28日

・船主:光洋海運株式会社 (ブルードルフィン:晴光海運株式会社)

 <ブルーハピネスの特徴>に関する写真と内容は同一仕様であるブルードルフィンの記事をご覧下さい。

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_dsc00431右下に見えるのがリボンを掛けられたシャンパンです。ロープが上の方向に見えますが、このロープを来賓の女性の支綱切断によりシャンパンが割れるタイミングで進水して行きます。

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_dsc00481_2 この写真は進水式前の下準備で最終確認をしながら進水式で取り外す盤木以外の盤木を取り外し、外した後に塗装をしながら進水式に向けた最後の作業を行っている所です。

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造船マンの人達も建造に携わった船の進水式を見守っています。

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一通り全体を撮影した頃には、そろそろ進水式の始まりです。先ず初めに主賓・来賓の方々の入場から始まり続いて国旗掲揚です。

_dsc00501 船台の下からの景色なのでかろうじて国旗が掲揚されたのが見えます。
続いて本船の命名が行われました。

_dsc00511そして号令により1番から3番までの手順で進水式の準備に取り掛かります。

1ば~ん(作業員の配置)、2ば~ん(ベル音と共に盤木=船底に敷いて支えてる木の撤去)3ば~ん(ベル音と共に安全装置の解除)の掛け声に続き来賓された女性の手で斧が振り下ろされ支綱が切断されると船首でシャンパンが割れ軽やかな音楽と共に船が船台の上を滑りだすとクス玉が割れ中から5色のテープと紙吹雪が舞い関係者や見学に訪れた人達から風船が放たれました。

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真新しい船が進水して行く姿は建造に携わった造船マン以外にも会場に居る見学者の人達にも感動を与えてくれHAPPYな気分に成ります!。

進水式が行われた船台と反対側には既に次に建造されるブロックが幾つか置かれています。珍しい船尾部のブロックが目に付きました。

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Dscf03861上の写真の穴は何か分りますか?  スクリューの軸を通す穴です。つまりこの船はスクリューが2つ有る2軸の船です。一般的にはエンジンも2機装備されます。2軸の船の場合スクリューは左右で回転する向きを反対にします。つまり船尾から見た場合スクリューの向を、外向きか内向きに成るように回転方向が決められます。一般的には1軸の時の基準を右舷側とするため左舷は反転させるため外向き回転の場合が多いそうです。

↓上下逆さまですが、こちらも船尾に装備される2基のスターンスラスターです。この状態で写真にも見えるように配管なども取り付けられており図面を見ながら取り付け作業をするにしても頭の体操をしながらじゃないと上下左右がこんがらがるな~。

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Dscf03891 既にこの時点でプロペラが設置されていますね。

次は狭い所を屈んで(かがんで)写した球状船首(バルバスバウ)です。

Dscf04151 こちらも上下逆さまの状態ですが沢山の部材が溶接されて出来ているのが分りますね~。左下に居る作業員の方と比べるとその大きさが分りますね~!

この建造されている船種が何か作業員の方に尋ねると北海道で離島とを結ぶフェリーとの事でした。と言う事は年末か新年早々には次もフェリーの進水式が見れそうです!。

帰りには何時も通り振り返って儀装岸壁を写します。

Dscf04181左から6月に進水し9月30日に完工するブルードルフィン(今日がブログをUPしたその30日です)、中央がPL87の「いらぶ」です。(ちなみにPL:Patrol vessel Larg  1,000トン型の大型巡視船の事です)右端がタグボートに曳航されて儀装岸壁に係留されるブルーハピネスです。

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相変わらず巡視船のカッコ良さはテッパンやな~!わが国領海の治安維持と海難救助をこれからもよろしくお願いします!。巡視船に乗るのは夢だったな~!

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今回で3回連続で瀬戸田工場の進水式を見学させて頂きました!オーナーさん内海造船さんありがとうございました!。

2016年8月29日 (月)

500 TYPE EVA 新幹線

_dsc00201去年JR西日本は山陽新幹線の全線開業から40周年を記念し、エヴァンゲリオンTV放送20周年とタイアップしてエヴァンゲリオンバージョンの500系新幹線を運航しています。

500 TYPE EVA PROJECTが立ち上がりJR西日本から広報されると鉄道マニアやネットでは大変盛り上がり、11月からの運転が開始されると沢山のメディアにも紹介されました。私も最近、新尾道駅や新倉敷駅の近くを車で走る事が有り、何度か高架を走るEVA新幹線を見て何時か写真に撮ってみたいと思っていました。こだま号として博多~新大阪間を1日1往復しています。運転期間は平成27年11月~平成29年3月(予定)ですが運転していない日も有るので詳しい内容はJR西日本のH.Pでご確認下さい。

↑この写真は朝9:07分発の上り線に入線中です。ホームの端に行って撮りました。

↓こちらは丁度、下り線を轟音をたてながら通過して行くN700系

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鉄道マニアじゃ無いのですが”おっさん”も目の当たりにEVA新幹線を見るとチョッとテンションが上がりました。なので今日の写真はイマイチです。

↓新尾道駅上り線を通過するN700系のぞみ

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最後尾↓    一体化された流れるようなラインが美しい500系

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駅構内に飾られていた等身大パネル。親御さんが記念撮影してました。

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今日、写真を撮るのに余り考えずに場当たり的に撮りましたが、EVA新幹線はこだま号なので、のぞみ号やさくら号の通過待ち時間が有るので反対側のホームからの撮影で全体の写真が撮れたな~と後に成って気が付きました。

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今日は140円の入場券で楽しい一時を過ごしました!。